2007年4月12日木曜日

旧第八師団長官舎



弘前偉人の方はまだまだ続けますが、地元のひとは知っているが、他県のひとは知らない観光スポットを紹介します。
一回目は、旧第八師団長官舎です。文科省の登録有形文化財に選ばれている建物で、弘前市市役所の横、駐車場にあります。少し奥にありますので、わかりにくかもしれません。大正6年に建てられたもので、今は何か市の事務所のように使われているようで、公開はしていないようです。師団長といえば戦前はそれは偉い人で、大体中将くらいのひとが着任したようです。二・二六事件で知られる眞崎 甚三郎もここで暮らしていたようです。普通、文化財に選ばれたらもう少し手を入れそうなものですが、裏から見た写真のように普通に使っています。まあこのあたりが弘前ぽいのですが。玄関に有形文化財登録のプレートがあるだけで、何の解説もないため、市役所にくる市民もよくわからないかもしれません。大正8年の弘前市俯瞰地図をみると、今の市役所全体が師団長官舎の敷地で、かなり大きなところだったようです。戦後は進駐軍の司令官宿舎に使われていたようですが、昭和33年の市役所新築工事に伴い2/3が解体され、残りが現在地に移転され、市長公舎に使われていました。一部でも残したのは良かったと思います。できれば市の所有ですし、ロケーションもよいので一般開放してほしいものです。一時は旧軍のものは何でもダメという風潮がありましたが、今では戦前の貴重な建物と思います。

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