2021年9月3日金曜日

日本ーオマーン戦 ワールドカップアジア予選


 昨日のサッカー、日本代表ーオマーン代表とのカタールワールドカップアジア予選には、がっかりした。オマールはFIFAランキングは79位で、欧米のリーグで活躍している選手もおらず、もちろんワールドカップにも出場したことがない。実績だけで言えば、JリーグのJ1とJ3くらいの差があり、いくら何でも引き分けはあっても、負けることはないだろうと考えていた。ところが実際の試合は、むしろオマーン優位に試合が進み、日本には得点の気配すらなかった。客観的に見てもカタールの勝利は当然であった。

 

 グループBには日本、オーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムがあり、上位2チームがワールドカップ出場となる。次回は9/7にアウエイで中国との対戦となり、これに負けるとワールドカップの出場は黄信号となり、森保監督は解任となろう。ただコロナ対策として日本での試合は無観客となったが、他の試合が無観客でするか、この影響も大きい。無観客の試合であれば、ホーム、アウエイの差はかなり小さくなり、これまでのワールドカップ予選の戦い、ホームで勝って、アウエイで負けない方法は取りにくくなる。中国戦では、コロナのために、中国では開催できず、アウエイにも関わらずドーハでの開催となり、これは有利である。

 

 サッカーはチームによる試合であり、どれだけ選手がチームとして練習し、試合をして、チームとしてのコンセプトを作るというのが重要であり、これが監督の使命である。こうした点ではオシム監督など外国人監督は、あくまでチームの中での役割から選手を選び、チームのパーツとして選手に仕事をさせる。ところが近年、ヨーロッパの強豪チームで活躍する選手が増え、今回のオマーン戦に出場した14選手のうち、Jリーグの選手は、GKの権田、DFの酒井、FWの大迫であるが、酒井は昨年までフランスに、大迫もドイツブンデスリーガに所属しており、純粋のJリーグ選手は権田しかいない。過去の日本代表でも、これほど海外リーグでの選手ばかりではなかった。2018年のロシア大会でも56人のjリーグ選手がいたので、今回の日本代表ほどではなかった。

 

 海外組が多くなると、必然的に招集しての練習、試合は難しくなり、これまで以上に監督の能力は必要となる。優れた選手ばかり集めて、チームとしてまとまりがなければ、結果として弱くなる。今回のオマーン戦もこうし海外組がほとんどになったことによるチームとしてのまとまりが欠けていた。以前、海外組が多くなった時に、練習、試合をヨーロッパでやったことがある。こうした方法を取らなければ、なかなかチームとしてのまとまりは取りにくいし、今後、予選リーグを突破するのはかなり難しくなる。

 

 個人的には、1998年のフランス大会から6回連続してワールドカップに出場しているが、そろそろ予選敗退という屈辱を味わうべきだと思う。イタリア代表も1958年と2018年にヨーロッパ予選を敗退しているし、アルゼンチンも1970には南米予選で敗退している。スペインに至っては、1954195819701974年の4度、敗退している。ただこの敗退は、スペイン代表を強くしたようで、1978年以降、11回連続、ワールドカップに出場し、ベスト16が三回、ベスト8が三回、優勝一回の成績となっている。日本もこのあたりで一度、アジア予選で敗退し、日本的なサッカーを模索する必要があるように思える。強豪国は何らかのカラーを持っているのに対して、日本代表はこれだというカラーを持っておらず、もう一度、よく研究した方が良い。一時期、早くて、走るサッカーを目指していたが、いつの間にか、そうした方向性もなくなっている。

 チームとして強くなるためには、監督の強い意志とチームとしての決まりをしっかりすべきであるが、森保監督では少し役不足であり、おそらく次回の中国戦で敗れれば、解任されるであろう。

 


 

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