最近は、旅行に出るときは映画をダウンロードして、電車の中で見るようにしている。今日も、東北矯正歯科学会の理事会のため、仙台に出張したが、ちょうど2時間くらいで、映画をじっくり見るのはいい時間である。あっという間に仙台に到着する。
どの映画を見るかは前日、iTuneで検索してみるが、なかなか決めきれない。そういった場合に参考にするのが、雑誌の映画特集などで、おもしろいものは古い雑誌でも、捨てないでとっておき、それを参考にしている。今回は、Brutus 2009 12/1号の「泣ける映画」の中から探した。iTuneの欠点は、見られる映画数が少なく、これを見たいと思っても、なかなかiTuneにない。
その中で、「やっぱり泣ける純愛ストーリー」で紹介されていたのが、「きみに読む物語」(2004,米)である。内容は見てのお楽しみであるが、結構泣ける。おっさんが電車の中で泣くのほど、見苦しいものはなく、何とか堪えた。
アメリカ映画を見ていると、しょっちゅう「I love you」と夫婦同士で言いあうが、どうも日本人にはなじめない。この言葉を言わないと夫婦関係がうまくいかないかと、半ばあきれることもある。ところが、この映画では、この言葉がまことにしっくりくる。ネタバレになるが、痴呆症の妻が一瞬正気に戻る時の夫婦の会話が泣ける。自分もそういった歳になったかと思い、感慨深い。
そういえば、最近、吉村昭さんの著書をよく読むが、「味を追う旅」(河出文庫)でも妻に対する深い愛情を知ることができる。若い時は、どうもシンデレラのような物語を聞くと、「その後、王子とシンデレラは仲のよい一生を送りました」とはいえ、実際はけんかして離婚することだってある。大恋愛で結婚しても、結局はわかれることだって多いし、むしろ見合い結婚より離婚率は高い。あれはあくまで映画での話である。と考えたものである。そういった意味でも、この映画のストーリーも夢物語かもしれないが、せめて映画だけでも、こういった夢物語もOKでよかろう。
仙台からの帰りにも、もう一度、今度は英語の勉強のために、出来るだけ字幕を見ないようにしたが、この映画についてみると、割合分かりやすい英語が使われ、英語の勉強になる。昔、ボストンからの交換留学生でしゃべっている英語があまりわからず、ひどく落ち込んだことがあるが、どうも若者の英語が難しいようである。その点、この映画は舞台が1940年ころであるため、スラングが少なく、理解しやすい。英語の教材にもいいであろう。
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