2013年12月18日水曜日

山下達郎 青森公演 2013



 先週の日曜日に、山下達郎のコンサートに家内と一緒に行ってきました。昨年4月のコンサートに続いてです。今回、東北地方では仙台と郡山の2カ所のコンサートでしたので、秋田、岩手からのファンも大勢来ていました。青森での2日間のコンサートは珍しく、当然、チケットは即完売でした。

 昨年4月の山下達郎コンサート。私にとって、音楽コンサートを聞くのが30年ぶりというからすごいことです。その前のコンサートというと、R&Mのオーティス・クレイ(O.V.ライトでしたか、忘れました)の仙台公演という、しぶいもので、観客が少なく、演奏前になると、みんな舞台近くに移動し、ワイワイ騒いでいました。それっきりです。音楽は好きな方ですが、聞きたい歌手やバンドがいても、こちらが行こうと思った頃にはチケットが完売するので、いかずじまいでした。

 会場のファンの平均年齢は、50歳以上、20歳代はほとんどいない公演でしたが、相変わらず大盛り上がりで、3時間半、正確には3時間40分の公演、堪能しました。チケット代は8500円と高いのですが、これほどコストパーフォーマンスの高い公演も少ないでしょう。山下さんが舞台から初めて公演に来た人は?と尋ねると、2割くらいの人の挙手がありました。それ以外は、すべてリピーターなのです。CPの高さがリピーターの多い理由です。一度、聞くと、その楽しさにもう一度聞きたいと思うからでしょう。

 山下さんは今年で60歳の還暦。ファンもほぼ同世代。こういった公演を見ると、日本の音楽界も本当に成熟したなあと感動します。私らが子供頃、5、60歳というと民謡か、演歌と決まっていましたから。山下さんはじめ、サザン、矢沢永吉、ユーミンなどの活躍によるのでしょう。

 この人の公演は、まるで職人がきちんとした仕事をするように、完璧に計算した演奏をします。伴奏、語りあるいは音響も含めて、ファンのために最高のパーフォーマンスをしようと、手を抜かないで仕事をします。本人も言っていましたが、横浜アリーナなどの大会場でする方が効率がいいのですが、それではファンからすれば演奏を遠くで眺めることになるし、何よりあのパイプ椅子では長時間聞くのは大変だそうです。まさしく職人気質です。海外公演も、その暇があれば、日本のファンを大切にしたいとのことです。それでもアジアを中心に多くのファンがいる訳で、出来ましたら震災のお礼も兼ねて台湾公演をお願いしたいところです。台湾のファンも日本のファンと同じか、それ以上に山下さんの曲を聞きたいと思います。


 山下さんのテレビにでることも稀ですし、アルバムもいいのですが、ライブの演奏は全く別物で、その感動はコンサートの会場に行かなければ味わえないものです。それが多くのリピーター、追っかけを生むのでしょう。すばらしい名人芸のライブ、本当にありがとうございました。

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