2019年7月8日月曜日

韓国はミニ日本



 半導体生産に不可欠な材料の日本から韓国への輸出規制に対して、日韓双方から声がうるさい。韓国の貿易の稼ぎ頭である半導体生産が万が一にも頓挫すれば、韓国経済は大打撃を受けるため、沈黙していた韓国政府もようやく重い腰を上げた。

 韓国というのは、現代(ヒュンダイ)やサムスン以外に世界的な会社はないという論が多く、日本からの輸入がなければ、韓国民も困るという声も大きい。ただ調べてみると、日本が得意とする分野にも韓国も肉薄してきている。

 例えば、楽器といえばヤマハ。ピアノやギターなど世界的なメーカーと日本人は勝手に思っているが、世界の三大ピアノといえば、スタインウエイ、ベーゼンドルファ、ベヒシュタインなどであり、ヤマハやカワイは一般向けのブランドであり、会社規模としてはSamickという韓国の会社の方が大きい。世界最大の楽器メーカーである。また建設機械では日本ではコマツやアメリカのキャタピラが世界的企業として知られているが、実は韓国の斗山インフラコア(ドウサン)が世界三位であり、コマツに迫っている。プリンターといえば、キャノン、エプソンが世界的に有名と思われているが、HP(ヒュレッドパッカード)が一位で、二位がサムソンとなっている。ただサムソンはHPに会社を売ったが。もちろんキャノンやエプソンより大きい。カメラといえば、キャノン、ニコンなど日本勢が強いのは当然であるは、一時はサムスンがペンタックスと技術提供し、ミラーレスカメラを大々的に売り出し、失敗した。価格が安く、世界的に話題になったが、流石に日本のカメラメーカーの牙城が崩せせず、撤退した。他にも日本が得意とする分野においてはその後追いを韓国メーカーはしている。そのため日本メーカーに比べて認知度は低いが、低価格、高性能で次第に大きくなった。文具でもパイロット、サクラやコクヨなどの日本メーカーが有名であるが、韓国の最大メーカーのモナミを知っている人は少ない。世界中に輸出されている。さらにアウトドアーメーカーではHelinoxは折りたたみ椅子の世界的なトップメーカーで、日本でも人気は高い。

 ただサントリーやニッカのようなウイスキーメーカーはないしアシックスやヨネックスのようなラケットメーカーもない。さらにビクセンやケンコーなどの望遠鏡メーカーもないし、ダイワ、シマノに匹敵する釣り具メーカーもないし、シマノのような自転車部品メーカーもない。時計に至っては、ロマンソンというわけのわからないメーカーがあるくらいで、セイコー、シチズン、カシオに匹敵するメーカーはない(かって韓国製も売れていたが、結局ムーブメントは日本製であった)。こうした国民生活には直接関係ない、趣味性の高いものについては、韓国には大きなメーカーがない。一方、携帯電話を含めて、韓国から日本への輸入で困るものはほとんどなく、輸入の多い石油化学中間原料や自動車部品にしても、韓国の過剰生産分を購入しているだけで、国内の増産や中国からの輸入を増やせば済む。

 韓国は、常に隣国の日本を模倣して発展してきた国である。世界的競争力を持つ電子部品、石油化学製品、鉄鋼などほとんどの産業が、日本企業との合弁で始まっており、こうした輸出規制以上に深刻な問題は、韓国企業がもはや日本からの知的、経済的支援が得られなくなったことである。あのサムスンとて、アップル、ソニーを超えた企業となり、すべて自主開発するとなると、まず3Dテレビで失敗、カメラ、プリンター事業の失敗、折りたたみスマホの頓挫など、ほとんどうまくいっていない。特に先行商品をパクる技術は、日本メーカーに逆にパクられ、サムスンの高級ミラーレスカメラの失敗、撤退を見て、ニコン、キャノン、オリンパスなどが参入してきた。サムスンが手を出してから日本企業は参入するようになったが、10ある企画のうち成功した1をパクられるのは効率が非常に悪く、もともと創造性の低い、韓国企業にとって、こうした状況に追い込まれるのは最も不得意である。安くて性能の良い製品を作る韓国企業のやり方は転換期を迎えており、そこに貿易規制などにより日韓の企業交流がストップすると、日本企業も足元の堅い欧米企業並みとなり、技術の流入が困難となる。日本企業と合弁して技術と金を引っ張ることはもはや難しく、こうした 流れこそ、韓国経済を締め付ける。

 今回の日本による輸出規制に対する対抗処置は韓国になく、恐らくは日韓の落とし所は、基金財団を作り、徴用工の範囲を絞り、韓国企業、韓国政府、日本企業、日本政府(残った慰安婦財団基金)が金を出すくらいしか解決法がない。慰安婦財団と同じやり方だが、今度韓国が約束を破ると国際的に言い訳は難しい。

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