生活道路とは、定義からすれば「主として住宅街などにあり、地域住民が通勤・通学や買い物などの日常生活で利用する狭い道路」とされているが。この狭いの定義が微妙で、一応、目安としては5.5m以下のセンターラインのない狭い道とされている。AIで、「雪国では除雪した雪が道の左右に積もるために道幅の広い道が多く、これは生活道路ではないか」と聞くと、そうではなく、標識、センターラインのない道であれば、道幅が5.5m以上でも生活道路になるという。確かに警察庁のホームページでは道幅の指定はない。
今、弘前駅近くのマンションに住んでいるが、この地域は救急車、消防車が入らない狭い道ばかりだったので、40、50年前から整備計画が始められ、今は綺麗に区画し、道幅の広い道となった。道の真ん中には融雪用の水が出る構造となっていたが、地下水が不十分ないので、今は融雪されていない。そのため、冬場は除雪車が入り、道の左右に雪を積み上げるために、車一台がやっと通り抜ける幅となる。最近の道路は、歩道や道幅を広げて、冬場はそこに雪を置くように設計されているので、雪国の道は除雪した雪の分も含めて道幅が広い。
マンションの近所を歩いていると、これまで三回ほど、車のドライバーから叱られたことがある。一度はすごいスピードで走り車がいきなり止まり、運転手が降りてきて、「どこを歩いているんだ」と怒鳴られた。歩道がない道なので、こちらもそんなに道の端を歩いていなかったのも原因である。
9月から生活道路での制限速度が30kmとなった。生活道路での交通事故が多いことによる。テレビでも報道されているので、知っている人も多いが、写真1のような道はどうだろうか。道幅は10mくらいあり、直線の道である。朝方は迂回道路として使う人が多く、大抵は50-60kmくらい、あるいはもっとスピードを出すドライバーも多い。ここ2、3ヶ月、この道で警官3人で何やら監視をしているのを見かけることが多かったが、これは生活道路の制限速度30kmが施行される前に、実態調査をしていたのであろう。
以前、ドライバーから怒られた道路は2枚目であるが、ここは道路が直角に曲がるクランクが多い道で、流石にドライバーも言われれば、道幅が広くても、ここは生活道路だとわかるだろうが、一枚目の直線の道路は歩道もあり、ほとんどのドライバーは生活道路と思わないだろう。真ん中の融雪用のノズルが並ぶのでこれがセンターラインに見られる。
この道を通過するドライバーの多くは信号を避ける迂回路として使っているので、少しでも急ごうと早いスピードを出す。仮に60kmで走ると30kmのスピード違反となり加点6点に免停30日、80kmで走ると加点12点、免停90日間、そして6ヶ月以下の懲役、または10万円以下の罰金となる。さらに自転車などにかすり、全治二週間未満の軽い怪我を負わすと、80kmで走った場合は、免許取り消しとなる。場合によっては職を失うことにもなる。
車に乗っていない私から言わせると、迂回路ばかり走るドライバーの精神構造がよくわからない。一度、大学病院に入院し、傷もまだ完全に治っていない状態で退院した。大学病院前からタクシーに乗ったのだが、このタクシードライバーは迂回路が好きな人で、狭い道ばかりをスピードを飛ばし、そのつど急ブレーキをかけ、傷が傷んだ。プロとしては失格である。おそらくこんな迂回路を使っても5分も違わないと思うのだが。
生活道路というのは全道路の80%以上あると言われ、信号や標識のない道路は全て生活道路と見做さなくてはいけない。つまり普段、迂回路として使っている道のほとんどは制限速度が30kmということを十分に知るならば、迂回路を使う意味はなくなる。私の近くの生活道路を見ていると、こうした迂回路を使う人の8割は女性で、案外、女性の方が辛抱強くないのかもしれない。くれぐれも生活道路でのスピード違反には気をつけてほしい。一発で免停になる可能性は高く、車を使う仕事の人は大きな迷惑をかける。





