2012年5月31日木曜日

シグマDP2とフジフイルムX10 その2





 今日は休診日なので、家内と一緒に大鰐の鰐カムに行ってきました。「さっパス」という弘南電鉄の鰐カムきっぷを中央弘前駅で購入。1000円で往復の運賃と入浴料、さらに200円のお買い物券がついていて、お得です。

 ちょうど大鰐のつつじ祭りが開催していましたので、入浴前に茶臼山公園に登りました。頂上の展望台まで行くのは結構大変で、登った時にはへとへとになりました。多くのお年寄りが登っていて、皆さん元気で、私がこの年齢になった時には、こういった所は登れないかもと思ったりしました。天気はよかったのですが、残念ながら岩木山はあまり見えませんでしたし、つつじもだいぶ散っていました。眼下に広がる大鰐の町を一望に見渡せることができ、山に囲まれたきれいな風景でした。

 鰐カムはお湯もよく、きれいな温泉で、今日は外も暖かかったため露天温泉に裸でいても気持ちよく、一気に疲れが取れました。また休憩室も広く、入浴後はここで少し横になることもでき、ごろごろ好きの私としてはうれしい場所です。

 食堂で生ビールを飲み、おみやげ屋で200円の買い物券でナンバン昆布を買って、弘南電鉄で帰りました。帰宅してすぐに昼寝、全くの極楽、極楽です。車で行くと、お酒も飲めませんから、一度電車旅行もどうでしょうか。弘前大鰐往復運賃が840円、鰐カム入浴料が500円ですから、この「さっパス」は非常にお得ですから、一度ご利用ください。

 今回は、買ったばかりのフジフィルムのX10を持っていきました。まだ操作がよくわかっていませんので、すべてオートで撮影しました。私は人物を撮影する時にスローシンクロでフラッシュを使うのが好きですが、うまく操作できず苦労しました。家に帰って早速RAWで撮影したものを現像しましたが、正直がっかりしました。当たり前といえば当たり前ですが、撮影した光景しか、現像できず、シグマDP2のような現像して始めてどんな写真がでてくるかといった驚きはありません。撮影し、液晶画面で確認したそのままの写真が出てきます。見たままの光景と言われれば、そうですが、DP2に慣れたものにとっては現像作業での興奮は全くありません。

 慣れてくると、DP2の場合、現像するとこんな写真がでるだろうと想像して、目で見ても何の変哲もない被写体を撮影します。これを現像すると、全く思いがけない像が出てきます。特に水に濡れたもの、ガラスなどの描写は優れています。弘前昇天教会を撮影しました。上がX10、下がDP2です。X10の撮影は逆光で、操作もわからない状態でしたので、比較は難しいのですが、X10に比べてDP2の写真は細部がはっきり主張し、色彩にも立体感があります。同様にX10で撮った菖蒲はそれなりにきれいには撮れてはいますが、それだけで、それに比べてDP2は葉の葉脈まで鮮やかに再現され、ちょっとプロぽい画像となっています。両方とも画素数は1200万程度とそれほど違いませんが、この違いはFoveonという独特のセンサーと現像ソフトによるものでしょう。この現像ソフトは実際撮影した像とは全く違った画像を出してきますので、元の被写体にこだわるひとはとても到底がまんできないでしょう。ニコン、キャノンなど普通のメーカーはある意味、元の被写体に出来るだけ正確に再現するようになっていますし、それが当然です。X10も同様で、元の被写体の色、光景をきちんと再現できる点では、優秀なカメラなのでしょう。ただこれで人に見せるような写真を撮るのは難しいでしょうし、記録としてのカメラとして活用した方がよさそうです。RAWデータも撮っておいた方がよいでしょうが、あくまで露出補正などサブ的な使い方で、通常はJpegでどんどんI-Photoに入れていってよさそうです。

 シグマDP2Sは最安値33000円くらいで売っていますが、写真を撮る、現像する喜びを与えるという点では安いカメラと思います。是非、一度お小遣いを貯めて買ってください。お勧めします。

0 件のコメント: