ナチスによる国会議事堂他事件 共産党員の仕業とされた |
兵庫県知事選挙では、パワハラ、おねだり疑惑でマスコミに叩かれていた齋藤元彦さんが圧勝した。あんな悪人がどうして圧勝できたのか、ここ数日、じっくりYou-tubeを見ていると疑問点が多く、ある意味、兵庫県民の良識を見た思いである。
知事を辞職し、最初の選挙演説ではわずか一名の視聴者に訥々と演説していた写真は、かわいそうだとは少し思ったが、それ以上によくもう一度選挙に出たなあとその強心臓に驚いた。2、3ヶ月前までは、毎朝、ワイドショーで徹底的に叩かれ、片山副知事を含めて、テレビ、水戸黄門に出てくる悪徳代官さながらに扱われて、もう完全にこの人は終わったと思っていた。今回の大逆転は将来、ドラマになるかもしれない。
NHK党の立花さんは、クセが強く、すごく嫌いな人であったが、今回の活躍はすごい。特に県民局長の自死の原因を不倫関係と関係づけ、これまでのパワハラによるとされる筋書きを変えたことにある。
個人的に、最も危惧感を感じたのは、まず県会議員、NHK、各社新聞記者、民法テレビ局が、県民局長の自死の原因の一つに、コンピューターにあった不倫相手の情報だと分かっていながら、全て情報をシャットアウトした点にある。自分たちに筋書き、知事のパワハラによる自死、を押し通した。今回暴露された百条委員会の非公開の音声によると、片山副知事が不倫関係のことを言おうとすると、朝日新聞の記者は猛然と、個人情報を出すな、不倫相手が死んだらどうすると脅して、一切の情報を遮断した。私が知る限り、新聞、雑誌、テレビ、などあらゆるマスコミで、週刊現代を除き齋藤知事を擁護したところは一つもなかった。
私自身も、今回ばかりはマスコミに洗脳され、齋藤知事はとんでもない最低の人と思っていた。普段から情報は広く集め、自分で判断すると考えていただけに、こんなに簡単に洗脳されるのかと情けなくなった。一方、マスコミが真実を遮断して、自分たちの都合のいい情報のみを流せば、普通の人にとって、真実を知ることはできないとも感じた。戦前の日本においては、戦争について情報管理が行われて、敗戦についての情報は完全に統制された。ミッドウエイ海戦で負けてもその事実は伏せられた。正しい情報が伏せられると、我々市民はどうしようもない。柳条湖事件やナチスによる国会議事堂放火事件もそうである。前者は中国軍による挑発、後者は共産党員に犯罪とされ、戦争、弾圧に使われた。
戦後のマスメディアは、こうした戦争への加担の反省から始まった。ところが今回の騒ぎで悪質なのは、県民局長の本当の自死の原因を知りながら、マスコミ、左翼は、自分たちが正義と考える、知事のパワハラで自死したという筋書きを押し通したことである。それも全てのマスコミが同じ方向をとり続けた。戦前の翼賛体制と同じであり、いくら戦争に負けていても、勝っていると国民を騙し続けた体制と瓜二つなのである。まだしも戦前は、軍部主導の体制を批判した斎藤隆夫議員がいたが、今回は誰一人、叩かれていた齋藤知事を援護、濡れ衣だと唱えるジャーナリストがいなかった。自由に冤罪をマスコミが作り、それも全員一致で行われる恐怖がある。
齋藤知事当選後は、あれだけ知事を批判していた県会議員、マスコミは、全て口にチャックしているが、こうした集団的な処刑は、彼らが最も嫌がるファシズムの基本的な手法であり、今回の件でももう少しで成功しそうであった。彼らは自分たちがナチス、旧日本帝国と同じことをやっている自覚はあるのだろうか。自分たちは全くファシズムと同じことをし、真実を捻じ曲げて、自分たちが考える正義を押し付けようとしていることを、よくよく反省すべきである。これは若者を中心に、既存のマスコミに対しる不信感を招くことに繋がり、今度はSNSによるカリスマ的な盲目的な信仰、例えば第二のヒトラーを出現させる萌芽となる。
もしマスコミに自浄作用があるとすれば、今回の事件に関与した、特に県民局長の公用パソコンの内容を知りながら、それを伏せた記者、マスコミ関係者は、マスコミ全体の信用を貶めた点では会社の金の横領と同程度の罪に当たり、社内での第三者による調査と、きちんとした公開説明が求められる。また同様に百条委員会の県会議委員についても、無理やり知事を辞職させ、県政を混乱させた責任を、今度は知事と入れ替わって、きちんとした説明を公の場で釈明しなくてはいけない。 |