1973年毎日ニュース 少しだけでていました。若かったです。高校一年生
今、放送しているNHKの朝ドラ「べっぴんさん」は神戸が舞台で、微妙な神戸弁?が懐かしい。関西というと、すべて大阪弁と思われるが、神戸と大阪とは言葉が違い、その微妙な差はわかりにくい。
「べっぴんさん」の主人公の板野淳子は、1931年に甲南高等女学校に進学するが、この学校は今の甲南女子中学校・高等学校で、作家の佐藤愛子や今、注目の的である小池百合子もここの出身である。神戸、阪神間では名門の学校である。
私が中学、高校生のころ、昭和40年代は、阪神間では男子では灘中学、甲陽中学、六甲中学の順で優秀な小学生が進学したが、女子では神戸女学院、甲南女子中学に優秀な女子が進学した。他には海星女子学院中学、小林聖心中学、芦屋女子中学、親和女子中学、松蔭中学、武庫川女子中学などがあったが、中学受験塾(阪口塾)に通う女子の目指す中学校は上記2校であった。その後、海星女子なども人気が高くなった。
私の場合、中学、高校に行くには、阪急塚口から乗車し、上記の学校のうち、甲南女子、海星女子、芦屋女子の生徒達と一緒になることが多かった。これらの学校の制服はセーラー服で、おしゃれな生徒も多く、あこがれたものであった。
兵庫で最も古い女学校は、神戸女学院で、創立は1873年(明治6年)で全国的にも早い。ただ今とは違い、戦前はキリスト教色が強く、必ずしも優秀な女子が受験したわけではなかった。これは小林聖心の場合はもっと顕著で、基本的には信者さんの娘が進学したと思われる。海星女子、芦屋女子、親和女子などは戦後の学校であり、戦前、神戸、阪神間のお金持ちの娘が進学したのが、神戸女学院、甲南女子中学(高等女学校)である。
朝ドラに登場するようなお金持ちのお嬢さんが進学するのは、キリスト教に寛容な家では神戸女学院、そうでなければ甲南女子ということになる。この二校は現在でもお嬢様校として関西では有名である。ただこれを言うと非難もでようが、あくまで中学、高校に限ってであり、神戸女学院大学、甲南女子大学は他校からの入学も多く、少し違う。特に神戸女学院は、灘中学が男子校なので、関西の優秀な女子は神戸女学院に行った。公表は全くしていないが、東京大学、京都大学、医学部への進学率は高く(生徒数が少ない割に)、関西では女子では最も偏差値の高い学校である。一方、甲南女子の方は、家庭が裕福で、勉強もできる子が進学し、おしゃれな女子生徒が多かった。漫画家の西村しのぶさんの「サードガール」の主人公の神崎川夜梨子のイメージは、甲南女子に近い。今は関西の女子校のランキングも昔と違う。私の感想は数十年前のものである。
六甲学院の同級生の姉妹や奥さんにも、神戸女学院の人は少なく、甲南女子や海星女子の人が多かった。男女の違いはあるが、家庭的環境として似通った雰囲気があるのだろう。朝ドラ「べっぴんさん」の主人公のセーラー服姿が楽しみである。
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