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私がよくみる“北大路機関”という軍事ブログがあります(https://blog.goo.ne.jp/harunakurama)。ここにその経緯がよく書かれていますので、一部、引用してみます。まず各国の反応は、当然、韓国の非常識な要求にあきれたようで、中国海軍、マレーシア海軍は不参加、ロシア海軍は艦尾に軍艦旗をあげず、マストに軍艦旗と韓国国旗を上げ、さらに韓国国旗より高い位置に上げました。軍艦旗を上げるなという要求を無視して、さらに韓国国旗より上に自分の軍艦旗を上げました。ほかにはオーストラリア海軍、カナダ海軍、ベトナム海軍、タイ海軍、ブルネイ海軍、インド海軍も韓国の要求を無視し、軍艦旗を上げました。ちなみにアメリカ海軍は星条旗がそのまま軍艦旗なので関係ありません。タイ海軍はマストに大型の軍艦旗、これは戦闘旗といい、決して観艦式には上げない非礼なものです。シンガポール海軍はマストに韓国国旗を半旗、つまり弔意を表し、抗議しました。肝心の韓国海軍も政府の要求に拒否し、前代未聞の李氏朝鮮時代の軍旗を上げました。政府要求に対する反乱に近い行動です。政府のむちゃな要求に韓国海軍も恥ずかしい思いをしたでしょうし、耐えきれなかったのでしょう。
海軍というのは、国が違っても、海軍軍人としての同志感は強く、こうした観艦式や共同訓練、寄港など、国同士の行き来も多いところです。さらに第一次、第二次世界大戦で国の形態そのものが変化しても、基本的には海軍はその創設時からの伝統を色濃く残しており、空軍や陸軍以上にそうした傾向が強いように思えます。かって日本海軍はイギリス、アメリカと並ぶ、海軍大国であったので、今でも海上自衛隊の国際的な地位は高いと思います。そうした中、今回の韓国で行われた観艦式は、いくら旭日旗が憎いといっても、非常に残念な結果に終わり、かえって韓国海軍の国際的な信頼を失った結果となりました。
軍隊というのは、非常に保守的なところで、なまじ訳知り顔で政治家が軍の慣習に首を突っ込むとおかしくなることがあります。もちろんシビリアンコントロールという点では、政府の干渉も必要です。今回の韓国の対応には、日本政府ももちろん抗議しました。さらに韓国旗と自国旗だけ上げるようにいいながら、韓国海軍自身が李朝の軍旗を上げたことに批判が高まっていますが、これは韓国海軍による政府への抗議ですので、その意味を充分にわかってほしいと思います。
話しが変わりますが、逆に自衛隊が世界中の笑いものになっていることがあります。自衛隊は軍隊ではないという建前なので、一佐、一尉といった特殊な階級(大佐、大尉)や普通科といった特殊な部隊名称があります。ただこれについては海外に行っても英語名称を変えるだけで問題はないのですが、問題は勲章です。さすがに軍をもつ国で勲章のない国はなく、各国の武官が集まる今回の観艦式のパーティーなどでは基本的には勲章をつけて参加します。ところが自衛官は防衛功労章くらいしかなく、メダル着用ができないことになります。隣国の中国軍も長い間、解放軍の成立過程から勲章のない国でしたが、最近になりようやく八一勲章というものを作りました。日本でも戦前の金鵄勲章復活の声もありますが、それにかわる勲章を是非とも早く制定してほしいものです。
3 件のコメント:
NHKニュースによると(平成30年10月11日 NHKニュース)
文在寅大統領は、韓国軍の駆逐艦の甲板で、豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に水軍を率いて戦った李舜臣将軍に言及した演説をしましたが、駆逐艦には当時、李舜臣将軍が使ったものと同じデザインだという旗が掲げられました。
むろん反日NHKは朝鮮侵略という言葉を使っているが、本当は征伐なのであることは疑う余地はない。
「朝鮮侵略」と報じているが、戦後教育では「文禄・慶長の役」「朝鮮出兵」であり、それをいつの間にか「侵略」に捏造してる。
戦前の日本人は「朝鮮征伐」と呼んでいた。歴史事実を見ても「征伐」が正しい。昔の日本人は今と違って正しく歴史を理解していた。
反乱というより、韓国政府に指図されて秀吉時代の負け将軍の軍旗をまともな歴史認識もできない中で掲げたというのが正解かなと。
ねずさんのひとりごと というブログに興味深い記事があります。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1582.html?fbclid=IwAR3Qhs2ifO1rRDeyna5gTzEHqsq8YJMaXK4TP_X-UOce6xMoWcE8ZOMXgLY
コメントありがとうございます。歴史というものは、味方を変えれば、どうような解釈もできるものです。ですからこれが正しいというものはなく、複数の意見が併存するのがまともな国です。秀吉については、かなりの大著ですが、「河原ノ者・非人・秀吉」(服部英雄著)という本を今、読んでいます。毎日出版文化賞を受賞した本ですが、従来の秀吉感とはかなり異なる解釈です。ひとつの史観で統一される危険性は、戦前の日本をみればはっきりしているのですが、隣国、韓国はこうしたことすら、わからないようです。
ご紹介有難うございます。早速アマゾンで取り寄せます。偶然ですが小生只今、服部英雄氏の「蒙古襲来」を読んでいたところでした。火薬原料の硫黄欲しさに襲来した敵は神風が吹かなかったのに撤退した。秀吉の朝鮮出兵も負けたわけではないが撤収したこととが、史実の多面性を表しているようです。為政者に都合の良いように語られるのが歴史の常態かと。失礼いたしました。
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