2010年10月8日金曜日
君が代行進曲
最近youtubeでよく聞く曲は、「君が代行進曲」です。アップしましたので聞いてみてください。よく耳にする曲ですが、題名が「君が代行進曲」と知っていたでしょうか。なるほどよく聞くと国歌君が代を行進曲にアレンジしたものですが、実に違和感なくなじんでおり、とても編曲したものと思わせないほど自然なできです。
君が代が国歌に選定されたのは明治初期ですが、当時から外国の国歌に比べると君が代はじみで、ぱっとしないという意見があったようです。それならば行進曲にしようとしたのが、この「君が代行進曲」で、有名な軍艦行進曲よりは古い曲です。国歌をこう簡単に編曲しようという考えは、少なくとも太平洋戦争当時では不敬罪に当たるようなものでしょう。案外明治初期は国歌に対する思い入れは少なかったのかもしれません。
思いつくだけでも、行進曲を国歌にしたのは、スペインの「国王行進曲」、トルコの「独立行進曲」、中国の「義勇軍行進曲」などたくさんあり、その他、多くの国の国歌も革命曲や軍歌など勇ましいものが多いようです。その中で、君が代はある意味国歌らしくない曲で、日本人でも歌う場合、やや気が滅入る曲です。とてもサッカーの試合中に歌って、選手を元気つける曲ではありません。それでも勇ましい国歌の多い中で、かえって目立ち、すぐに日本の曲と思い出してくれるでしょう。
一時は、日教組や社会党により、国旗、国歌が忌避され、卒業式に歌わないと首にするといった物騒な話もありましたが、最近は若者の中にも自然に受け入れられてきました。先日も、フランスに交換留学生として1年間行っていた高校生が帰国しました。フランスのある集まりで自分の国の国歌を歌うことになり、彼女もみんなの前で君が代をひとりで歌いました。不思議なことに歌っていると知らぬ間に泣いていたようで、君が代は本当にいい曲ですと言っていました。
ネパールの公募で決めた新しい国歌も聞いてみてください。ほとんど三橋美智也のカールのCM曲に近い、のんびりした曲です。こういった曲をわざわざ国歌に選定するとはすごいことです。一度、オリンピックの会場で流し、観客の反応を見てみたいと思います。でもネパールでは金メダルは無理か。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