2023年5月11日木曜日

北欧陶器 7









相変わらず北欧陶器が好きで、また注文してしまった。家内にはいつも怒られ、二人しか生活していないのに、こんなに食器が多くてどうするのと言われる。最近は、ヤフーオークションもあまり安いものはなく、ショップより少し安いくらいの値段で売っていて魅力はない。大阪人の気質としては、できるだけ安く買って、人に自慢したいというところがあり、どうも定価でものを買う気がしない。

 

スウェーデンのMother Sweedenというサイトがある。ここの商品は安く、何度か利用した。今回、買ったのはスティグ・リンドベルのEvaシリーズの28cmの皿とRed Salixシリーズの17cmボウル4枚セットで、それぞれ1万円、合計で2万円であった。国際書留郵便が3600円で、トータルで23600円であった。かなり大きな箱に厳重に包装され、416日に注文し、ほぼ1ヶ月たった510日に到着した。早速開けてみると、裏面のスタンプも綺麗な状態、ほぼミントのもので大変満足している。これまでこのサイトから3回ほど注文しているが、輸送時間はかかるものの、商品自体は満足いくものであった。

 

ちなみに日本の北欧陶器を扱うサイトを見てみると、Evaシリーズは最安値で7150円、最高値で19800円くらいしており、今回の注文は四枚で1万円だったので、一枚当たり2500円、ほぼ1/4くらいであった。またRed Salixシリーズも最安値は5500円、最高値は16500円で、これもほぼ1/4くらいの値段であった。今回は通常2万円のものが割引でそれぞれ1万円になったので買ったので、かなり安かった。このサイトでは、通常、日本の1/2くらいの値段売っているが、海外からの購入、輸送リスクを考えると、価格差が1/2くらいなら実際に見てから買う方が良いと思う人も多いだろうが、1/4になるとつい買ってしまう。

 

それでも四枚も皿やボウルは我が家には、お客さんが来る時以外は必要ない物である。家内にも怒られるので、いずれ処分しようと思っているが、その際にどれくらいの値段をつけるか空想してしまう。おそらくこうした動きの悪い商品を店舗で売るとなると、原価比は30%以下でなくてはいけないので、今回の場合、輸送費込みで皿、ボウルはそれぞれ一つ2900円くらいとなり、その場合9700円以上の値段をつけたいところである。日本での最安値は7150円と5500円とすると、この場合はそれぞれ2145円、1650円以下で商品を仕入れなくてはいけない。さらにいうとMother Sweedenはそれぞれ1000円以下で仕入れたことになる。

 

このコンデションの良い皿やボウルを、地元スウェーデンとはいえ、1000円程度で仕入れるのは相当難しいと思うのだが、日本の業者も現地で争奪戦をしているのだろう。ということはもし私が皿とボウルを日本の北欧陶器を扱うお店に持ち込めば、1000から1500円くらいの査定になることを意味する。これは大手のリサイクル店でも同様であろう。基本的には、古書店、古着店、中古レコード店も全てできるだけ安く仕入れて高く売る商売なので、売値の少なくとも30%以下(5-30%)の値段であることが前提となるが、こうした現地の北欧陶器を扱う店が直接参入してくると、価格面だけでは日本のお店はかなり厳しい。このmother sweedenは日本人向けにもサイトを作っており、全て日本語で注文できるので、最初見た時は、これで日本のお店はかなりダメになると思ったものだが、実際はそうでもなく、mother sweedenの商品の動きを見てもそれほど利用はされていないようである。東京、大阪などの都会に住む人はそれぞれお気に入りのお店をもち、多少高くてもそうしたお店で購入するのだろう。私のような地方に住んでいると、そうしたお店は周りにほとんどなく、勢いネット購入に頼る。ヤフーオークション、メルカリなどもあるし、E-bayamazon USAからも簡単に購入できるようになり、ある意味、こと値段だけみるとほぼ世界共通価格に向かっており、関税も撤廃傾向で、価格差は輸送費のみとなっている。

 

グスタフスベリの皿、4枚で1万円は私にとってはお買い得だと思っているが、普通の人にすれば、一枚2500円の皿は高いと思うし、まして一枚1万円もすると聞くと、びっくりするだろう。あくまでオタク価格に比べると安いのであって、よく考えればオタクにとっては、物自体に関心があって、価格は二の次であって、お買い得ということはないのかもしれない。今回買ったものも、かなり流通量の多い商品で、オタクからは見向きもされず、一般客からは興味はない中途半端なものなので、半額となったのだろう。いいお店に行って、店主とたわいもないことを話しながら、気に入ったものを買う行為自体が楽しいことであり、幸せなことなのかもしれない。大阪人的な発想で反省。




 


 

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