30年前、大学1年生の時にインドに1か月間、旅行した。団体便でインドに行き、現地デリーで解散し、1か月後に再び、デリーに集合するというツアーであった。知人と一緒にアグラ、ジャイプール、ウダイプール、バラナシそしてカシミール地方のチャンディガールとネパールのカトマンズ、ナムチェバザールなどあちこちを旅した。
デリーでは地元の映画館に行って、インド映画を見たが、観客の反応は昔の日本の映画館のようで、わあわあしゃべりながら映画を見ていた。キスシーンになると突如画面が変わり、花火のシーンになるのは笑ったが、インドの女優さんは肌が白くて、少し太り気味、ぽっちゃりしたタイプのようである。ネパールに行く際、空港で大勢の記者に囲まれた女優さんを身近に見たが、同様に大柄でぽっちゃりした肉欲的な人だった。
インド映画「マダム・イン・ニューヨーク」の女優さんの本当にきれいなひとで、今の日本人の感覚では少し太り気味で、インド人の美人感は30年前とあまり変わらないと思った。本当におもしろい映画で、十分に楽しめた。主演のシュリデヴィは50歳。典型的な美人インド女優で、この役にはややゴージャスすぎのように思えるが、画面の中で圧倒的な存在感があり、まさに大女優の風格十分である。インドでは吉永小百合さんのような存在だとか。
保守的な教育を受け、家族からは料理と家事のみに存在価値を見いだされている平凡な主婦は、英語ができないため、夫、娘からもばかにされ、自分に自信を失っていく。そして姉の娘の結婚準備のために式の4週間前に単身、ニューヨークに行くが、ふと目にしたバスの側面に書かれた4週間で英語をマスターするといううたい文句に誘われ、語学学校に行くようになる。家族、姉一家にも内緒に通ううちに、クラスメートの交流を通じて、次第に自信を深めていくという内容である。
内容的には不倫の臭いもあり、家族崩壊という危険な展開もありうるものだが、うまくそれを回避して、ある意味、現実的な内容となっていて、見終わった後、うれしい気分となる。お勧め作品である。
私も英語を習ってかれこれ10年になり、毎週1回、仲間で飲みながら、勉強している。ただ一切、予習、復習をしていないので、一向に上達しないが、度胸だけはついて外国人と話すのは全く苦にはならない。そうなるとどういう訳が、外国人からよく聞かれる。一度は仙台駅のトイレに入った折、年配の白人の方から、トイレのドアが閉まっているが、故障かそれとも誰か入っているかと聞かれたし、先日、名古屋に旅行に行った時は中国人観光客からホテルの場所を聞かれ、そこまで案内した。弘前でもドイツ人、スイス人、アメリカ人などからも道を聞かれた。大げさに言えば、英語をしゃべれそうなオーラが少しあるのかもしれない。
映画では、主人公がハンバーガーショップで注文の仕方がわからず、まごまごしていると、店員からおこられるシーンがある。忙しいのにさっさと注文しないか、なんでお前は英語ができないんだという態度に、おもわず悔し涙を流す。よくわかる。日本人なら日本語のわからない外国人にあんな態度はとらないと思うが、アメリカ人、それも低級の人種は、こういった思いやりもなく、英語をしゃべれないやつは、人間でないような錯覚をいだく。こういったアメリカ社会の不満をもつ色々な国のクラスメートが集まった語学学校のシーンがおもしろく、これから英語を勉強しようと考えている若い人達にもお勧め作品である。映画の中でも、名作映画を見て、ヒアリイングの練習をするシーンがあるが、これは効果的で、好きな映画をわかるまで何度も繰り返し見る学習法がある。アメリカ人の先生に聞くと、最近の作品はスラングが多く、できれば1970年以前の作品がよく、「アメリカングラフィティー」を勧められた。DVDを買ったが、まだ見ていない。
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