2008年2月15日金曜日

a-dec 500 2





 今日は従業員への操作の説明と実際の治療上の問題点を見るため、わざわざエーデントの人が当地に2泊もして残っていただきました。また1台の購入にも関わらず、東京から社長も来ていただき、恐縮しています。本当にお世話になりました。

 本日は実際に患者に座ってもらいましたが、感想を聞くと皆様あまりの座り心地にびっくりしていました。おそらく帰ってからも家で話題になったと思います。通常の体感では話題にも上らないのが普通ですが、それ以上の感動があって、はじめて話題になると思います。おそらくA-dec 500の座り心地もそれに類するものでしょう。

 私がこの機種に決めたもう一つの理由は、タービン、エンジン、シリンジ、うがい給水すべての水の供給をユニットに付属したボトルル(写真下)から行えることです。ユニット内の水質については、バイオフィルムができて汚染されているとの報告もあります。先月も念のため診療室の水について水質調査しましたが、全く安全でした。ただユニット内部の水についてはさらに注意しなければいけません。また当院の場合、水を一階からポンプでくみ上げる方法をとっているため、水圧が低く、安定しない悩みがありました。あまり使いませんが、タービンの水量が安定しません。その点、A-DECのとっているボトルを使った水供給システムではICXという洗浄剤を使うことで完全にユニット内の汚染を簡単に防ぐことができます。バイオフィルムに対する効果についても多くの論文で証明されています。現在のところ最も完成した歯科ユニット水質管理システムと言えると思います。またユニットに使う水の水圧を一定にすることもでき、タービンやエンジンの寿命を延ばすことができるかもしれません。問題としてはボトルに容量が以前(1L)に比べて大きくなった(2L)とはいえ、一般歯科では頻回の交換が必要なことでしょう。

 青森のような寒いところでは水道管の凍結がおこります。そのため2月の寒い時期には元栓を止める必要があります。朝、元栓を開けると、水道管の赤さびのようなものが出ることがあり、診療前に十分に水を出す必要がありますが、さびの一部がタービン内部に溜まり、故障の原因になる可能性もあります。これまで2度も水道が凍結して午前中休診したことがありますが、A-DECのシステムではこのような問題についても完全に対処できます。電気さえ通っていれば診療できます。災害時のライフラインの復旧順序は、電気、水道、ガスの順番になります。万一、地震や台風などの災害があっても最も早く対応できるでしょう。

 エーデントの社長や従業員と話していると、自社の取り扱っているA-decのユニットに強い誇りと自信をもっています。どのような商売、診療所においても、従業員が自分の会社の商品や治療について誇りと自信を持つのは大変大事と思われますし、客や患者から好ましく思われます。親類の子供が今春ある自動車メーカーに勤務することになりましたが、是非とも自分の勤務する会社の車を愛してほしいし、それを売るなら自信も持って売ってもらいたいと思いました。

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