2021年6月9日水曜日

新型コロナウイルス、武漢研究所からの流出



 新型コロナウイルスの中国起源説、それも武漢研究所で開発されていた生物兵器としてのコロナウイルスが流出したものだという説が広がっている。新型コロナウイルスの強い伝染力、死亡率の高さは、過去のスペイン風邪と似ている。1918-1920に広まったスペイン風邪は全世界で5億人以上が罹患し、1700-5000万人が死亡したという。今回の新型コロナウイルスは、すでに感染者は1.74億人、死亡者は384万人で、これからもさらに増えると考えられる。1918年当時に比べると衛生観念や医療も進み、昔であればもっと感染者や死亡者が多くかったのは間違いなく、人類史上でも戦争以外では大きな災難と考えられる。

 

 最初の中国起源説は、トランプ大統領の時代に強く言われたが、その後、ハイデン大統領になり、またWHOの武漢への調査もあり、少し収まってきたが、ここ1ヶ月で再び活発になってきた。親トランプ派に人が言っているのではなく、細菌学者も、新型コロナウイルスの構造が自然界でありえない構造で、どうも人口的に作られた形跡があること、中国のワクチン製造時期が、感染の報告前の2019年の11月ことから始まっていることなどが、その理由として挙られている。もちろん、スペイン風邪の時代は遺伝子操作などの技術もなく、人工的に伝染力の強いウイルスが作れないが、今では、それほど難しくなく、実際に武漢の研究所でコロナウイルスの研究をしていたのは事実である。

 

 もし武漢で研究していた細菌兵器用のコロナウイルスが市中に流出し、それが全世界に広がったとすると、これは人類史上、最も大きな事故とそれによる被害と言ってもよかろう。アメリカの同時多発テロ事件による犠牲者は3000人程度であることを考えると、第二次世界大戦後、最も大きな犠牲者のでた事故ともいえよう。アメリカで言えば、新型コロナウイルによる死者数は約60万人で、すでに第二次世界大戦の戦死者を超えている。ある意味、科学が産んだ世界的な事故ともいえよう。

 

 中国と言えば思い出すのが、2018年にあったゲノム操作による遺伝子操作ベビーの誕生で、双子の女児ができた。問題はこうした研究をした科学者が、世界中から批判されるまで、中国国内で何の批判もなかったことで、当初、実験を行なったこの科学者は自慢げにその研究成果を発表した。全く科学者本人は倫理的に問題ないと思っていたのだ。こうした科学者の倫理観の欠如は、秘密主義の社会主義国では一般的に見られることで、こうした点が今回の武漢研究所の新型コロナウイルスの開発と流失にも関与している。もう一つの問題は、中国は政府によりマスコミが完全に統制がされているので、もしこうした事件があっても政府でもみ消される。2000万人が餓死で亡くなった1950年代の大躍進を完全に中国の歴史から消し去った実績があるだけに、研究所からのウイルスの流出など実に容易に消し去ることができる。

 

 おそらく中国社会主義国家が完全に消滅するまで事件の真相は解明できないと思われるが、もしこれが事実だとすると、遺伝子操作という科学が、人類史上でも大きな事件を引き起こしたことになり、後1000年もするとSF ではないが、科学が本当に人類を滅亡させる可能性もある。今回も2年間にわたり、世界中の経済活動を停止し、多くの死者を出すなど、第二次世界大戦級の影響が出たことから、中国が真実を述べることはなくても、生物兵器、ことに遺伝子操作に関しては、世界的レベルにおいて規制をかける必要があろう。一方、迅速なワクチンができたことも遺伝子操作技術によるので、研究における倫理性の規定がより厳重に、公開すべきだろう。

 

 チェルノブイリ原発事故、東日本大震災の福島原発事故など安全とされる原子力発電所の事故があったが、その反省はあまりなかった。あの場合も、一歩間違えると、東日本が壊滅した可能性もあった。今回ももし、研究所で開発された人工のウイルスがこうした事態を招いたなら、もはや科学は人間が倫理規程などで自らコントロールするのができないものになっていないか。




 

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