2014年1月9日木曜日

永遠の0



 今日は、休診日で12月末に買ったI-Macに古いI-Macからデーター移行をしようと朝から格闘した。データー移行については、これまで何度も煮え湯を飲まされ、胃が痛くなったり、血圧が上がる、苦い思い出がある。最近もMacBook ProからMacAirに転送する際、無線で転送する設定にしたため、30時間もかかった。それでも朝起きると、きれいに移行できたのでまあまあと安心した。

 今回は本体の古いI-Mac(2007)からまず、MacBook Pro2009)に移行しようとしたが、どうも最近、I-MacHDの調子が悪いので、結局、主立ったデーターを一度、メモリースティックに入れ、それをMacBookにコピーするという原始的な方法をとった。古いプリンターなどのドライバーファイルをダウンロードして、何とかMacBook Proでも日常業務に支障のない状態にできた。

 そこで今日は、このMacBook Proから新しいI-Macへの移行を試みた。まずそこらにあるEther ケーブルで両方のPCをつなぎ、移行アシスタンでデーターの移行を行った。うまくつながり、所要時間2時間とでたので、一旦家に帰り、昼飯を食い、午後に再び、診療所を訪れると残り23分で止まっている。これはケーブルの問題かと思い、吹雪の中、近くにできたコジマ電気で、thunderbolt-Firewireのコネクターと念のためUSB2.0のケーブルを買った。早速、診療所に戻り、ThunderboltFirewire800で接続し直し、再び移行アシスタント。所要時間5時間。これは待ってもしようがないと思い、前から見たかった「永遠の0」を見るため、バスでワーナーマイカル弘前に行く。映画の感想は後で。十分に堪能した後、どうなったか気になるためタクシーで急いで診療所に行き、階段を上がり、見てみると5時間23分でストップ。10分待っても、所要時間に変化がない。晩飯を食いに自宅に帰り、1時間後、吹雪の中、診療所にいくと、これもストップしている。どうもMacBook Proの方がスリープするのが原因のようだ。朝の状態のままである。ここまで映画を除くと1日を完全に無駄にした。インターネットで検索するとThunderboltでつなぐとめちゃくちゃ早いということなので、今度は新しいMacAirにデーターぶち込んでから、手動で移行しようと思う。

 前置きが長くなったが、映画「永遠の0」はすばらしい。何度も泣かされた。ゼロ戦がこれほど正確に描かれている映画はこれまでなかった。CGの力と言えば、それまでだが、「トラ・トラ・トラ」や「ミッドウェイ」ではテキサン練習機を改造したゼロ戦が出てきて興ざめだった。さらに「パールハーバー」はCGだったが、機体考証が全くでたらめで、興ざめどころか怒りを覚えた。他の戦争映画でもゼロ戦はどうも描きにくいのか、いまいちの表現であった。この映画では時代考証に戦記作家の神立尚紀さんや、機体には詳しい中村泰三さんが参画されており、ゼロ戦の飛行状態も迫力があった。ネタバレで申し訳ないが、最後の特攻の場面で、21型と52型が登場する場面があったが、これを描き分けるのは難しいだろうと思っていたが、カウリング(エンジンカバー)の違いなど両者の違いをうまく表現していた。映画の内容は、私の好きな天沼俊さんの「戦空の魂」(この漫画も泣かせます)に似たようなエピソードがあるが、さすがに売れっ子作家の百田尚樹さんはうまくまとめている。ただひとつ気になったのは、これもネタバレだが、P51との空戦シーンで主人公が巴戦で撃墜されそうになるが、同僚との模擬戦であれだけみごとなひねり込みの技術がもっているのであれば、もっと簡単にかわせそうな気がする。坂井三郎は硫黄島の戦いで十数機のF6Fに追われたが逃げ果せた。

 特攻に関して、いつも胸を締め上げるような思いをするのは、通称、赤トンボ、九十三式中間練習機で編成された第三龍虎隊のことである。せめて死ぬならまともな機体でと思うのが人情だが、複葉機の九十三式中間練習機で飛べとは堪らない。ところがこの部隊が特攻隊史上最大の戦果を挙げるのは皮肉である。詳しくは
http://blogs.yahoo.co.jp/takeshihayate/33208337.htmlに記載されているが、米海軍駆逐艦Horace A. Bassも同隊の戦果と考えられ、7機出撃して1隻を撃沈、3隻を中小破という驚くべき戦果である。

0 件のコメント: