2017年3月29日水曜日

診療所の音楽環境





 昔から音楽を聞きながら診療をするのが好きで、開業当初はUsenと契約して、音楽を流していたが、どうも同じチャンネルばかり流しているため、もったいないという感じはしていた。それでも十年以上は契約していたが、途中から雑誌も送られてこなくなり、さらに担当者も全くこないまま、2年ごとの契約が自動更新されていた。これには腹を立て、すぐに辞めようとしたが、途中解約の場合は、残りの期間に応じて違約金を払わせるシステムであった。1年近くまって、すぐに解約し、最初はCDに好きな曲を100曲くらいMP-3で圧縮して入れ、それをアンプ、スピーカーに繋いで流していたが、毎日8時間、CDを使うと、ピックアップというCDの溝を読み取る部品が壊れる。修理費も高く、その次に考えたのは、Apple I-podに音楽を入れ、それをアンプに繋いで流す方法である。これは非常に便利で、2、3年は問題なく作動した。ただ、これも毎回同じ曲ばかり流すので、音楽を聴いて時間がわかるようになった。飽きてきたし、また自分で、CDを買ってきて、診療所用の音楽を作るのは案外面倒なもので、さらに自分でCDをまとめても、診療所内でバック音楽として流すのは著作権を侵害し、日本音楽長作権協会から課金されるということを知り、これはまずいと考えた。

 次に行ったのは、I-podを利用してインターネットラジオを鳴らす方法である。これは選曲をラジオの方でしてくれるので、楽であり、チャンネルも多く、気に入っていた。主としてシャンソン、ジャズを中心に2年程使っていたが、音質がダメで、またコマーシャルが入るのが気に入らない。シャンソンやスムーズジャズが好きなので、フランスのインターネット音楽配信局、“RadioTunes”というのがあることを知り、これを流すことにした。90チャンネルの番組があり、確か年間で費用は50ドルくらいだったと思う。これらの番組のうち、もっぱら聞いているのが”Café de Paris”というもので、パリの喫茶店で聞くような?軽い感じの音楽を流れる。かれこれ3年程、この音楽を聞いているが、128AACの圧縮で音楽を発信しているため、音質もよく、満足している。

 最初は院長室にあるI-macからBluetoothで電波を飛ばし、エレコムの受信機(LBT-AVWAR700を介してアンプ、スピーカーに繋ぐ方法をとったが、I-macから受信機までの距離があり、壁面を挟むため、よく接続が切れた。そこで古くなった使わなくなったI-podでインターネット音楽を発信し、それで鳴らすようにすると、スムーズにきれいな音がでるようになり、今はそれで満足している。ただ毎日八時間ほど、3年間鳴らすと、さすがに機械の調子が悪くなり、一日に数回、接続が悪くなる。そのため、中国の”TaoTronics”の同じような受信機を買ったが、これはペアリングができず、そのまま返品した。

 スピーカーは診療室を改築した時にJBLの埋め込み型にしたが、オンキョーのアンプは2、3万円くらいの普通のアンプだが、すでに十年以上、毎日八時間、220日働いてくれている。たいした耐久性である。今、買うなら富士通テンが最近発売した“Eclipse CDR1 307パック”が気になる。従来からでていたタイムドメイン小型スピーカー307に専用のアンプがついたもので、USB端子もあるので、そのままI-padI-phoneに繋げられる。使わなくなったI-padI-phoneがあるなら、これはお買い得(79000円)で、小さな診療所やオフィースなら、天井に埋め込み型スピーカーを設置するよりは、簡単で、お勧めである。天井や壁面にも簡単につけられるし、角度も変えられるので、音源を調整できる。タイムドメインスピーカの特徴は、音源がわからないようくらい空間に馴染むので、いいと思う。2年前にTD-M1を買ったばかりなので、これは諦めなければいけないが、女性ボーカルはタイムドメインスピーカーの音は艶っぽい。

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