2014年1月2日木曜日

韓国の悲劇5







 韓国が安倍首相の靖国神社参拝に強烈な反対をしている。中国が反対するのはわかるが、韓国は太平洋戦争当時、日本軍であり、ごく一部の韓国人を除き、大多数の韓国人は、日本兵士として戦争に参加し、中国、アメリカと戦った。それもいやいや協力したわけでなく、志願して参加した。韓国自身は、連合国側にいたつもりかもしれないが、連合国側であったという主張は戦後、欧米を含むすべての国から否定されている。

 さらに韓国にとって最も、重要な局面である朝鮮戦争では、一時、北朝鮮軍の侵攻により、釜山近くまで攻められ、あと一歩で国が滅亡していた。これを救ったのが白善燁将軍である。白大将は、満州国軍士官学校で学び、太平洋戦争中は豆満江国境上で中国人、朝鮮人らによる抗日ゲリラの討伐に従事した。現代の韓国が誇る抗日独立軍を討伐していたのである。戦後、韓国軍に入隊し、朝鮮戦争では多富道の戦いでは、アメリカ第27連隊と協同して、ここで何とか北朝鮮軍の進撃を食い止めた。まさに英雄である。
もう一人の英雄は、金錫源少将である。金将軍は陸軍幼年学校から陸軍士官学校を卒業し、日中戦争では歩兵大隊長(少佐)として2個中隊で中国軍1個師団を撃退した功で、金鵄勲章を与えられた。勇者である。戦後は、白将軍同様に韓国陸軍に参加し、朝鮮戦争では第三師団長として釜山橋に戦いでは勇猛をはせた。
このように韓国軍には、戦前、自由フランス軍のようなまともなレジスタンスが存在しなかったため、ほとんどの軍人は日本軍によって教育された、あるいは現役の日本軍士官であった。第11代までのすべての韓国陸軍参謀総長はすべて日本軍出身者であったというから驚きである。

 それが、現在ではどうかというと、白将軍、金将軍ともに親日派を断定され、糾弾されている。まさに恩を仇で返す所行である。また近代韓国の父、朴正煕大統領も同様に親日派とされ、糾弾されている。ここまでくるとまさしく冗談であり、お笑いである。朴正煕大統領は必ずしも親日ではないが、合理的な考えの持ち主であり、自分が受けた日本式教育を是としており、日常は日本の軍歌や演歌を愛した。そして旧来の朝鮮の姿に絶望し、近代的な朝鮮を作ろうとした愛国者である。日本の歴史を否定し、さらには自分たちの歴史を否定し、彼らの歴史は今の歴史しかない。これは国として本当に恥ずべきことであろう。

 朴正煕大統領時代のブレーンの中には、盧武鉉大統領を「あれは話にならん男だ。この国を壊す男だ」言うひとがいる。同様に「朴大統領、奥様が亡くなってからは酒席ではお酒の量が確かに増えた。槿惠は注意していたみたいだが、槿惠は娘、奥様とは違う」と。盧武鉉の流れに染まったマスコミの中では、反日の態度を取らないといけないのは、日本特務機関に協力していた父を持つ中国の江沢民主席と同じか。安倍首相は父親、安倍晋太郎と関係する古い韓国の友人がいて、韓国への外交政策については見切っているが、残念なことには中国については、歴代の首相の影のブレーンを務めた拓殖大学の佐藤慎一郎のような存在がいない。佐藤慎一郎先生の名著、「大観園の解剖」は中古本でも高い価格がつき、なかなか読めない本であるが、よく利用する近代デジタルライブラリーに収められている
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1454268)。ハルピンの貧民窟を精緻に調べた記録であり、朝日新聞の本多勝一が取り上げた「万人杭」の実体を正しく伝える。山田純三郎、その弟子(敢えて言う)、佐藤慎一郎先生ほど、中国を知り、愛した人物はいない。二人とも中国語は方言から符丁まで知っており、さらに人物鑑定は際立っている。現状の日中間の問題について、山田純三郎、佐藤慎一郎先生に意見を聞きたいものである。

 写真は年末に平川市碇ヶ関に行った時に撮った写真である。多くの白鳥と鴨がいて美しい景色であった。

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