2008年12月25日木曜日

弘前の交通ルール



 青森に来てから車に乗ってないので、どこに行くのにも歩いて行くことが多いのですが、弘前の交通ルールは最悪で、本当に怖い思いがすることが何度もありました。先日も郵便局の前の広い道の横断歩道を青信号で渡っていると、前から来る数人の歩行者と私の間の3mくらいの間を右折するワゴン車が全速で通過して行きました。私のほんの1m前を横切ったのです。前から数人の歩行者が来るのですから、こちらも右折車を確認してなかったのですが、それにしても本当に怖いことです。その後、さらに歩いて、ダイエーの前の横断歩道を歩いていると、さすがに前のこともあり、傘を前に振り回しながら歩いていると、今度は左折車が突っ込んできます。急ブレーキで止まりましたが、さすがにきれて「止まれや」と大声で叫んでしまいましたが、運転しているおばさんはきょとんとしたままでした。

 数年前には娘が青信号で横断歩道を歩いていると信号無視の車に当てられ、幸いけがもほとんどなく、よかったですが、今年も上の娘の成人式でタクシーに乗っていた時にまたもや信号無視の車に横に当てられました。よほど運がないかと思われるかもしれませんが、いままで数度、右折、左折車による事故を目撃しました。診療所の前の横断歩道を歩いていると、前の自転車に乗ったおばさんが左折車にぶつかりました。自転車はぐちゃぐちゃになり、買い物品はそこらじゅうに散乱、それなのにぶつけたタクシーはそのまま行ってしまいます。さすがに腹が立ち、走ってタクシーを捕まえると、「お客さんを乗せていて急いでいる」と言われ、散乱した買い物品を集めているおばさんには「何ともありません」と言われ、そのままになってしまいました。またヨーカー堂の前の道では、これも右折したタクシーに高校生の自転車が引っ掛けられ、見ていると、降りてきたタクシーの運転者は何と曲がった自転車も手で曲げ直し、「直ったよ」と言って、そのまま走り去りました。また下の娘も自転車を引っ掛けられ、これもハンドルが曲がったのですが、「けががなくよかったね」と言われ、そのままだったようです。帰って来て、「なんで警察に通報しないのか」と言ってやりましたが、高校生には無理のようです。

 私の知っているアメリカ人も横断歩道を歩くときは怖いので、傘を前に振り回して歩くと言っていましたが、私もよく傘を前に振り回して歩いています。自衛にためですので、変態扱いしないでください。それにしても歩行者優先の概念のないひとが多すぎます。横断歩道を歩いていても通常は歩行者の横断を待って進むのがルールですが、平気で前を横切ります。かわいそうなのは気の弱いひとで、青信号になっても左折車がどんどんと走るため、信号を渡れないのです。先ほども一人の老人が横断歩道を渡れず、困惑していました。前に会った気の弱い若者などは結局は青信号でも最後まで渡れませんでした。

 これと同じような経験をしたのは、中国とインドで、どちらも交通ルールはひどいところです。中国の交通ルールについては次のようなブログがありましたので引用します。

「交通マナーのひどさは我々日本人の想像をはるかに超えています。
歩行者信号「青」の状態で、左右を見ずに歩き出せば、「ほぼ100%に近い確率で轢かれます」。そんなばかな?っと思われるでしょうが、残念ながら事実。これは、北京、上海等の我々がイメージする「大都会」であろうが全く変わりなし。車は米国式で右側通行、これも米国と同じで右折は赤信号でも「可」です。が、米国のように、一時停止後、歩行者を確認後に右折、なんてマナーは存在しません。歩行者がいようと、ほぼ速度を緩めずに交差点に「突っ込んで」きます。避けるのは「歩行者の義務」。

留学期間中、GWがあり、嫁が日本から遊びに来ました。交通マナーや公共での不条理を「口すっぱく」聞かせておきましたが、一瞬気が緩んだのでしょう、北京の「建国門」(街のど真ん中です)の大きな交差点で歩行者信号が青に変り、つい日本の感覚で踏み出してしまった瞬間、嫁の目前に右折しようとしているスピードに乗った「公共バス」が迫って、横にいた私からも「大声で罵っている運転手の表情がはっきりと見えるほどに接近、「ああ~ヤバイィィィ~~~」っと叫んだ瞬間、引き戻された嫁が歩道に尻餅、間一髪で「生還」。一緒にいた、韓国人の屈強なクラスメート男子が咄嗟に嫁のショルダーバッグのストラップを掴み引き戻した、というのが理解できるまでに零コンマ何秒だったでしょうか?公共のバスですらこの有様。以降、嫁は二度と中国には行く気がしないとの事。まあ当然でしょう、死にかけましたから。」

 さすがにここまでひどくはありませんが、弘前の交通ルールもこれに近いとも言えるでしょう。青信号を渡っている歩行者にぶつけると100%運転者の責任で、場合によっては業務上過失傷害罪になります。車を運転する方はくれぐれもご注意ください。それと同時に歩行者もぶつけられたら、そのままにせず、少なくとも警察には通報した方がよいと思います。数秒急いでどうするんでしょうか。

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