2011年10月13日木曜日
レニャーノのカタログ
世界的に自転車ブームのようです。とくにヨーロッパでは環境問題への関心が高く、国ぐるみで自転車の活用を進めている所も多いようです。オランダ、ドイツなどでは自動車から自転車への転換を勧め、市内への車の侵入禁止をしている都市もあります。さらにイギリスのロンドンでも、自転車専用道路が拡張され、郊外から市内へ自転車で通学、通勤するひとも多くなっています。
日本でも若者を中心に自転車がブームになっており、弘前のような田舎町でもかっこいい自転車を見かけることが多くなりました。ついこないだまでは、マウンテンバイクが主流でしたが、もとより自転車としての美しさはあまりなく、最近はロードバイクの人気があるようです。ただしかっこばかり気にして、競輪用のピストバイクを乗るひともいますが、あれはあくまで競技用であり、いくらブレーキをつけたからといって町で乗るものではありません。
以前、私の持っているイタリアのレニャーノ(Legnano)をこのブログで紹介いたしました。結構見ているひとが多いようです。レニャーノは戦前のイタリアではビアンキと並ぶ有名な自転車メーカーで、かっては英雄バルタリとファースト・コッピの両エースを擁して、ジロ・デ・イタリアなどで活躍しました。今ではビアンキ傘下に入り、細々と子供向けの自転車や廉価な一般車を作っています。イタリアの主要な自転車メーカーはほとんど、元自転車選手が創立しており、あの有名な部品メーカー、カンパニョーロもそうです。
先日、本棚を整理していたところ、レニャーノのパンフレットが見つかりましたので、全ページをアップいたします。著作権無視していますが、エヌビーエス社さんお許しください。1997年のもので14年前のものです。このカタログを見ると、レニャーノのロードとツーリング車は日本のみで販売されたようです。ロード車はカンパニョーロを中心としたアセンブリで、ツーリング車はシマノを中心とした構成で、中級程度の部品を使っています。色はレニャーノグリーンで、結構力が入っているのはツーリングでマッドガードもオプションであり、私はそれをつけましたが、さらに専用の前後キャンピーもアクセサリーとして売っていました。フレームはおそらく台湾で製造されたと思いますが、アルミにしては比較的細いチューブ径で、溶接部の処理もきれいに仕上げています。
最近ではクロモリも人気が出ているようですし、ビンテージ自転車も人気があります。できればクロモリ、ラグ付きの1950-60年の完全な復刻車を出してほしいものです。せめてカタログの最後に出ているレニャーノのウールジャージくらいは復活してほしいです。表紙のコッピが着ているジャージで。襟と色がかっこいいです。
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