20年以上前からになるのか、ヤフーオークションにハマり、ずいぶんここで買った。落札したのは、100点くらいで、主として日本画、掛け軸、版画(明治、江戸)、北欧陶器、ガラス、プラモデル、原画、弘前もの(手紙、絵葉書など)などであるが、自分で決めた原則がある。一つはオークションでは見もしないで購入するため、実際買うとがっかりすることもあるし、稀に偽物であることもあるので、3万円以上にものはオークションで購入しないことにしている。唯一、シンシナティー美術館に寄贈した香川芳園の大国主の絵は研究対象であり、“京都府画学校出仕”と署名された貴重なものであることから何としても落札しようとし、結果、8万円超えとなった。それ以外の購入品についてはすべた3万円以下のもので、コレクターとしてはケチの部類に入るだろう。青森のような田舎に住んでいると、近くに骨董屋、画廊も少ないので、ネットで買うことが多い。友人のプレゼントもネットオークションで買う。
シンシナティー美術館のHさんとNさんは三度も弘前に来てくれた。わざわざ来てくれたのでお土産を渡すことにしているが、あまり高価なものは負担になるので1万円以下、できれば5千円以下のものを探す。最初に来たときは、弘前の版画家、下澤木鉢郎の作品をプレゼントした。確か1万円くらいで購入した。わずかな白黒の色彩で見事に冬の弘前を表現したもので、大変喜ばれた。2回目に来た時は明治時代の版画家、揚州周延の版画がこれもオークションで、1万円前後で出ていたので、コンデションのいいものを落札してプレゼントした。3回目に来た時は、よく行く成田書店で、弘前で数多く出版されている豆本の中でも、版画が多く、弘前の郷土玩具と風景を扱った四冊を購入し、これをあげた。いずれもあまり荷物にならないものを選んだ。もちろん全て額なしで、ファイルに挟んでプレゼントした。
娘にも、あまりありがたがっていないと思うが、絵のない暮らしは無味乾燥なので、絵やカラフルな北欧陶器を送ることにしている。フィンランドのイラストレーター、マッティー・ピックヤサムの原画イラストを一枚一万円くらいで神戸のmarkkaというところで大量に売っていたので3枚ほど購入し、あげたが、明るい画風で気に入ってもらった。またスウェーデンの版画家、Mona Johanssonの作品も好きなので、これも1万円前後なので落札して送ったが、これはイメージが暗くて喜ばれない。また北欧のテーブルウエアについては、主としてヤフーオークションとMother Sweedenという会社から購入したものを送っている。
以前、ネットで購入した平凡パンチの表紙で有名な大橋歩さんの原画、いくらくらいするかとネット買取業者に写真を添付して送ったところ、買取価格が、その原画が載っている本、「すてきが好き 大橋歩のファッションイラストレーション集」込みで2000円とのことであった。本を2000円で買ったので、原画の値段は0円査定ということであった。この買取価格は、あまりに大橋さんに失礼なので、アパレル会社に務める娘にやった。大事にしてほしい。他に20万円くらいで買った19世紀のアンティーク、コーカサスの絨毯と1940年に作られたイラン、セネのキリム、も5件ほどに査定に出したが、いずれも買取価格は2000円であった。白鶴美術館に関わる中東ラグの第一人者、竹原さんが厳選したものだが、それでも買取価格はこんなものである。本棚にベルント・フリーベリなどの北欧陶器が飾っているが、おそらくオフハウスやセカンドストリートに持って行っても五百円くらいなのだろう。今は素人でも画像検索で、どんなものでも売値はわかるので、買い手のボリュームを考えてこの値段にしているのだろう。リユース商売の鉄則は、いかに安く買い、高く売るに尽きる、さらに言えば早くという要素も含まれる。とりわけ在庫ばかりが増えると、倉庫代なども高くつく。すぐに売れるものが、買取額が高い。先に述べたコーカサス絨毯でも、多分、セカンドストリーで2000円の査定、絨毯専門店で2、3万円、そして売値が20万円くらいになるのだろう。洋服店の祖利益率はだいたい70%くらいで高いが、魚屋、電気屋、コンビニは30%くらいの商売が多い中、リユース店の場合は、中古車業者などと違い、なかなかすぐに売れる商品は少ない。洋服店以上の祖利益率は高いのだろう。おそらく90%は欲しいだろう。ただ高く仕入れれば、売値は上がり、売れないという循環となり、中古家具、中古絨毯、画廊、古着(高級)などの商売も厳しい。またメリカリなどでせいで中古価格が決まってくると、ますます安く買取ができなくなる。おそらく大手のリユース店では、収益より回転を上げて薄く利益を上げ、価値のあるものだけを独自ルートでもっと収益を上げるようなやり方があるのだろう。

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