一昨年は待合室、受付の改修をしましたが、今年は診療所のトイレを改修しようと思っています。トイレの天井、壁、床は2年前に張り替えたので、それほど汚いわけではありませんが、レストランなどもそうですが、トイレがきれいだとお店の印象がよくなりますので、便器も最新のものに替え、内装もすべて替える予定です。お楽しみにしてください。
今年で、開業して20年たちますが、当初導入した歯科用ユニット2台はすべて廃棄処分して、今はアメリカのA-decの歯科用ユニット2台とドイツのシロナの歯科用ユニット1台でやっています。シロナのユニットはすでに15年たちますので、初診、検査用にだけ使っていますが、いずれ処分することになるでしょう。A-decの歯科用ユニットにはモニターを備え付け、子供用のビデオを流したり、口腔内カメラを用いて患者さんに自分の口腔内を見てもらうようにしていましたが、2、3年で面倒くさくなって、最近はあまり使っていません。手鏡を持たせて説明することが多いのですが、それでも上の奥歯の虫歯を説明する時には、やはり口腔内カメラとモニターを利用します。
矯正装置でもそうですが、当初は便利そうだと購入しても、しばらくするとほとんど使わなくなることがあります。こうした製品は友人の歯科医師に、買った当初は便利だ、便利だと吹聴しますが、しばらくすると話題にもしません。一方、すごく便利で、本当にいいものは、だんだん当たり前になって、これも話題にならなくなります。
私のところで長期に使い便利だったものを紹介します。まず、最も助かったのはA-decの歯科用ユニットです。8年たちますが、故障が少なく、修理費もほとんどかかりません。私の診療所は3階にあり、水は下からポンプでくみ上げる方法をとっています。ポンプの力が弱いのか、3階での水圧が低く、また変動が大きいため、歯科用タービンの水量が一定せず、いらだつことが多かったのですが、A-decのボトル供給型にすることで理想的な水圧、水量が得られます。さらに青森のような寒いところでは、冬場は凍結防止のために毎晩、診療終了後に水を止めます。翌朝、水を出してもらうと、最初1、2分間は水道管のさびがつくのか、汚い水が出てきます。すべての蛇口、機械を数分、水を出すようにしていますが、問題は歯科用タービンの細い穴に水垢やさびが入ってしまいます。こうしたことが起こると、タービンの水詰まりになり故障します。A-decにしてからは水詰まりは一度もなく、タービンも未だに故障していません。さらに患者さんにいつもきれいな水を供給できることが安心です。
もうひとつは、カナダのScicanという会社のカセット式滅菌器のStatim2000という器械です。カセットにタービンや矯正器具を入れて15分くらいで滅菌できるものです。これまでアメリカのDentoronixのDDS5000という矯正器具用の乾熱滅菌器を使っていましたが、最近では使用頻度が減少しました。Statimをガンガン使用して2年ほどたちますが、故障もなく、非常に役立っています。友人にも勧めていますが、高いため購入に躊躇うようです。
話は変わりますが、現在の自衛隊の主力戦闘機F15が導入されたのは1981年ですから、すでに35年たっています。初飛行はさらに古く1972年ですから、44年たつ非常に古い戦闘機です。さらにまだ現役で活躍しているF4ファントムになると初飛行は1958年ですから、すでに58年たっているものですが、きちんと整備して今でも活躍しています。兵器というと最新の方がよさそうに思えるのですが、何十年単位で活躍できる信頼性が大事です。最新鋭のF35にしても開発が難航し、期間がかかっているのは、この信頼性の部分の向上についてです。中国、韓国の武器は、この点が最も劣っていて、次から次へと最新のものを作るのですが、信頼性は低く、実戦に役立つかは疑問です。
日本も、戦後、機械生産の分野で大きな発達は遂げ、故障が少ないという評判を得るようになりました。ことに車の分野では、トヨタのランドクルーザーなどは61年の長い歴史を持つ車種で、ようやく信頼性という欧米に匹敵するブランドを得ることができるようになりました。それでも歯科分野では、まだまだ信頼性というブランドがある製品は少ないように思えます。
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