笹餅をここで売っている |
先週の金曜日の“迷宮グルメ異郷の駅前食堂”青森編の第二弾は、津軽鉄道の芦野公園駅から金木駅まで約1キロくらいのロケである。芦野公園は、春になると桜が有名で、五所川原市周辺の人々の憩いの場所、弁当などのお花見道具を揃えて家族で行く。公園の野外ステージでは民謡などが演奏され、そこで酒を飲んだりして、待望の春をみんなで楽しむ。
ところが番組では、見た通り、普段はほとんど人はおらず、グーグルマップで確認すると、芦野公園駅から339号線を南下し、スーパーストア金木タウンセンターで寒いので服を買い揃える。この店は、先日、NHKのプロフェッショナルでも放送された桑田ミサオさんの笹餅が売っているところで、1袋2個入り、170円で販売しているが、全国でもこの笹餅を食べるのはここで買うしかない。開店と同時に売り切れなのだろう。
その後、ヒロシさんは金木駅方面に歩いていくが、私は逆に金木公園から芦野公園まで歩いたことがある。さすがに食堂はもう少しあった気がする。どの道を歩いたのかはわからないが、それでも見事なほど町は寂れている。この番組ではイタリアのポンペイの遺跡がある駅に降りた時でも、ポンペイ遺跡に入らなかったくらい見事に名所を外す。ところが金木駅ではさすがに太宰治記念館「斜陽館」に入らないと尺が取れなかったようだ。
こうした見知らぬ駅で降り、周辺を散歩するのは思い出となる。昨年の今頃、青森県鯵ヶ沢町で、養護教員向けの歯科矯正についての講演会があった。鯵ヶ沢にはホテルグランメール山海荘というホテルがあり、二度ほど利用したことがある。いいホテルで温泉も良い。ただこの時は五能線の鯵ヶ沢駅前から送迎バスでホテルに直接行ったので、鯵ヶ沢町そのものは全く知らない。そこでこの講演会では、講演開始の2時間前に着くような電車に乗り、鯵ヶ沢駅から歩いて会場に行くことにした。今回のヒロシさんの旅と同じような寒くて、雨の降る日であったが、駅から少し歩くと、昔の海沿い街道が現れ、そこから講演会場である公民会まで歩いていくと街道沿いには色んな店があり、そういえば鶴瓶の“家族で乾杯”でこの鯵ヶ沢を舞台にした回があったのを思い出し、そこで出会った店も発見した。昼飯はどこにしようか迷い、最終的には鯵ヶ沢町のはずれにある地魚屋食堂 たきた という店を発見し、そこでヒラメのずけ丼を食べたが美味しかった。まだ時間があったので“海の駅 わんど”というところで買い物をして講演会場に向かった。わずか2時間くらいの散歩であったが、観光地でないこうした駅に降り、色んなところに歩くのも面白いと思った。全国に観光地と呼ばれるところが500箇所あるとしよう。それ以外の何万箇所という観光地でない場所が存在し、そこにもそれぞれ面白いところがあると思う。ヒロシさんの迷宮グルメの旅も、コロナウイルスの関係でしばらく海外ロケはできないだろうが、こうした無名の駅は日本にはたくさんあり、そうしたところを訪問するのも、ヒロシさんらしく、楽しいと思う。 このあと、秋田で2つほど撮影したようだが、どこだろうか。できれば少し大きな街として大館市を勧めたい。ここは昔の鉱山があり、古い料亭が残っているし、昭和の雰囲気もする。是非ともキリタンポも食べて欲しいところである。駅としては大館駅より東大館駅の方が鄙びていて駅前の雰囲気も素晴らしい。さて秋田編はどこを撮るだろうか、楽しみである。 |
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