新編明治二年弘前絵図、先週の火曜日ころから書店に並んでいます。紀伊国書店弘前店では付録の地図もコーナーに掲げ、平積みで売っていただき、大変感謝しています。残部が一部だったので、そこそこ売れているようです。中三デパート内にあるジュンク堂にも3冊ほど歴史コーナーに陳列していましたが、横置きに入れているのであまり気づかれないかもしれません。また弘前のイトーヨーカ堂内の本屋にも3冊ほどあったので、青森県内の多くの書店で買えるようです。昨日は、出張で青森市に行きましたが、駅ビル宮脇書店や新町の成田本店でも置いていました。とくに成田本店では郷土本コーナに飾っていただき、ありがとうございます。郷土史に興味のある人を対象にしているため、そうはたくさん売れないとは思いますが、弘前の人は割合、こういった分野に興味がある方が多く、この5月の連休にどれだけ売れるかが勝負でしょう。
親しい人や、資料の協力いただいた方、図書館に送ると、すでに60冊がなくなりました。またB1サイズの付録の地図は1000部印刷しましたが、そのうち500部は本の付録に使用し、残りの500部は折り曲げない形で、持っています。弘前コンベンション協会なら何らかの活用、例えばふるさと納税のおまけや講習会の教材になどに使ってもらえたらと思い、昨日、地図100部を持っていきました。図書館、博物館など公共的な目的で地図が必要であれば、まだ400部ありますので、無償でおわけしますので、ご連絡ください。
こういったことをしていて、何よりうれしいのは、うちのお袋がよろこんでくれたことです。90歳になっても、子供の書いた本はうれしいのか、一番の読者です。前回、帰郷した時に、私に触発されたのか、昔の徳島のことをノートに書き留めていました。昭和始めころの徳島県脇町(現美馬市)のことを思い出しながら、ノートに書いています。できるだけ、思いつくことを細かく書くように、プライベートで人には言えないようなことも、登場人物はすべて死んでいるから、あまり気にしないで書くように、アドバイスしました。まとまったら、私がワープロで原稿を起こし、本にする予定です。お袋は画家ですので、できれば挿絵もふんだんに入れた方が本としての体裁がいいと、編集者のようなことは言っています。これで2冊目ですが、本の出版については少しは慣れるました。次はお袋の回想を本にしたいと思います。
本を書くとなると皆さん驚かれますが、自費出品でだせば、誰でも書けます。自費出版の暗部を描いた作品に今、売れに売れている百田尚樹さんの「夢を売る男」(太田出版)という本があります。あくどいというかやり手の編集者が小説家志望の人々をうまく丸め込み自費出版される行程を描いていますが、地方での出版は思いのほか安いものです。お袋のような自伝めいた話であれば、100ページ、300部で30、40万円くらいで出版できます。これを売るとなると難しいが、すべて贈呈しても、ハワイ旅行並みとなり、考えようによれば、数十年後も残り、決して高いものではありません。通常、ワープロ原稿を印刷所に渡し、装丁などの打ち合わせをし、大まかな印刷原稿をつくります、初校、二校、三校ののちに印刷となり、ここまで3ヶ月ぐらいです。この本を書店で売るとなると、発行元の手数料、書店の委託料がかかり、売れたらその分を引かれた金額が払われます。売れる本なら印刷料から売れた本代を引いた金額がもうけとなりますが、数百部程度では絶対に黒字にはならず、赤字です。
いまではインターネットという手段を用いれば、ほぼ無料で、本は書けますが、やはり本の醍醐味は本という現物にすることと思います。写真は、徳島県立美術館にあるお袋をモデルにした画家河野太郎さんの絵です。
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