2011年12月5日月曜日
孫文の義士団
先日、ジャッキー・チェンの「1911」を見た流れで、テディー・チャン監督の「孫文の義士団」をレンタルしました。
「1911」が期待はずれだったので、これも辛亥革命100周年もののありきたりの内容かと思っていましたが、これがおもしろい。孫文が1906年10月1日に香港に寄港し、重要な会議に出席するための1時間、孫文を暗殺しようとする一団とそれを阻止しようとする者達のすさまじい戦いを描いたものです。実際、当時孫文は日本におり、東南アジアに散らばった華僑に資金援助を仰ぐため、何度か外国に行っています。日本への帰路、香港に立ち寄った可能性もあるかもしれません。また登場人物のひとり、新聞社の経営者の陳小白は孫文とは革命の初期からの同士で、最初の蜂起後、孫文らと一緒に日本に逃亡し、革命への協力者を集めていました。孫文と宮崎滔天を会わせたのも彼です。日本亡命中に新聞を発行しています。
ただ映画はそんな史実とは関係なく、カンフーアクションと「男達の挽歌」を合わせたような痛快娯楽作品に仕上がっています。2010年に公開された日本映画の「十三人の刺客」と似た内容ですが、こちらの方が恋愛、友情、義理などがあって楽しめます。人力車が階段を転げ落ちるシーンは有名な「戦艦ポチョムキン」のパクリだったり、よく考えれば「十三人の刺客」は片岡千恵蔵主役、1963年公開されたもののリメークなので、設定自体もパクリかもしれません。
カンフーものを見て、いつも思うのは、カンフーで戦うよりは、銃でズドンとやった方ははるかに早いのではと思ってしまいます。いくら超人でも鉄砲には勝てません。この映画でも、孫文を本気で暗殺するなら爆薬か鉄砲でしょう。弓やカンフーで戦うことはまずありえません。と言ってしまうと映画にはなりませんが。
最近は、旅行に行く移動中、レンタルした映画を見ることが楽しみのひとつになっています。IpadにItuneからビデオをレンタルした、それを電車の中で再生して見ています。最近見たのは野村芳太郎の「鬼畜」、コーエン兄弟の「ノーカントリー」、クリント・イーストウッドの「ミスティック・リバー」で、どれもなかなかのもので、電車の中での2時間をじっくり楽しめました。結構名作でもまだまだ見ていない作品は多く、こっらの作品もそうで、レンタル代も300円となっていてお得です。上記の三人の監督作品は、あまり失敗作はないようです。ただItuneでレンタルできる作品数が、やや少ないので不満です。DVDレンタルでは、古いDVDは傷がついたりして再生できないため破棄しているのでしょうが、ダウンロードするものはいくらでも種類を増やすこともできるでしょうから、もっと膨大なレンタル作品を用意してほしいと思います。
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2 件のコメント:
たしかにズドンのほうが効率的ですね。もっともなことですが、何だかおかしい。
ところで、昭和10年地図は重宝です。明治、大正戦後それぞれのものがあれば、さらに興味深いでしょう。
岩木山を雪をかぶりましたか?リンゴの樹が気になります。
岩木山は雪に覆われ、きれいな姿を見せています。昭和10年の地図は貴重で、かって寺山修司の生家がこの地図で確認できました。2009.6.27のブログに書いています。
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