2009年12月9日水曜日

六甲学院校舎


 六甲学院関係のブログは、関係者以外は全くおもいしろくないと思うが、意外にアクセス解析するとドイツ、アメリカなど海外から見ている人もいて、卒業生が多方面で活躍していることがわかる。卒業生で青森にいるのは我一人というしがらみのなさか、好き放題勝手に色々書けるのも楽しい。

 Youtubeを六甲学院で検索すると、70期生という私からすれば、子供の年齢より若い人たちが作った映画があった。タイトルは「バナナのちから」というもので、文化祭で上映されたようだ。B級映画というよりは、C級に近く、けっこう笑える。主人公のちょっと小太りの生徒、微妙にブニョブニョした体型で、70,80年代の台湾コメディーの主人公のような容貌で、といって見たわけではないのだが、この主人公の仕草がおもしろい。

 ほとんど校内で撮った映画だが、40年前とさほど教室もかわらず、ヒルケルさんが昔作った重い木製の机、椅子も健在である。体操服、夏服は昔よりおしゃれになっているが、生徒の気質はそうかわらず、男ばっかりの社会で暇をもてまし、山の中のオアシスで過ごしている。

 以前のブログでも述べたが、映画監督の黒沢清さんは私の一級上で、文化祭で彼の初監督映画を見たことがある。内容は前衛的で、出演者に女の子が出ているのがむしろ驚きで、そんなにかわいくなかった記憶もあるが、映画自体はいわゆる映画好きが自己満足で撮ったようなものだった。それに比べて「バナナのちから」は中学3年生ながら、観客を意識した作りになっており、商業映画としては完成しており?、巨匠黒沢監督に勝っているのではと思ってしまう。

 同級生の古澤くんは宝塚で「エリザベート」などのプロデューサなどをし、現在でも商業演劇の場で活躍しており、また大谷くんはお兄ちゃんの大谷亮介さんを手伝い、演劇のプロデューサをしたりしている。4期下には尾崎将也という脚本家もいて、結構演劇、映画関係者が六甲学院のOBにはいる。

 私の学んだ校舎ももうすぐ新校舎に建て替えられる。そういった点ではこの映画は古い校舎の雰囲気を残す記録になるかもしれない。来年公開の映画「ノルウェーの森」のロケにもこの校舎が使われるようなので、フランス人映画監督トラン・アン・ユンと六甲中学3年生、youtube再生回数22回の山川慎二司くん、両方の撮影による六甲学院の校舎が楽しめる。
*現在、上記動画は削除されています。結構おもしろいのに残念です。

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