2021年6月4日金曜日

最近嬉しいこと

 




最近、嬉しいことが二つあった。一つは朝の文化放送、「横濱流儀 ハマスタイル」で横浜市長、林文子さんが「須藤かく」のことを取り上げてくれた。67分の短い番組であるが、要領よくまとめられている。季刊誌“横濱”の2021.

新春号に、斎藤多喜夫先生が「横浜人物誌・特別編 その4 共立女学校出身の女医 須藤かく」という論文を投稿し、それを市長が読んで、このラジオ番組で紹介したのであろう。さらに4月にディスカバリー・ニッケイの2回に分けて投稿した私の論文も参考にしてくれたと思う。嬉しいことである。共立女学校出身で外国の女子医大を卒業して医師になった四人、岡見京、菱川やす、須藤かく、阿部はなについては、全く歴史に埋もれた人物であるが、その強い意志力は今の女性の社会進出のはしりであり、多くの人が興味を持つと考えた。それで、簡単な趣意書を作り、週刊アエラ、NHKにも送ったが、全く返事はない。結局自費出版した400冊の本も売れたのは200冊以下で大量にあまり、出版社からも取り上げて診療所の倉庫に置いている。今回も横浜にある18の図書館に本を寄贈しようと、横浜の秘書課に寄贈許可願いのメールを送ったが、一週間しても返事はない。市長がラジオで取り上げ、本屋で手に入らない本の寄贈であれば、ものの5分で、寄贈、よろしくお願いしますと返事が来ようものだが、そうはいかないのが役所仕事である。もう少し待ってみる。

 

もう一つは、フランス・パリの田根設計事務所から、明治二年弘前絵図の動画での使用許可のメールが来た。田根剛さんが設計した弘前レンガ倉庫美術館がフランスの国際的建築賞で、「フランス国外建築賞AFEX Grand Prix 2021」を受賞した。その際、プレゼン用の動画の冒頭に明治二年弘前絵図を使ったという。今後、受賞を機にHPなどでも掲載するので使用許可が欲しいということであった。もちろん古絵図そのものは150年以上前のものなので版権はない。ただこの絵図を撮影して、デジタル画像として制作したのが私なので、デジタル画像の版権は私にあり、かってに使っても気にならないが、一応は許可が必要となる。他にも明治八年弘前地籍図や弘前藩領絵図もデジタル化しており、版権は私にある。明治二年弘前絵図についても寄贈した弘前図書館には、使用許可はいらないと言っているのだが、親しくしていた図書館員もいなくなり、ややこしくなっているのだろう。

 

弘前レンガ倉庫美術館の動画は、以下のHPに載っているので見て欲しいが、うまく構成しており、さすが芸術家の仕事と思った。最後の夕日を浴びた岩木山を背景に黄金色に輝く美術館のショットはすごい。弘前こぎん研究所もこの度、国指定の重要文化財に選ばれ、前川國男の他の作品とともに、日本国内ではほぼ唯一と言っていい田根剛さんの作品も弘前で見られることは、建築ファンにもおすすめできる場所となった。他には上遠野徹さん設計のデネガ、毛綱毅曠さん設計の縄文的な雰囲気の中三デパート、他には明治、大正、昭和初期の多くの個性的な建築があり、見るところには困らない。

 

 AFEX公式ガイド

https://www.afex.fr/grand-prix/2021/5/20/grand-prix-afex-2021-de-larchitecture-francaise-dans-le-monde

 

 


0 件のコメント: