2019年6月8日土曜日

ワインが安くなった


 4月からワインの関税がなくなり、大体100円くらい安くなりました。これは高いワインも安いワインも一律で、安いワインほど恩恵が大きいことになります。例えば600円のワインは500円くらいになりますが、10000円のワインでは9900円とあまり変わりません。

 日本で最初のワインは、サントリーの赤玉ポートワインで、これはワインの中でも特殊な部類に入るポルトガルのポートワイン風の甘いお酒で、食前酒に近いものです。決して食事中の飲むお酒ではありません。親父がやっていた歯科医院では患者が気分が悪くなると、気付薬として赤玉ワインを飲ませたりしていました。昔の女の人は、今の女性と違い、こうした赤玉ポートワインを小さな盃一杯で顔を赤らめ酔ったと言っていました。今の女性はこれくらいでは、全く酔わないでしょう。

 その後、40年くらい前でしょうか、発泡ロゼワインのマティウスというポルトガルのお酒をサントリーが輸入して、だいぶ売れました。このお酒は発泡酒で、甘くて美味しかった記憶があります。ただこれも料理中に飲むお酒としては甘すぎます。1500円くらいして、何かの記念日にワインを飲むようになったのもこのころでしょう。その後、日本でもメルシャンワインが本格的なワインを販売するようになり、ようやく食事中にワインを飲むという風習が定着してきました。メルシャンワインの中でも今でもあるシャトーメルシャンというブランドが好きで、よく飲みましたが、30年前で1800円くらいして高かったと思います。それでも本場フランスのワインが3000円くらいしていましたので、国産の方が安い感じがしていました。また白ではドイツのマドンナというワインが売れたのもこの頃です。

 ここまでは一部のワインマニアを除いてまだまだワインが高いものでしたので、それほど日常の食事で飲む酒ではありませんでしたが、ここ10年、ワインは本当に安くなりました。1000円以下でもかなり美味しいワインが飲めるようになっていますし、600円くらいのワインを夫婦二人で飲めば、十分に満足できますし、一人300円、ビールや日本酒より安いくらいです。あまりに安さに何か悪いものが入っていないか心配するくらいです。それが、関税が撤廃されますます安くなり、ジュース並みになるのでしょう。ヨーロッパでは水かわりにワインを飲むと言われていましたが、価格的には日本でも同じようになるのでしょう。

 個人的には、最近はイタリアワインばかり飲んでいます。一番お得なワインはチリ産で、数年前はチリ産ばかり飲んでいましたが、やや種類や地域差が少なく、イタリアワインにはこの点で負けます。フランス同様、イタリアワインも産地によりかなり味が違い、それでいてフランスほどはお高くとまっていない感じがします。気に入っているのは、ピエモンテ州のバルバレスコ、バローロ、トスカーナ州のキャンテイーなどで、これらはブドウの品種も一般的なメルローやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの一般種と違い、味が違います。ただワインに関しては、メーカーや種類をノートに記録していても、なかなか同じものが買えないので、むしろ何も考えずに1本、1本の出会いを楽しんでいます。お店で色々と検討し、飲んでみてうまい時やまずい時があってもそれでいいと思っています。

 昔は、ワインというとコルクを開けるのが面倒で、なかなか開かないで、コルクを瓶の中に落としてしまったりしたこともありましたが、オランダのバキュ・バン社のバキュバンコルクスクリューツイスターを数年前に買ってからは、一切こうした苦労は無くなりました。アマゾンで1357円していますが、これまで数百本のワインを開けましたが、全く問題なく、非常にコスパの高い商品と思います。アマゾンの評価でも94%の人が4星以上の点をつけています。AmazonUSAでも92%が4star以上です。是非とも買ってください。

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