2021年5月8日土曜日

ユニセックス化による人類滅亡

 



 私が生まれたのは昭和31年(1956)で、当時はまだまだ男女差が大きく、男の子は青や緑、女の子は赤やピンクの服を着ていた。大人の女性も含めて、パンツ姿の女性はほとんどおらず、スカート、ワンピース、着物姿の人がほとんどで、ようやく女性のパンツ姿が登場するのは、1970年頃で、ジーンズやパンタロンなどのパンツ姿の女性もこのころから多くなった。

 

 小学生の低学年の頃は別として、男女が一緒に遊ぶことはなく、遊びの種類も違っていたし、教室でそれほど会話することもなかった。子供心にも男女は異なる、別物であると強く信じていた。この考えは長く続き、大人になっても、40歳くらいになってもまだまだ男女は違うという感覚は強く、いい意味では女の人は男性より綺麗好きで、優しいと思っていた。また男性より嘘をつかない、クリーンなイメージを持っていて、特に政治家では男性よりは女性の方がよほどましだと思っていた。

 

 ところが、ところがである。ここ10年前くらいから、部屋を全くかたづけない、ゴミ部屋の若い女性や、男性秘書を口汚く罵る女性政治家、運転の荒い女性を見るにつれ、こうしたフェミニズム的な女性感が急速に消失していった。先日も、近くの弘前中央郵便局の障害者用駐車場に平気で止めている車を注意したところ、中年の女の人から“私は障害者よ”とかなり強い剣幕で怒られ、謝る羽目になった。ただよく考えれば、走って郵便局に行ったことから、少なくとも歩行障害はなく、障害者用駐車場に止める資格はない。またこちらが歩道を歩いているのに突っ込んでくる恐怖のドライバーは女性であることが多い。

 

 こうした男女差がなくなった要因としては、共稼ぎ率が高くなったことがまず、挙げられる。以前は男性が働き、女性は家にいる専業主婦のケースが多く、男女の役割分担が明確であった。ところが最近では多くの家庭で夫婦共に働くことが当たり前になり、料理、掃除、洗濯などの家事も夫婦で分担することも多い。つまり社会生活上で男女の役割に差がなくなり、さらに給与においても夫婦で差がなく、家でも立場上に優劣がなくなった。

 

 こうした流れは、これまで女性的、男性的と言われるものが必要なくなり、ファッションにおいてもユニセックス化が進んでいる。ジーンズ、T—シャツ、スニーカというユニセックスファッションがもはや全く違和感がなく、同様に男性が美容院に行くのも、化粧をするのも普通になってきた。こうした男女のユニセックス化は、単にファッションだけにとどまらず、一つはLGBTQなどのいろんな生き方の肯定に繋がっている。さらにフランスなどでは化粧、ブラジャーを全くしない女性が増え、子供を産みたいが、結婚しない女性も多い。こうした流れは、今後も急速に進み、男女共に同じ服、靴、化粧はせず、髪型は同じになる可能性がある。そうなると唯一の違いは性器の有無だけとなり、単純な確率から言えば、カップルは男—男、女—女、男—女の3種類で、その割合も1/3ずつとなる。例えば、男女共に坊主頭に同じ衣の僧侶の世界を想像してみよう。もちろん尼さんは化粧もせず、灰色や茶色の法衣も男女同じである。生まれた時からこうした世界にいた場合、果たして正常な性欲が出るのだろうか。性欲は大脳皮質が司り、外的刺激がその引き金となるが、ユニセックス化により外的刺激そのものがなくなると性欲自体起こらなくなる可能性がある。案外、人類全滅のシナリオは、こうした男女の性差がなくなることがその要因になるかもしれない。ちょっと怖い話である。




2021年5月5日水曜日

クインテッセンスの症例報告

 


 クインテッセンスという歯科雑誌がある。矯正専門で開業しているが、一般歯科の流れを知るために、開業当初から、すでに20年以上、購入している。この雑誌の特徴は、アメリカ型の高度の、違う言い方をすれば金のかかった歯科治療を紹介していることだ。補綴、エンド、外科の専門家による論文も参考になる反面、矯正歯科に関してはあまり矯正専門医の論文が登場せず、むしろ一般歯科医の矯正に関する論文が出てくる。少し専門家からすれば問題のある論文がある。

