2012年5月24日木曜日

仙台































 東北矯正歯科学会大会に参加するため、先週の土曜日と日曜日、仙台に行ってきました。開催場所は東北大学病院前の艮陵会館で、ここに行くのは15年ほど前に咬合誘導学会に参加して以来でした。

 地下鉄で北四番丁まで乗り、そこから歩いて会場まで行こうとしましたが、北四番町あたりは昔の面影が一切なく、本当に驚きました。アパートが上杉でしたので、この道を学部4年間と小児歯科3年間の計7年間通ったので忘れようもありません。それが地下鉄の駅を出てさあ行こうかと思っても、どちらに行ってよいか迷い、通行人に道を聞く始末です。あたりの景色が一変しています。学生時代、といっても30年前ですが、その頃の建物は一軒もない状態で、道に沿ってずらっとビルが建てられています。おそらく大震災後の建物ではなさそうです。

 東北大病院は、15年前は一部完成していましたが、今回行くと大きなビルが何棟も建ち、これも昔の面影は一切ありません。ただ歯学部の方は、一部新たな建物が建っていましたが、あまり変化がなく、唯一ほっとしました。昔、東北大学医学部附属病院前には学生向けの食堂があり、毎日にように利用していました。一軒はめしの半田屋、もう一軒は山田屋、両方とも安くて量が多く、多くの学生が利用していました。半田屋のラーメンはすり鉢に入っているというビッグなものでしたし、山田屋、ここは野菜炒めと生姜焼きはうまかった。ごはんも多いが、おかずも多く、さらに食べ残すとおばちゃんに怒られるため、懸命に食べたものでした。週に4回は行ったものです。女の子が来ると、おそらく食べ残すのを見越したのか、「今日は終わりました」と言って断っていました。一度、ここのおばさんが子供を連れて小児歯科に来たことがありますが、医局員の中にも受連が多く、随分歓待されました。おそらく医学部のどの診療科に行っても同様だったのでしょう。えらくおめかししていたのが笑えました。

 歯学部の前には「カンカン」という喫茶店があり、歯学部の連中のたまり場でした。金もなかったのですが、ほぼ毎日のようにここに行ってコーヒをのみ、雑談して、漫画を読んでいました。バイトに来ていた東北学院大の娘を目当てに行っていたという側面もありましたが。一学年、40名、私の学年は80名に増員されたのですが、クラブ関係もあり、上下の学年の人とは仲がよく、カンカンでも先輩、後輩と色々話し合ったものでした。

 このバイトの娘が、一番町にできたばかりの「モーツアルト」に移ったので、私もそれ目当ての土曜日、日曜日にはよくここに行きました。階段を登って3階にあり、ひげを生やしたかっこいいマスターがカウンター向こうでだまってコーヒを入れてくれます。ここはその後もデートに、仙台に行く度に今でもたまに行きますが、内装は随分変りましたし、マスターもほとんど見かけませんが、落ち着く喫茶店です。ちなみに今回、宮城県県立美術館にも行きましたが、ここにもモーツアルトの分店がありました。

 仙台も急速に東京化というか、古いもの、汚いものが一掃され、それはそれで綺麗でいいのですが、ちょっと面白みに欠けた町になったようです。極めつけは懇親会が勝山館で行われたのですが、ここは前のアパートから50mくらいのところですが、家に帰って調べるまでわかりませんでした。道が広くなり車の通行には便利になりますが、道の沿った両側の家がすべて建て替えることになり、町の景観は一変することになります。ヨーロッパでは、市内への車の侵入を禁止し、道は逆に狭くするところもあるようですが、道を一本作る、あるいは道幅を広げるだけで、古い建物が壊されることは非常に影響が大きいことです。もう道を作る必要はないのではないでしょうか。ヨーロッパでは、鉄道と自動車の「イコールフィッティング」という考えがあります。道路を作るのに金をかけるのであれば、鉄道のインフラも同様に金をかけろというものです。環境問題を受けて、鉄道のインフラ部分、線路、駅などは国、地方が引き受け、鉄道の運行は民間に任せるやり方です(上下分離、オープンアクセス)。さらに増発し、運賃も低く抑え、検札を行わない「信用乗車方式」を取り入れ、ドイツのフライブルグでは環境キップと呼ばれる年間485ユーロで3000キロに及ぶ鉄道、バス、路面電車を自由に乗れるパスを発行しています。他人に渡すことも可能で、日祝日は大人一人と子供四人まで無料です。当然、赤字経営ですが、それは公共事業として捉えています。弘前でも弘南鉄道と弘前駅と中央弘前駅を結び、今はやりのLRTという路面電車を走らせたら、黒石、弘前、大鰐間のアクセスは車に頼る必要もなく、景観的にもよほど楽しめます。

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