ワールドカップの一次リーグの組み合わせは、抽選と世界ランキングにより決まる。すなわち参加国はランキング順位により1から4ポットに分けられ、第一ポットには開催国と世界ランキングの1から7位までの国、ドイツ、ブラジル、ベルギーなどの国がA組からH組までに分かれる。次の第二ポットにはランキング8位から18位までの国、スペイン、クロアチアなどがここに入る。日本はワールドカップの抽選の段階では世界ランキングが44位なので、第四ポットである。
実際、第四ポットに入ったセルビア、ナイジェリア、豪州、モロッコ、パナマ、韓国、サウジアラビア、日本の中で決勝トーナメントに進んだのは日本だけで、それだけでもすごいことである。さらにいうと、第三ポットに入るデンマーク、アイスランド、コスタリカ、スウェーデン、チェニジア、エジプト、セネガル、イランのうち、決勝トーナメントに進んだのはデンマーク、スウェーデンだけであり、スウェーデンが準々決勝に進んだ。逆に第一ポットは、ロシアも含めるなら、ブラジル、ベルギー、フランスの4チームが第二ポットではイングランド、ウルグアイ、クロアチアの3チームが準々決勝に進んだ。
このことはワールドカップにおいても日本やロシアのような世界ランキングの低いチームが活躍する例外はあるが、基本的にはランキングの高いチームが残っている。つまりワールドカップでベスト8あるいは4になるためにはその前に世界ランキングで十位以内に入っておく必要がある。そうすることで、一次リーグも死の組に入らず、比較的コンデションのよい状況で決勝トーナメントに進めることができる。
現在、日本は世界ランキング61位。最下位はソマリアの206位。世界は国連加入国が193カ国、その他が13カ国であるので、すべての国がサッカーのランキングに入っている。今回の日本のワールドカップの活躍で、順位をかなり上げそうだが、第二ポットに入る18位以内に入るのは難しい。
ランキングの算出は難しい計算によるが、現状ではランキングの高い国が揃う欧州、南米諸国が有利な状況になっている。これを打破して今後、日本がランキング上位になるためには、ワールドカップの活躍も大事だし、2019年に招待されている南米選手権(コパアメリカ)でもいい結果がほしい。この大会で活躍すれば、かなりランキングが上がる。またアジア選手権で優勝すれば、コンフェデレーション杯にでられ、この大会での結果もランキングに大きく影響する。それに比べて親善試合の点数は低い。
アジア代表のオーストラリアでは、欧米のチームに所属する選手は15名(その他Jリーグが2名、韓国、サウジアラビア、トルコリーグが1名)、サウジアラビアでは欧米のチームの所属するのは3名、韓国では5名(その他Jリーグ5名)、イランでは12名(その他カタールのリーグに2名)、日本では15名(本田と長友はイタリアにする)となり、日本とオーストラリアが欧米のチームに所属する選手が多い。といってもオーストラリアの場合、国内リーグのレベルが低いし、もともとイギリス連邦の一員であったので、イギリスでプレイする選手が多い。
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