 

 昔から一番興味があるのは症例報告で、ある患者さんの治療、全ての歯を直す全顎治療が多いのだが、詳細に紹介されている。いろんな治療がなされているが、多くは矯正治療が含まれ、下の歯列のでこぼこを直す治療が取り入れられている。すなわち下の歯にブラケットをつけてワイヤーを入れてでこぼこを直している。一番簡単な治療なのでせいぜい半年くらいで治る。簡単に直せるので、全部の歯をきれいにするのであれば、ついでに下の前歯のでこぼこをなくすというのは悪いことではない。

 

ただ無料でしているわけではなく、有料、それも数万円単位の額ではなく、数十万円以上とっている場合もあろう。クインテッセンスにはそうした治療費は一切書かれていない。下の第一大臼歯から反対の第一大臼歯までの12本の歯にブラケットをつけるのに15分、ワイヤー交換は5分、6ヶ月では完全に終了できる。マルチブラケットによる矯正治療の中では最も簡単で手間がかからない。

矯正専門医から見ると、クインテッセンスの症例報告のような中高年の患者に、矯正治療を行うのは勧めない。というのは非常に後戻りが多く、それを防ぐためには舌側から固定式の保定装置が必要となる。中高年でいえば、生涯、固定式の保定装置を入れておくのが良いのかという議論が出よう。クインテッセンスの症例では、おそらく数十万円の費用をかけて矯正治療をしていると思われるが、そうした費用をかけて矯正治療をする必要性は、ほとんどの矯正歯科医は肯定しないし、エビデンス的にも肯定されていない。まあ、手間もかからないから、おまけでタダで矯正治療するのであれば、悪くはないが、費用をかけてする必要性は全くない。以前、あるスタディーグループで、こうした症例の演者に質問したところ“患者は矯正治療を希望した”という。これは全く詭弁であり、患者は治療に対する専門的な知識は持ちえず、演者が矯正治療を勧めた結果、患者が受け入れたと思う。たとえば“これだけ金をかけて矯正治療しても意味はありませんよ”といって誰が治療を希望するだろうか。ましてや数十万円の矯正治療費を追加しようとすれば、きっと“矯正治療をして下の前歯を綺麗に並べれば、歯周疾患の予防になります。十分な価値があります”くらいのことは言っているだろう。説明を受けた場合は、それを証明する論文の提示を求めよう。まず論文はなく、こうした説明を平気でする先生は多分、勉強はしていない。

 60歳以上の患者になれば、目標はいかに一生自分の歯で食べられるかであり、同時に社会心理的には審美性も求められが、それ以上にできるだけ歯に侵襲の少ない治療法が必要となる。昔、尊敬する一般歯科医がいて、彼の治療計画は、患者の口腔内の10年後、20年先を読んで、この歯は一時的な治療をして、逆にこの歯を他の歯がなくなった時に重要なので、自費でもきちんと直すという。多くの歯はテンポラリーという一時的な治療をして12年してから自費の補綴物に替える方法をとっていた。慎重に少しずつ進めていた。もちろん傾斜歯の直立などの矯正治療は必要に応じてやっていたが、単純な歯の整列はしなかった。

 矯正治療は基本的には患者の希望により始まり、歯科医から勧められて治療するものではない。なぜなら一部の不正咬合、顎変形症や口蓋裂を除けば、矯正治療による機能的改善は少なく、確実にエビデンスがあるのは、自己評価の改善、つまり自信を持って笑顔になり、積極的になったという社会心理的な改善である。これは患者本人が気にならなければ矯正治療は必要ないことになり、歯科医から指摘されて初めてわかるものではない。50歳以上の患者にこちらから勧めて下顎前歯のでこぼこを改善する矯正治療は、あまり意味がないと思える。うちの患者が東京の歯科医院で奥歯の虫歯の治療を行なったが、補綴治療に関して、自費と保険治療について説明があった。その説明書を見せてもらったが、保険の治療を銀歯の治療として否定し、ファイバーコア、セラミックの治療を勧めていた。その治療方針自体は否定しないが、そこの歯科医院のH Pを見るとドクターはほとんど若手の歯科医師であった。少なくとも彼らの経験上から長期の予後からセラミック治療を勧めたわけではなさそうである。私の奥歯には24Kの金のインレーとクラウンがすでに40年以上入っているが、個人的な経験から金よりセラミックの方が機能的に優れているとは思わない。



