BLA STER と Pius |
TEA ROD |
上の写真の右、コーヒーカップは、スウェーデンのGefle社のEugen Trost という作家のBLA ASTER というものである。1960年代のもので、手書きの単純なデザインである。実物のカップはかなり大きく、コーヒもかなり入るが、カップ&ソーサーと見ると、バランスは悪い。Yahooオークションで6800円くらいであった。コンデションは良好だが、青色は少し薄くなっている。赤色の色違いもあるようだが、どうもバランスが悪く、洗練されていない。
左のカップはグスタフスベリのPia Ronndahlという作家のPlusというシリーズで1990年代のものでほぼミントの状態である。このカラフルなデザインのセットは、カップは緑、黄色、ピンク、青などの種類があり、皿も同様な種類はあるので、お互いを交換していろんなパターンを試すことができる。今回のものはカップが青で、ソーサーが緑で、楽しい。手書きではなく、シールであろう。これはSweden Motherというスウェーデンの通販サイトから買ったが、日本語でも注文できる。送料も安く(2000円くらい)、税金もかからないので、かなり安く北欧陶器を買える。今回はこのカップ&ソーサーと下の写真のカリン・ビョールクイストのTea Rodのモーニングセット(二客)を買った。Tea Rodがパン皿もついて二客で11000円、Plusのカップ&ソーサーが7000円と送料が2500円であった。それぞれオークション価格の2/3くらいの値段であり、北欧陶器を扱うショップの半額くらいである。送料を入れてもかなり安く、ほぼ現地価格なのだろう。H Pや注文方法も全て日本語でわかりやく書いているため、このサイトは日本にある北欧陶器のお店からすれば脅威になろう。種類も多く、こうしたHPができたせいか、北欧陶器を扱っているお店でも、現地での買い出しを少し控えざるを得ないようだ。というのは日本からスウェーデンに買い出しにいき、コンデションの良いものを安く買ったとしても、それを日本に持っていき、売るとすれば、買った値段の2、3倍はつけないと儲からない。それをスウェーデンの会社がネットで安い値段で売り出せば、非常に商売しにくい。EUから、あるいは日本からの輸出入については2019年からかなり多くの分野で関税が見直され、おそらく今回の陶器の輸入にも衣類同様に関税がかからないのであろうし、輸送費も国際郵便で、小型ダンボール2個、2500円であった。
以前、スペインからパタゴニアのR2を買ったが、これも関税がなく、もはや通販で、外国のものを買うなら、何も日本のネットで買う必要がなくなったのではないだろうか。Amazon USAなどは全く日本のアマゾンと同じ内容になっており、注文、決済も同じである。今回も注文をして9日でスウェーデンから品物が到着したが、別に急ぐものでもなければ問題ない。
以前、東京海上火災の人と話していた時、会社の保険業務の主体は徐々に国際化し、タイ、ベトナム、ミャンマーなど東南アジアでも物量が恐ろしいほど活発となり、それに伴う運輸保険も増えているという。おそらくかって日本の個人がスウェーデンに品物を注文することなどほとんどなかったと思うが、青森の田舎の私のようなものでも注文するということは、単純にスウェーデンと青森の運輸も増えているのだろう。こうした世界中があたかも一つの市場になるような時代がすぐそばまで来ている実感がある。昔の輸入業者は海外から安く品物を買って、それを日本国内で高く売って儲けていたが、もはやそうした商売ができなくなる可能性があるのだ。もちろんSweden Motherのような日本語のサイトまで作るところは少ないだろうが、今後、こうした動きはますます活発化するだろう。これと逆の場合もあり、日本人がデパートで買うようなものは中国の片田舎に住む人も今や簡単にネットで同じような値段で買えるようになっているのだろう。
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