2024年9月19日木曜日

もしイスラエルという国がなかったら

 



イスラエルがまた酷いことをした。レバノンでポケベル、トランシーバのバッテリーを爆発させ、2000人以上の死傷者を出した。レバノンに出荷されたポケベル、トランシーバーに前もって、バッテリーに負荷をかけて爆発させる細工をし、指令により一斉に爆発させた。前代未聞の悪行で、全くの不意打ち、無差別攻撃で、銃の乱射テロの何十倍も酷い行いである。アメリカで、中国政府の指示で一斉に中国製スマホを爆発されたと想像して欲しい。ほぼ即刻にアメリカは中国と戦争体制に入るだろう。すべての貿易の中止、中国人のアメリカ資産の凍結、中国人の国外退去など、武力行使以外のあらゆる報復行為が行われる。これと同様なことを今回、イスラエルがやったわけである。もちろんハマスによる音楽フェスにおけるテロ行為は酷い殺略行為であるが、それに増してもイスラエルによる報復行為は度をこしている。あたかも第二次世界大戦中にフランスのレジスタンス組織のよるナチス高官の誘拐計画に対する報復としてレジスタントを匿った村人全員を虐殺する事件があったが、それを彷彿するようなものだ。規模としてはナチスにおいてもこれほど大規模の報復行為はない。ハマスによる音楽フェステロ事件では犠牲者は250人以上であったが、その報復によるガザ地区への攻撃により死者は4万人を超えたと言われている。単純に比較するものではないが、イスラエル人犠牲者に対して約200 倍近い報復をしたわけである。

 

もしイスラエルという国がなければ、という仮定は重要である。おそらく中東地域での紛争は大幅に減ったと思う。イラン・イラク戦争のようなイスラム教内のスンニー派とシーア派の紛争はあったにしても、周囲の国全てがイスラム教国であるので、最終的には仲裁が入る環境である。これも例えがおかしいかもしれないが、もしキリスト教国が集まるヨーロッパの真ん中、例えばスイスがイラスラム教のアラブ人の国があったとしたらどうだろうか。それも核を持ち、自国民がテロに遭えば、相手国をその200倍の報復をし、他国が核開発をするとなるといきなり爆撃機で攻撃するような国である。すぐに排除するだろう。まず経済制裁から渡航禁止、もちろん武器輸出禁止などあらゆる手段を用いるし、場合によってはNATO軍による直接攻撃もありうる。イスラム教、アラブ人に囲まれたイスラエルは、西側諸国の支援、特にアメリカの支援がなければ、国としては成り立たない。

 

戦前、日産の創始者、鮎川義介はユダヤ人5万人を満州に移住させる計画を発表し、さらには自治区を作ろうとした。日本政府も日独伊三国同盟があるにもかかわらず、最後までドイツ、ナチスのユダヤ人迫害には与しなかった。ユダヤ人の国を作るという計画は実際には実現不可能であったが、もし現在のイスラエルのような国、中国、東北部、例えば北朝鮮国境付近に小さな国ができれば、戦後の様相は全く違ったものとなっただろう。吉林省の面積は18.74万平方km、イスラエルの2.2万平方kmでわずか1/9しかない。満洲国の面積は130万平方kmなので、吉林省の一部をユダヤ人の国として譲渡しても全く問題はなかったろう。むしろユダヤ人資本を味方につけることで太平洋戦争を回避できた可能性もあり、今考えれば賢い選択肢である。日独伊の三国同盟さえなければ、満州にまずロシア、ソ連からの難民ユダヤ人を受け入れ、さらにはナチスによる亡命ユダヤ人を受け入れ、自治区、さらにユダヤ人国家を作れた可能性があった。同盟国ドイツといっても直接的に武器あるいは技術協力はほとんどなく、ましては兵も含めた軍事支援も全くなかった。むしろドイツは当時の敵対国、中国国民党に武器支援、軍事支援を行っていた国であった。なんであんな国と同盟を結んだのだろうか。中国侵略を満洲国に止め、さらにユダヤ人国をその一部に作り、世界中のユダヤ人を集めたら、太平洋戦争など起こらず、中華民国と休戦し、そのまま現在まで経過したかもしれない。

 

話を戻すと、今回のイスラエルのやり方はあまりにひどく、これまでのガザ攻撃以上に世界の批判を受けるであろう。アメリカの親イスラエル政策については、もはや限界で、アメリカ人口のわずか2%しかいないユダヤ人の中にも批判の声が出ており、その他98%のアメリカ人からすれば、少数のユダヤ人にマスコミ、金融、政府が牛耳られている事実に流石に腹を立てよう。少なくともアメリカの軍事支援をなくすだけでイスラエルという小国は干上がるだけに、次のアメリカ大統領に期待したい。こんな乱暴な国に対して、日本政府ももう少し抗議声明を出すべきである。もはやナチスに迫害されや可哀想なユダヤ人ではなく、昔のナチス同様に犠牲者の200倍の報復、あるいは子供含めた無差別な攻撃をする傲慢なユダヤ人と認識した方が良いかもしれない。日本人も、「ベンハー」、「十戒」から「シンドラーのリスト」、「戦場のピアニスト」、「ライフイズビューティフル」など連綿と続くユダヤ人のプロパガンダに騙されてはいけない。


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