2020年10月4日日曜日

迷宮グルメ異郷の駅前食堂 青森編

 


 大好きな番組、迷宮グルメ、なんと青森県五所川原が舞台となった。新型コロナウイルスのため、海外取材ができないため、ここ2、3ヶ月、過去の番組の再放送で何とか凌いでいたものの、これも限界があり、どうするのか思っていた矢先、日本国内で取材をすることにし、その第一回として青森県が選ばれた。

 

 従来からそうであるが、番組制作者の間では、ネタがなくなれば青森へという不文律があるのか、テレビでの青森県の露出度は高い。青森県弘前市に住んで26年、この私でも五所川原駅付近の落ち込みには驚く、昔は多くの人で賑わう駅前も、車社会となり、今は利用者が限られ、それに伴い駅前もどんどん寂れていく。昭和といっても3040年代の世界がいきなり駅前に登場する。

 

 今回の迷宮グルメでは、こうした五所川原駅の寂れた感じを強調するために、弘前方面から来るのではなく、逆の金木方面から津軽鉄道を使い、津軽五所川原駅に到着するルートをとった。この駅と津軽鉄道は、鉄道マニアには有名なところで、隣接するJR五所川原駅からの五能線とともに休みになると全国から鉄道オタクが集まる。私の場合、車を乗っていないので、五所川原市のショッピングモール、エルムに行くには弘前から鉄道で五所川原駅、ここのバス案内所からエルムに行くので、駅前の光景は見慣れている。10年ほど前に五所川原名物の大型ねぷたを鑑賞するための“ねぷたの館”が完成し、それに合わせて駅前も随分綺麗に整備されてきた。近くには“吉幾三コレクションミュージアム”もあり、観光エリアとして活用されているが、いつも人は少ない。

 

 今回の駅前食堂は、ねぷたの館の隣にある市場中食堂で“のっけ丼”を食べたが、これについてはもう少し工夫がほしかった。のっけ丼はもともと、青森市の駅前にある青森魚菜センターで始められたもので、五所川原のそれはパクリと言えよう。ただネタだけ見れば、青森市より五所川原の方がうまそうである。青森市のものは3度ほど食べたことがあるが、五所川原のものは食べていない。弘前市の虹のマートにもこうしたのっけ丼があるが、個人的には普通の海鮮丼を食べた方がうまいと思うし、それほど安くもない。

 

 従来の迷宮グルメでは、どこで食べるか結構悩み、地元民に聞いたりして決めるが、今回の五所川原の駅前は本当に食堂が少なく、選定は難しくかったと思う。昔は駅前も人が多く、それなりに駅前食堂も多くあったが、今はほとんどなく、駅前といえば、バスターミナル内のラーメン屋と横道に入った一美食堂くらいである。駅として五所川原は面白いが、駅前食堂としてはイマイチである。

 

 まさか迷宮グルメの日本版があるとは思わなかったので、青森県のおすすめも、このブログで紹介しなかったが、駅前、そこからの散歩と食堂となると、オススメは、津軽では大鰐駅と黒石駅であろう。弘南電鉄の大鰐駅と黒石駅は古くていい感じだし、大鰐、黒石ともに昭和3040年で止まった街なので、付近に珍しい店もあるし、渋い食堂もある。大鰐には山崎食堂、日影食堂、いこい食堂、まみや煎餅、公衆浴場がある。黒石にはすごう食堂、寺山餅店があるし、3つの火の見櫓(黒石消防団 屯所)も見ものである。この番組では世界の観光地にいっても、そこの取材はほとんどなく、あるいは素通りで、街を彷徨う。そうした意味で、日本でも観光地ではないが、面白い街はたくさんあるので、迷宮グルメもしばらくは日本国内のこうした場所をロケしてほしい。


青森来た時に観に行きました(撮影OKタイム)



2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

だれにも教えたくないのが五所川原サンルート最上階食堂のビーフシチュー。
知られると高騰するからです。そこからは岩木山も柏ジャスコの方も
展望広い。と、見下ろすとコンクリの巨大廃墟。が、TV画面は廃墟に手が入って
いる様を捉えた。再生といって成功した例はあるだろうか。平べったい無機質な
コンビニ文化が増えるよりは廃墟の遺風のほうが、という気もします。六甲学院
の武宮師を拝読しています。

広瀬寿秀 さんのコメント...

五所川原サンルートはロータリークラブの集まりで何度か行ったことがありますが、最上階食堂のビーフシチューは知りませんでした。
地方では、子供が東京など都会に行ったきり故郷に帰らないので、住む人のいない空き家が加速度的に増えています。