歳をとると温厚になるといいますが、私の場合、年々、怒りっぽくなり、家内から注意されます。今日も、青信号を家内と二人で渡っていると、向こうから右折車が突っ込んできます。少し雨が降っていたので、傘を持っていたのですが、それを突き出し、乗っているおじさんに罵声を浴びせましたが、全く知らん顔で走り去りました。こうしたことは、それこそ毎週のようにあり、できるだけ信号を渡る場合は、赤信号で待って、青信号に変わってから渡るようにしています。それをしないで青信号になって数秒して渡ろうとすると、向こうから車が突っ込んできます。
車の視点でみると、右折信号になってから右折すれば、いいのですが、できるだけ早く右折しようとすると対向車のいない間隙をぬって、右折します。本来なら対向車の存在と同時に、右の横断歩道に人がいないかも同時に確認すべきですが、前から車が来る、人が渡っている状況で、対向車にぶつけられる怖さより、横断者がよけてくれる可能性、自分には怪我はしないことから、突っ込んできます。私はいつも通る大きな道では、歩行者同士の間隔が3m開いていれば、その間隙を全速で車が右折していきます。左折車の場合はやや減速してから左折しますが、右折車の場合は全速で突っ込みます。歩行者の場合で、これですから自転車の場合はもっと怖い状況となります。
横断歩道は、その名の通り、歩道であり、道路交通法でも歩行者優先、一時停止が義務化されています。それを守らない場合は、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金となります。実際、東京などの歩行者の多い歩道で一時停車しない車では9000円程度の罰金, 2点の違反点数がつきます。もちろん横断歩道で車と人との人身事故をおこす(青信号)と、怪我の程度にもよりますが全治2週間以上の怪我になりますと、刑事罰となり、罰金刑ですが、前科がつきます。前科がつきますと、履歴書の賞罰欄に「平成30年8月3日 道路交通法違反(人身事故)で罰金刑」と記載しないといけません。私見になりますが、履歴書を見る側からすれば、賞罰欄に前科があれば、その人を雇うことはありませんし、前科を隠すと、後で虚偽申告で解雇することもできます。
全治2週間というとたいした怪我ではありません。全治15日を過ぎると警察も刑事罰にしないといけないし、罰則点数も高いので、大抵の診断書では2週間とするようです。さすがに骨折の場合は、全治2週間となることはなく、刑事罰となります。昔、インド、中国を旅行していた時のことですが、あちらでは車が一番偉く、クラクションを鳴らしながら車は走っています。その合間に人が通り抜けるのです。インドをバス旅行中、運転手は大麻を咬みながら運転しています。突然、ドンと音がしてバスと歩行者がぶつかりました。運転手は事故にあった歩行者をさんざん怒ってそのまま走りだしました。昔の日本もこんなものでした。
さすがにこうした事故対応は日本ではもはやありませんが、それでも横断歩道の一時停車、信号無視(赤信号)、スピード違反などは日常に見られる違反です。いずれも現行犯で見つからないと違反となりません。それでも万一、事故になろうなら、場合によっては前科者になるわけで、その影響は一生付いて回ります。単に交通マナーをよくしましょうと言うピーアールよりは、もう少しきつい表現、“あなたも刑事犯になります”くらい言ってもいいかもしれません。昔、次女が青信号の横断歩道を渡っていて、信号無視した学生さんの車に当たられました。幸い怪我も軽くたいしたことはありませんでしたが、その時、警察官から言われたのは“青信号でも左右よく見て渡るように”でした。その時は、何で青信号を渡っているときに信号無視する車に注意しないといけないかと思いましたが、弘前ではと敢ていいますが、青信号で横断歩道を渡る時も必ず左右前方をよく確認して渡るように注意する必要があります。本当に怖い町で、大好きな町ですが、これだけはインド、中国なみです。観光都市、外国人受入れをめざすなら、こうした交通ルール違反にも、もっと力を入れてほしいところです。インド、中国の観光客は何とも思わないでしょうが、欧米の観光客からすれば青信号で横断歩道を渡っている時に、車で突っ込まれるとさぞ驚くことでしょう。
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