2017年6月18日日曜日

新しいレントゲン プランメカ Promax 2D


プランメカPromax2D

プリンターでかいです。失敗です。


 開業以来、22年間、使っていたレントゲン撮影装置の調子が悪く、メーカーに問い合わせると修理不可能ということで、新しいレントゲン撮影装置を買わなくてはいけないはめになった。矯正歯科医院なのでセファロ写真が必須なので、パントモ、セファロ両方の撮影できる機種を探した。

 まずフィルムについては、一部のメーカーでもまだ販売しているが、将来的なフィルムの供給不安と現像、定着液などの廃液処理の問題もあるので、デジタルを中心で、各社のカタログをみた。デジタルレントゲン撮影装置の値段のほとんどがCCDセンサーの大きさで決まり、CCDセンサーが小さいと安く、大きいと高い。パントモ写真はもともと断層撮影なので、それほど大きなCCDセンサーは必要ないが、セファロ(四つ切り)を一気に撮影しようとすると、かなり大きなCCDセンサーが必要となり(ワンショット)、値段はかなり高くなる。一方、小さなCCDセンサーではセファロ撮影の場合もそれを動かして撮影することになり、撮影時間が長くなる。

 ワンショットのセファロ撮影装置は、どれも1000万円以上して、実売価格からすればCT撮影機とそれほど変わらない。後十年くらいの使用なので、撮影時間はかかるが安くて、小さなCCDセンサーを使う、それもパントモとセファロを共用するプランメカのPromax 2Dという機種に決めた。フィンランドのメーカーである。画質は以前から知っていて、そこそこきれいであるが、やはり撮影時間はかかる。

 実際に導入して1か月くらい経つが、撮影時間の長さはそれほど問題なく、小児で撮影してもブレも少なく、ほぼ満足している。Planmecaの英語のHPを見ると、アップルコンピューターでも使えるようだが、日本で販売しているGCではすべてウィンドーコンピューター(Dell)を使うようになっている。Macユーザーの私にすれば、本体がウィンドーはいやなのだが。それでもMacとの親和性はよく、簡単にI-padに繋がり、撮影した写真をすぐに保存、管理できるために便利である。一応、自宅のIpadを使っているが、画面上でトレースしたいので12インチのI-pad Proを注文し、それを使おうと考えている。ただおかしいのは、カタログではセファロ写真の拡大率が1.1倍になっているが、100%画面で印刷するとかなり小さく印刷され、110%に拡大しないと以前のフィルムセファロと重ね合わせられない。拡大率変更する目盛りには1倍、1.5倍しかないので、自由拡大で110%にするのは面倒である。

 またできるだけきれいに印刷しようと、白黒写真印刷がきれいなエプソンのPX5VIIという大きくて重いプリンターを購入した。画質はきれいで大変満足している。黒だけでもフォトブラック、マットブラック、グレー、ライトグレーの4種類あり、きれいな階調が表現できる。ただどういうわけかインクの消耗がひどく、A4サイズ、30枚程ですでにインクがかなり減っている。替えのインクが一色2000円なので、一枚あたりの単価も高く、相当な印刷費がかかり、フィルムとそんなに違いがない。あまり出力は控えたい。

 素直な感想で言えば、セファロ、パントモをフィルムからセファロにかえたが、パントモは現像、定着なくすぐに見られるので便利であるが、セフォロについては解像度もそれほど変わらず、維持費についてもフィルム、現像、定着液代がなくなったとはいえ、それとほぼ同額くらい印刷用紙、インク代がかかっており、あまり大きな利点はない。何とかI-pad Proをうまく活用して、画面上でトレース作成、重ね合わせできるように工夫し、ペーパレス化したい。

 別の舶来好みではないが、これで歯科用ユニットがアメリカ(A-dec)、ドイツ( Sirona)、滅菌器がカナダ(Sci-Can)、アメリカ(Dentronix)、レントゲンがフィンランド(planmeca)
と主要機器が欧米のものとなった。




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