2021年5月3日月曜日

Kavo アルクスディグマII 故障

ゼブリス(Zebris)の新しい顎運動測定器 軽いて、ソフトも見やすい

 顎変形症患者の検査には筋電計測と顎運動計測が必要である。このうち顎運動計については、当院では25年前から機械的な測定器(アキシオグラフ)、次はシロナソ、そしてサフォンビジトレーナー、そして今は操作が簡単で利用者も多いカボのアルクスディグマIIという機種を2年前から使っている。超音波によって顎の位置とその軌跡を測定する装置で、測定の失敗が少なく、測定時間も少ない。

 

 個人的にはカボという会社には少し不信感があったので、購入には躊躇した。ただ値引きも可能であったので、設定にムラがあったサフォンビジトレーナーから切り替えた。年間、顎変形症の患者数は15名ほどで、この2年間で約30名の測定を行なった。先日、測定をしようとすると捜査途中で止まるため、修理に出し、代替え品を送ってもらった。ところがこの代替え品も動かず、コンピュータごと装置一式みてもらったところ、コンピュータが勝手のアップデートをして、それが終了していなかったことが原因であった。さらに装置の一部が故障していて、それを交換しなくてはいけないということだった。その見積もりがきて驚いたのは金額で交換費用などを含めて20万円以上する。かなり高いが、メーカーに言わせると使用頻度による故障という。2年間で30名、つまり30回の使用で、壊れたのである。衛生士も私にそんなひどい取り扱いはしていないと憤慨していた。

 

 このメーカーに不信感があるのは、歯科用ユニット(機器)故障修理のために、保守契約を勧めている点である。通常の電気製品やアップルケアーのような故障修理保証制度の中には高いと思うものがあるが、このカボの保守契約は年間、10-20万円くらいで、べらぼうに高い(故障交換部品代は別)。20年使うとなると総計で200-400万円、ほぼユニット代に相当する。ちなみに私が愛用するアメリカのA-decの歯科用ユニット500300という機種は、それぞれ20年、10年使っているが、これまでの点検料や修理部品代、全てを足しても20-30万円くらいである。さらにカボの小型製品、今回の顎運動測定器についても保守契約があり、交換部品代を除いて年間10万円の保守料がかる。それでも医療機器であるので、常に安全な状態で提供するのに費用はかかるのはある意味理解できる。ただ二つの点で問題を有する。

 

1.     エコの観点から

 このメーカーも含めて海外メーカー(主にドイツ)は、機器の修理をするより新品に交換を勧める。修理のために海外の送るのは手間と郵送費がかかるために、その機器を廃棄して新しいものに交換する。この方法は日本支店に本格的な修理部門を設ける必要がなく、経営の効率化ができる。アルクスディグマIIは、ドイツのZebris社が開発販売している装置のOEMであり、それも新型のデジタルJAWシステムではなく、旧型をカボで販売している。もちろんZebris自体には修理部門があるが、私のようなケースでは、地域の歯科商店から東京のカボジャパンに、そしてドイツのカボ、さらにZebris社への修理のための転送を嫌ったこともあるかもしれない。またOEM製品についてはOEM先での修理となるのかもしれない。単純な配線切れであればそれを繋ぐだけで、あるいは部品の一部を交換できる製品を、ユニットごと交換することはエコ的にも大きな問題を呈し、こうした使い捨ての考えは今やそぐわなくなっている。日本で製品を売るなら、それを国内でも確実に修理できるような体制をとるべきであろう。

 

