加温自動栓 |
自動水栓 キングジムのアルコールディスペンサーも良い |
小型電気温水器 |
従来型のレバー式水栓 |
コロナ感染の追加対策費用として25万円をもらえることになり、前回は、診療室の滅菌消毒コーナーの改築費に使ったが、今回は、水まわりに使うことにした。診療所の水まわりというと、当院の場合は、スタッフルーム(技工)、歯磨きコーナー、滅菌消毒コーナー、診療室の手洗いコーナー、歯科用ユニット、トイレとなる。
メインの二台の歯科用ユニットはアメリカのA-dec社のもので、これはボトル供給型で、3リットルのボトルからタービン、スリーウエイシリンジなどの水が供給される。ボトルに次亜塩素酸などをいれて、ユニット内部もきれいにできる。水は浄水器で作ったきれいな水を使用しているため、タービンの故障がほとんどなくなった。
青森のような寒いところでは、冬になると水道が凍結することがあるために、毎晩、大家さんに頼んで、水道の元栓を閉めるようにしている。朝、解除してもらうが、水道管が古いせいか、最初の30秒くらいは茶色、錆が入った汚い水が出る。さらにでている水はびっくりするほど冷たい。そのため、スタッフルーム、滅菌消毒コーナー、手洗いコーナーには小型電気温水器が設置している。これは電気ポットを水道栓の下に設置したようなもので、水がここで温められ、貯えられる。動作中は常にお湯が温められ、水と配合されて蛇口から暖かいお湯が出る。最大60度程度のお湯が出る。灯油やガスの給湯機があれば、そこから給水すれば良かったのだが、ビル自体がオール電化で、また大型の電気給湯器を設置する場所がなかったので、3つの水道栓、それぞれにこの小型電気温水器を設置した。ただ水栓はレバー式にしたので、手を洗う場合も、いちいちレバーを上げ下げしなくてはいけないので、感染対策としては問題があった。
当初は、この蛇口のみをタッチレスにしようと考えたが、面白い商品があるのを発見した。加温自動栓というもので、必要な時にだけ必要な水温まで瞬間的に加温して供給するもので、簡単にいうと水道管そのものを瞬間に加温して蛇口から暖かい水が出す。さずがに最高温度で30度くらいですが、手洗いに限定すればちょうどよい温度である。何しろ省エネがすごくて、従来の小型電気温水器に比べて電気代は-92%、節水は-90%となる。実際に使ってみると最初の2、3秒は冷たいが、その後は少し暖かい水が出て、当たり前だが手を離すとすぐに止水するため、水量はかなり少ない。またこれまで小型電気温水器のタンクの部分がなくなったので、かなりコンパクトになった。
ただ欠点としては、水量、水温を調整できないので、主として手洗いに限定されることと、機器、設置費用が高く(20万円以上)、今回も補助金がなければ、断念したであろう。それでも企業などの洗面所に設置されるケースが多いのだろう、注文しても入荷には時間がかかった。コロナ時代、手洗いの普及に伴い人気商品となっているのだろう。まだ真冬日での使用経験はないため、瞬間的加温能力についてはまだ実証できていない。凍りそうな冷たい水を、瞬時に温めてくれるか、来年の厳寒時期、1月、2月にその実力がわかる。その時にまた報告したい。
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