在日の友人は多く、かなり突っ込んだ話もよくするが、三世、四世となると、異口同音にとてもじゃないが韓国には暮らせないという。親類が韓国にいるため、たまには韓国に行くこともあるが、とても疲れ、改めて日本の方が落ち着くという。ひとつには人間関係が濃密で、親類付合いが大変なこと、すぐに熱くなり、けんか腰になること、金、地位があると平気でたかってくるなどである。
韓国、ここでは北朝鮮にはふれないが、の近代化には、日本の影響は非常に大きい。韓国ドラマでは李朝朝鮮を美化して描いているが、内情は王と家臣の権力闘争に明け暮れた時代であり、農民、商人など一般人民は全く蚊帳の外であった。当然、19世紀になっても、欧米の近代化とは全く無縁な状態で、社会構造は王朝末期1900年ころでも初期の1400年ころとそれほど変っていない。500年間、ほとんど進歩がなかった。農民はあくまで搾取される側で、両班と呼ばれる貴族が富、権力を握り、旧態依然とした社会を守ってきた。この状況が打破され、近代化に向かったのは、これは韓国が絶対に認められないが、韓国併合(1910)であり、これ以降、近代化は一気進んだ。このあたりの変化は韓国大河ドラマ「済衆院」でもよくわかる。服装、建物が一気に西洋化していく。その後、日本はこれまで全く無視されていた韓国の教育、農業に力をいれ、国力は発展していった。次に資本主義の近代化がなされたのは、朴政権下の日本の資金、指導による経済政策で、これにより現在の韓国の経済発展の礎を築いた。韓国ドラマ「英雄時代」にこの時代のことが描かれている。
こうして見ると、韓国の発展への日本の影響は決定的であり、これはまぎれもない事実であるにも関わらず、否定しなくては国家の存在意義がなくなってしまう。韓国の悲劇である。事実をいくら嘘で塗固めても、綻びが出る。人口は日本の1/3、国土は九州よりやや大きく、GDPは1/5であるから、日本との国力の差は大きく、国の規模としてライバルは台湾であろう。ところが、韓国の一番のライバルは日本ということで、克日、反日がスローガンとなり、何かにつけてライバル心をむき出しにする。軍備で言えば、日本のひゅうが型護衛艦に対抗して、揚陸艦独島を作ったのはいいが、未だにヘリコプターが積めず、二番艦の建造のめどもたっていない。また日本のロケット産業に触発され、ロシアのロケットを使って人工衛星を打ち上げようとしたが二度とも失敗している。こういった例は枚挙ないが、いずれも国力にそぐわない、単に日本をライバルにしただけの計画であり、失敗に終わっている。
かって日本もアメリカを模倣して車、家電を開発してきたが、白人と東洋人考えの差は大きく、アジアにモデルとなる国もないため、自主開発に方向転換していった。ところが、韓国あるいは中国の場合には、隣に日本というかっこうのモデルが存在するため、取りあえず日本のまねをすればいいという考えになる。当然であろう。菓子についても、成功するのは数千種類の新製品のごく一部であり、韓国、中国の菓子メーカーからすれば、隣国日本で売れているものをまねする方がリスクは低い。同様なことは車、家電でのヒュンダイ、サムスンのやり方がそうである。かってソニーが新製品を出し、売れるものはパナソニックが作るやり方に近い。韓国の会社は競争が激しく、一旦仕事に失敗すると即失業となるため、開発費をかけて世界初のものを作るよりは、既存の成功しているものを採用することになる。
韓国国内では、愛国精神が鼓舞され、すべてのおいて日本を敵対視する政策をとりながら、韓国移民はアメリカで日本料理屋をし、フランスのジャパンエキスポに平気に登場し、日本のロケットで衛星を打ち上げることに対しては、何ら恥としない。この矛盾が韓国の最大の悲劇であり、韓国人自身が一番よく知っている。ことに新聞に代表されるマスコミ、人文系学会が、反日教育を受けた世代が中心となっているため、親日発言はもはやタブー化してしまい、少しでも日本に組みする発言をすると一斉にパッシングされる状況から抜け出せないでいる。韓国で使われている漢字熟語の7、8割が和製漢語であるため、漢字追放をしたという反日政策にいたっては、韓国的といえばそれまでだが、あまりに極端である(「韓国が漢字を復活できない理由」豊田有恒著 祥伝社新書)。少なくとも親日の意見が議論されるような冷静な社会が必要であろう。
最近、出版された「韓国併合の道 完全版」(呉善花著 文藝春秋)は、ある意味、日朝関係を最も冷静に捉えた好著で、こういった歴史感覚が日本、韓国双方で挙有できた時点で、初めて日朝関係は正常化すると思われるが、可能性は比較的低い。アメリカは軍事防衛ラインを韓国から沖縄、さらにグアムに縮小しているが、いわば、自業自得の反米政策が韓国を中国への属国化に向かわせたが、少なくとも日米関係はそうなってはいけない。
4 件のコメント:
素晴らしい文章に感服しました。いつも自分が考えていてもこういう表現の仕方が出来ません。こういう、良い意味での鳥瞰敵観察は私はなかなか出来ないため、逆におかしな誤解をされたりします。ついこの間まで泥水を飲んで生活していた韓国の人民はどうしてここまで発展できたのか彼ら自身が自信を否定している姿にとても不思議な感じさえします。
韓国のマスコミ、国民は完全に反米、反日に偏った結果、アメリカは防衛ラインを沖縄、日本まで下げ、半ば韓国の中国への属国化を許すことになってしまいました。オスプレイの配備のような些細なことで、日本も見捨てられないことを願います。
いつも楽しみに読んでいます。
私も関西に一時期住み 在日の知人や世話になった人がおります。こちらでもおりまして 葬式まで参列させてもらいました。関西では 戦後の大変さや物騒な話も聞きましたが 田舎者で偏見が無かったせいか ひとつの歴史として聞いた感じがします。だからこそ奇異に感ずるところがいっぱいあります。情の厚さはすごく感じて いいなと思ったりしたのですが…。国レベルになると こんな感じなのだなと思った次第。
さて オスプレイの話。この機体云々については いつかは安全性は高くはなると思います(もしくはシステム刷新した別な機種が出現したり)が アメリカの日本に対する本意を誠に知る事になれば 「見捨てられる云々」という言葉だけでは括れないものがあるでしょう。
二番煎じもしくは歯抜けにされた兵器を持たされ 事有る度に有事をほのめかされ なんだかんだ言ってもアメリカの防衛の為の礎として組み込まれている事は否めないからです。
戦後武装放棄させつつ また持たせた矛盾は 日本人の得体の知れないポテンシャルを恐れた上で利用もしようとしているのは 市ヶ谷関係 武術関係の人らと語る度に ため息が出る次第です。核の平和利用言うのに似ているのでしょうか?経済な話で言えば 世界(特に欧米)困った時になんかしてくれるいじめられっこ的な存在ですし…。鎖国を解かせて そういう存在にした訳です。欧米の思惑は必ずしも一つではありませんが 戦略方法論はいつも同じです。
洗脳感化…いっそのことガンジーみたいに無抵抗路線で行きますと言える国民に…と思いますが無理ですね。
大アジア主義という言葉があります。白人に対抗してアジア人で結束して連合していこうというものです。明治以降、このチャンスは、朝鮮では金玉均、中国では孫文の時でしたが、それ以降、常にこの三国はまとまらず、ECと大きな対比を見せています。儒教という思想的バックボーンが共通であれば、いいのですが。白人対黄色人の根源的な対立は、明治以降も同じでしょう。
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