2.     企業の姿勢

 環境問題から、できるだけ故障の少ない製品を企業は目指すべきであり、

30回の使用で故障するような製品に堂々と修理費、交換費を請求する会社には製品に対する信頼は少ない。私の診療所では乾熱滅菌機としてアメリカのDentoronixDDS5000という機種を20年以上使っているが、一度故障して動かなかったことがある。もちろんアメリカまで発送することはできないため、購入先で問い合わせると、ある工場に修理を依頼しているとのことで、そこに送ると安価で修理して送られてきた。日本の歯科機器の会社の多くは自社に修理担当部門を持ち、送れば大抵修理できるようなシステムになっているが、海外のメーカーはどうだろうか。A-dec場合は、ユニットについては故障するところは長年の経験からわかっており、故障の症状を電話で伝えると修理部品が送られてくる。A-decの六角レンチセットを使ってその部品を外して交換する。部品代は驚くほど安い。ほとんどの箇所が容易に分解修理できるような構造となっているし、詳しい説明書もついている。これがこのメーカーの信頼の高い点である。長期の使用を目指すなら、まず故障しても簡単に直せるような設計にするのも大事であろう。

 

ポストコロナは、これまでの消費拡大型の社会ではなく、愛着のあるものを大事に修理し、長く使っていく社会であり、特に医療関係の会社では、短期の利益を追うのではなく、長期の会社継続を基本とした信頼される経営が大事である。カボという会社は、信頼のドイツを代表するような企業であり、昔は車でいうとベンツのような存在で、その製品は故障の少ない安心のものであったが、こうした信頼より経営を重視する会社になったことが悲しい。


 

2021年5月2日日曜日

おいしいダイバーシティー

 



 “おいしいダイバーシティー”(横山真也著)を読みました。主としてイスラム圏からの観光客への対応を述べた本で、アジアにもインドネシアなどイスラム教徒の多い国があり、そこからの観光客への、主として食を中心にした対応は早急に必要と感じました。この本の中には日本のGDP1990年ごろからほとんど変化していないのに対して、欧米では3倍くらいに、中国では7倍くらいになっていることを示す図がありました。また2019の世界能力ランキングでは日本は世界35位、アジアではシンガポール、香港、台湾、マレーシア、カタール、サウジアラビア、UAE、韓国より下です。さらに世界の企業時価総額ランキングで1989年では10位以内に8社あったが、2019年には42位のトヨタが最高で、ここ20-30年の日本の凋落を嘆いています。そしてその原因として移民の少なさ、移民に対する環境整備の不備を訴えています。

 

 確かにジャパンアズナンバーワンと言っていた1990年に比べると、 日本の世界的な評価は小さくなっており、GDPの低下もその通りです。ただ日本に住む外国人は不満に感じているでしょうか。日本に長年住む外国人では、賃金も上がらず、物価も上がらない日本はどうかという話題が多いようです。結論としては、毎年物価が上がり、給料も上がる母国より、給料も上がらないが物価も上がらない日本の方が住みよいとなるようです。各国の消費者物価の推移を見ると、1990年を100とすると日本は2019年でも変化はないのですが、アメリカは170、ドイツは140、世界平均で270になっています。実際にアメリカでは、2008年から住居費で35%、病院診療代で70%高くなっています。おそらく給料もこれ以上の増え方をしないと生活は厳しいでしょう。さらに年金も物価スライド制になっていればいいのですが、そうではなく、貯金も年々、目減りしていきます。

 

 私のところでの矯正治療費も開業して26年になりますが、全く変わっていません。もちろん、使っている製品の多くは輸入品なので、かなり値上りしていますが、テナント代も変わりませんし、人件費も通常の昇給の範囲で、値上げする要因がありません。おそらく他の業種においても、値上げがしにくい状況が続いているのでしょう。ただ日本を除く、他のほとんどの国がインフレ傾向があり、物価が上がっていることを考えれば、日本だけ、物価が上がらないというのはもはや限界にきているかもしれません。

 一方、外国から見ると、日本は本当にお得な国になっています。30年前まで、日本は他の国に比べても物価の高い国で、欧米から来た観光客も日本の食事や宿泊代の高さを嘆いていましたが、今や物価の上昇していない日本は世界から見れば相対的に安い国となり、特に欧米の人から見れば美味しいランチが1000円以下で食べられる国であり、その安さに驚くようです。またアジアの人々から見ると、30年前の賃金や物価から見ると日本は自分たちの国の3から10倍くらい高く、とても日本へ観光旅行する余裕もなかったのですが、近年、中国、タイ、ベトナムなどの経済発展により、この格差はかなり少なくなってきました。最近の統計では、上海の平均年収は160万円くらいで、日本のほぼ半分くらいになっています。中国のお金持ちにすれば、日本旅行はコスパの高く、何度も来たい所のようです。

 

 周囲の国の経済発展に伴い、日本観光の相対的なお得感はますます増加していくため、コロナ騒ぎが終われば、また多くの外国人観光客が来るようになるでしょう。




2021年5月1日土曜日

手洗いコーナーの加温自動水栓

加温自動栓




自動水栓 キングジムのアルコールディスペンサーも良い




小型電気温水器


従来型のレバー式水栓



 コロナ感染の追加対策費用として25万円をもらえることになり、前回は、診療室の滅菌消毒コーナーの改築費に使ったが、今回は、水まわりに使うことにした。診療所の水まわりというと、当院の場合は、スタッフルーム(技工)、歯磨きコーナー、滅菌消毒コーナー、診療室の手洗いコーナー、歯科用ユニット、トイレとなる。

 

 メインの二台の歯科用ユニットはアメリカのA-dec社のもので、これはボトル供給型で、3リットルのボトルからタービン、スリーウエイシリンジなどの水が供給される。ボトルに次亜塩素酸などをいれて、ユニット内部もきれいにできる。水は浄水器で作ったきれいな水を使用しているため、タービンの故障がほとんどなくなった。

 

 青森のような寒いところでは、冬になると水道が凍結することがあるために、毎晩、大家さんに頼んで、水道の元栓を閉めるようにしている。朝、解除してもらうが、水道管が古いせいか、最初の30秒くらいは茶色、錆が入った汚い水が出る。さらにでている水はびっくりするほど冷たい。そのため、スタッフルーム、滅菌消毒コーナー、手洗いコーナーには小型電気温水器が設置している。これは電気ポットを水道栓の下に設置したようなもので、水がここで温められ、貯えられる。動作中は常にお湯が温められ、水と配合されて蛇口から暖かいお湯が出る。最大60度程度のお湯が出る。灯油やガスの給湯機があれば、そこから給水すれば良かったのだが、ビル自体がオール電化で、また大型の電気給湯器を設置する場所がなかったので、3つの水道栓、それぞれにこの小型電気温水器を設置した。ただ水栓はレバー式にしたので、手を洗う場合も、いちいちレバーを上げ下げしなくてはいけないので、感染対策としては問題があった。

 

 当初は、この蛇口のみをタッチレスにしようと考えたが、面白い商品があるのを発見した。加温自動栓というもので、必要な時にだけ必要な水温まで瞬間的に加温して供給するもので、簡単にいうと水道管そのものを瞬間に加温して蛇口から暖かい水が出す。さずがに最高温度で30度くらいですが、手洗いに限定すればちょうどよい温度である。何しろ省エネがすごくて、従来の小型電気温水器に比べて電気代は-92%、節水は-90%となる。実際に使ってみると最初の2、3秒は冷たいが、その後は少し暖かい水が出て、当たり前だが手を離すとすぐに止水するため、水量はかなり少ない。またこれまで小型電気温水器のタンクの部分がなくなったので、かなりコンパクトになった。

 

 ただ欠点としては、水量、水温を調整できないので、主として手洗いに限定されることと、機器、設置費用が高く(20万円以上)、今回も補助金がなければ、断念したであろう。それでも企業などの洗面所に設置されるケースが多いのだろう、注文しても入荷には時間がかかった。コロナ時代、手洗いの普及に伴い人気商品となっているのだろう。まだ真冬日での使用経験はないため、瞬間的加温能力についてはまだ実証できていない。凍りそうな冷たい水を、瞬時に温めてくれるか、来年の厳寒時期、1月、2月にその実力がわかる。その時にまた報告したい。