2014年12月4日木曜日

津軽人物グラフィティー 須藤かくと阿部はな




 先先月は健康診断の季節で、この歳になると色々と問題がでるが、今回は胃と肝臓に問題があるとのことで胃カメラとMRIによる精密検査を受けた。どちらも大きな問題はなかったが、MRIの場合、検査まで2週間かかり、その後、検査結果がでるまで3日間、この結果待ちの時間が大きなストレスとなる。もともと精神的には弱い方で最悪の結果を想像してしまう。

 こうなると願掛けをしてしまい、問題がなければ禁煙と本の出版をすることにした。禁煙についてはこれまでも何度か試み、半年くらい続いたこともあったが、東日本大震災を経験して、楽しいことを無理にやめても、死ぬときは死ぬと自分で勝手な理屈を付けて再開した。それでも診療中の9時から6時まではここ10年吸っていない。朝と夜、一日に10本ほど吸っていて、簡単にやめられると思って、2か月たつが、やはり酒を飲んだり、美味しい料理を食べたりするとどうしても1本吸いたい。禁煙すると調子がいいかというと、便秘と胃痛になり、いまは我慢のしどころである。

 もう一つの本の出版については、これまでのブログで書いた「弘前偉人」についてまとめることにした。結構、量があり、今東光の論文と津軽藩領絵図、明治初期地籍図についての考察も入れると、200-250ページくらいのものとなる。ブログを引っぱってきて、コピー&ペーストするだけなので、1か月くらいで大体まとめることはできたが、かなり間違いがあり、新たな情報も追加したので、修正に時間がかかる。来年の5月くらいまでには何とか完成したいが、どうであろうか。タイトルは「津軽人物グラフィティー」としたが、変更になるかもしれない。弘前の人物が中心だが、一部黒石の人物のことも書いたので津軽とした、グラフィティーとは落書きのことで、その内容も学術的なものではなく、専門家からみれば、素人の落書き程度のものである。

 ところが本を出すと決めると面白い事に、以前からずっと調べていた須藤カクと阿部ハナの写真が見つかった。Googleで検索する場合も日本版とアメリカ版では検索結果が違うので、あれこれキーワードを変えて検索していところ、須藤と阿部の若い時の写真が出ていた。出典はマイアミ大学所蔵のWestern college memorial archivesで、これまでこのブログで紹介してきた一人の夫人が茶碗を持って立ち、もう一人の夫人が月琴を持って座っているイラストの原型である。この写真を元にイラストを書いたようだが、こうして写真を見ると、あまりうまく書けていない。イラストでは左の人物がだいぶ老けているが、写真ではそうでない。

 ただこの写真が発見されても未だ、どちらの夫人が須藤カツかはわからない。写真上部の説明では”Dr’s Sudo & Abe”となっており、単純に考えると、左が須藤で右が阿部となるだろう。ただ新聞の説明文を読むと、右の月琴をもつ夫人が須藤カクとなっている。私の考えでは、新聞記事が須藤と阿部を間違えたと考えているが、決め手がない。晩年の須藤カクの写真があるので、皆様のご意見を聞きたい。写真下から2番目は保村先生の論文から引用しました(「明治期にアメリカに渡った本県出身の女性医師」)。


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