2012年1月11日水曜日
ビーン・ブーツ
LLビーンのビーン・ブーツには本当にお世話になっております。何しろ、雪の降り始める12月から、雪のなくなる4月までの5か月間、ほとんどこの靴しか履きません。雪国で、最も大事なことは滑らないことです。雪が積もり出すと、除雪車が出動し、道の雪を横に積み上げて行きます。それが積もりに積もり、次第に道の両側が小山のような雪壁となっていきます。車道は随分狭くなり、歩行者は歩くところがないため、車道を歩きます。ところがこの車道も微妙に傾斜しており、とくに暖かい日の後の寒い日などはアイスバーン化して非常に危険な状態となります。
おそるおそる歩きますが、それでも氷の上に雪が表層のみ覆っているところでは、思わずスリップしていまします。毎年、すべって車に轢かれ、怪我する人も多く、場合によっては亡くなったりします。それ故、滑らない靴が生活の上で重要となります。一度、大阪に帰省し、通常の靴で帰ってきたとき、わずが500m歩くのに10回も転倒しました。くれぐれも雪国に旅行する場合は、雪用の靴をお持ちください。
この世には絶対すべらない靴はありません。親指に体重を載せ、一歩、一歩グリップを確かめるようにして歩きます。私はカナダのソレルのブーツも持っていますが、これは2重になっていて、フェルトの厚い靴下のような第一の靴の上に本体の靴をはくようになっています。まるで宇宙服の靴のように大きなもので、暖かいのですが、グリップに力が入りません。新雪の場合はいいのですが、通常の冬の路面では滑ります。また長靴も北国では伝統的な靴で、とくに北海道のミツウマの長靴は人気があります。それでも格好が悪くて、私はあまり好きではありません。
ビーン・ブーツを最初に買ったのが15年前で、写真の左のもので、かなりソールも減っていますが、現役です。その後8年前にもう一足購入、さらに昨年、一足購入しました。まだ新しいのは履いておらず、古い2足を交互に履いています。厚手の山用のソックスをはき、がっちりとひもで締めれば、雪道でも強いグリップ力を発揮します。家内の冬用のブーツでもそうですが、こういった靴ではソールと靴本体の接合部が剥がれることが多いのですが、ビーン・ブーツはそういったことは一切なく、非常にがっちりしています。LLビーンではソールの張り替えも行っているようです。交換には一足買えるほど高いのですが、10年以上なじんだ靴のはき心地はそれを上回るかもしれません。
他にもLLビーンの商品は結構好きで、よく通販で買いますが、それでも当たりはずれはあります。ビーン・ブーツ以外でここしばらく冬のアイテムとして活躍しているのは、Wardenパーカと呼ばれるゴアテックスシェルのダウンパーカでこれもこの15年間、毎年お世話になっています。ダウンは次第に薄くなってきていますが、それでもゴアテックスはすばらしくいい素材です。開発は古いのですが、未だに高い素材で山用に本格的な防寒着によく使われています。
またチノパンツの裏地にコットンフランネルを使った商品がありますが、これも非常に暖かく、気に入っています。冬はLLビーンのもの2本と、エディバウアーのものを愛用しています。ただ重くて、ズボンがずり落ちるのが難点ですが。
どのメーカでもロングセラー商品というものがありますが、概してこういった商品はまちがいがないものが多いように思えます。それでもビーン・ブーツも雪のないアスファルトの歩道では、すぐにソールも減るし、歩きにくい靴でしょうから、都会で使う分には不満もあるかしれません。
写真下は以前から気になっていたLLビーンの下着です。ジョンウェインが西部劇で着ていたタイプで、昔ながらのものですが、ちょっと着るには勇気がいりますし、これこそはずれになる可能性が高いものですが、どうも暖かそうで気になります。
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7 件のコメント:
赤い下着は昔こどもに着せたベビー服みたいで、笑えました。
今日、札幌と青森から来た知人に都内で会いました。すぐに靴をチェックしたところ、普通の革靴でした。何で、と聞いたら、共に駅で履き替えてきたのだそうです。ミツウマを見たかったので、残念です。ちなみに来月青森に行く予定ですが、mont-bellのネージュウォーカーでは滑りますか?ずっと以前社会人2年生のとき12月の旭川に出張して、滑って転んで仕事にならなかった苦い体験があります。
この靴なら多分大丈夫でしょう。それでも歩幅を小さくし、親指、足指に力を入れるように歩いてください。くれぐれも転倒しないように。この日曜日に青森市に行きましたが、今年の雪はすごいことになっています。人口30万以上の都市では世界一の積雪量だそうで、ある意味、世界一の貴重な経験ができるでしょう。
ありがとうございます。
今年の豪雪はたしかに大変そうですね。黒石のアーケード街もいまの時期は観光ではなく、地元の人々の生活になくてはならない共有財産として働いていることでしょう。
弘前の古い建築物も雪におおわれているはずですが、そうした厳しい環境に耐えて百年以上ももっていることにあらためて感動をおぼえます。そしてそれを可能にした当時の職人たちにはさらに一層感じ入ります。
http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2012/01/17/17llbean/
こんな車はいかがでしょう?
ビーン・ブーツ、出来て100年経つんですね。どうも靴に限って言えば、アメリカはいい技術持っています。
今晩は。大変な雪のようですが、大丈夫でしょうか。
遠い昔ですが、Maine 州のLLBeanの本店に行ったことがあります。確か、ブーツ型のチョコレートがあったような記憶があります。
あちこちに行って、うらやましい限りです。こちらの状況は、家の前がスキー場といった案配です。昔、2人の交換留学生を預かりましたが、アメリカ人も青森の雪に量には驚いていました。私自身は、この季節がいかにも東北らしく好きな季節です。
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