2025年3月12日水曜日

今年の雪は異常である 3

 




冬用の下着といえば、まずユニクロのヒートテックを思い浮かぶ人が多いだろう。他にも各社で同じような機能的下着が販売され、暖かい下着として冬場は重宝している。ところが弘前のような雪の多いところでは、大雪の日は1日に何度も雪かきをすることになり、その度に大量の汗をかく。ところがヒートテックでは吸汗速乾を謳っているが、実際はそうではなく汗が下着に染み込んで、汗冷えする。場合によっては風邪になることもあり、雪かきが終わると下着を脱ぎ、タオルで体を拭いてから新しい下着を着るようにしている。

 

これが1日に3回ともなると、それだけ洗濯が増えることになるため、何とかいい方法はないかとここ数年試している。結論からすると、これは冬の山登りの衣服を参考にすればよく、冬の山登りは、シャベリングなどはかなりハードな作業で汗をかく一方、平地の歩行やテント内では汗はほとんどかかず、濡れた下着のままでは汗冷えして不快な状況となる、そのため、激しい運動をして汗をかく場合はすぐに乾く機能が強く求められる。

 

いろんな機能的な下着を試したが、汗冷えを確実に減らす下着としては、ミレーのドライミック メッシュ シャツが最も優れている。これは太い化繊でメッシュ状に編まれた下着で、厚みもあるためにそこに空気が入るため、汗はそのまま外に出る一方、体温の暖かい空気はその層にとどまるために、全く汗冷えはなく、冬場の下着としては最高である。ただ大きな欠点は、カッコが悪く、もしこの下着を着て救急車で運ばれると、それこそ女性用下着を着た時と同じくらい恥ずかしい。特に私のような太った人ではボンレスハム状態で本当にみっともない。

 

他の下着としては、パタゴニアの夏用の下着、キャプリーン・クール・ライトウエイトの速乾性がすごく、この上にもう一枚の下着、キャプリーン・サイマルウエイトのコンビは暖かくて、速乾性、吸汗性も高く、冬用の衣料としては優れている。雪かきとの時は、このコンビにパタゴニアのR2あるいはアークテリクスのカイヤナイトというフリースジャケットも良い。雪かきをするとすぐに暖かくなるので、アウタシェルはモンペルのゴアテックスのジャケットかアークテリックスのベータージャケットを着ている。

 

今年は弘前も観測史上最高の積雪量であったが、ハイガーの電動除雪機を買ったおかげでだいぶ助かった。ホンダやヤマハのガソリン除雪車は強力であるが、かなり大掛かりで、重くて、操作も複雑、さらに結構メンテナンス、修理も必要だと聞いた。そうかといって安い電動除雪機は非力で弘前の雪には通用しないと考えていた。そのためずっと雪かきといえば、スコップとシャベルを使った手作業であった。去年、妻が雪かきのしすぎで疲労骨折し、私も病気をして雪かきがきつくなったので、ダメもとで、ハイガー社の電動除雪機を購入した。確か8万円くらいで決して安いものではなく、ダメ元という値段ではない。

 

実際使ってみると、いろんな欠点がある。まず自動走行でないために、除雪機を前に押し出す力がいる。重い雪、積雪が多いと本当に力がいり、汗みどろになる。ただ別売りのソリを買うと、これはスーと滑り、力がかからない。40cm以上の雪になると除雪できず、上半分をまず飛ばしてから、下半分を飛ばす必要がある。そのため、大量の雪が降ると予想される場合は、例えば、夜の9時頃、20cmくらい雪の時にまず除雪し、朝の6時にまた20cmの雪を除雪するように2回にわけると問題ない。ただ電動除雪機で除雪できないほど夜中に雪が降ったのは1回で、今年のように異常な大雪でなければ、通常の年は問題ないと思う。

 

弘前のような雪の多いところでも、夜中に30cm以上降るときはあまりなく、ほとんど場合はこのハイガーの電動除雪機で何とかなった。これまで1時間かかっていた除雪作業が半分になったので、これですでに価値があったと思う。それに掃除機でゴミを吸い取るような快感があり、隣の家の駐車場の除雪もやってきた。ただ、やはり腹が立つのは、雪があまり積もっていないのに、除雪作業に家の前に大量に硬い雪の塊を置かれることである。この場合は、電動除雪機は全く使えず全て手作業となる。これが今年の冬で一番きつかった。


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