2020年3月8日日曜日

弘前の名物、お土産を作ろう

これのもう少し小さいものをクラフトバンド で作る

上のりんご籠の横に奈良さんデザインのりんごイラストをつける


 今年の春には弘前れんが倉庫美術館がオープンする。弘前公園とともに観光の目玉として期待される。弘前駅から代官町、土手町、れんが倉庫美術館、最勝院、そして弘前公園への周遊コースができることになろう。周囲にはこれから若者向けのおしゃれな店も出来ていくことになろう。

 弘前のお土産ランキングを見ると、一位はラグノオの“りんごスティック”、二位はヒロヤの“りんご大福”、三位ははとや製菓の“ラブリーパイ”、四位はおきな屋の“たわわ”、そして五位は“青い森の天然青色りんごジャム”である。全てりんごを使ったお菓子である。つまり弘前のお土産といえばりんごである。おそらくりんごそのものは箱買いして宅急便で送るのだろうが、一人で箱買いするほど食べきれないので、1個、2個は買って、ホテルで食べたりするが、友人のお土産としてはりんごそのものより、その加工品のお菓子がお土産になるのだろう。

 私が高校二年生の時の修学旅行は東北一周で、最終地は弘前で、ここから夜行列車で大阪に帰り、解散となった。生徒の多くは、弘前駅前のりんご販売所で5、6個のりんごが竹製のりんご籠に入ったものをお土産として買った。大阪駅で解散し、そこからは実家にある尼崎まで阪神電車で帰ったが、乗客から青森に行ったのかと尋ねられた。りんご籠にはでかでかと青森りんごと書いていたためである。その後、修学旅行に行った弘前に住むようになるとは思わなかったが、こちらに来るようになった1980年頃にはもはや竹製のりんご籠はなくなり、プラスティック製の緑の籠に入れられて売っていた。こちらで開業した1995年にはもはやりんご籠その物がなくなり、普通のビニール袋に詰めて売っていた。

 せっかくれんが倉庫ができるのだから、この際、お土産の王道、りんごそのものを売ったらどうだろうか。できれば竹製のりんご籠を復活してほしいが、調べると製作自体はそれほど難しくはないが、材料の竹製のひごを揃えるのが難しい。であれば、今流行りのクラフトバンド、PPバンドを使ったりんご籠はどうだろうか。材料を揃えるのは簡単だし、製作法によれば子供でも作れるだろう。クラフトバンドで作った籠に美味しいりんごを4、5個入れて1200円くらいで観光客に売れる。

 ここは弘前市か、弘前商工会議所、弘前青年会議所が、全国のクラフトバンド愛好家に優勝賞金30万円くらいでおしゃれでモダン、かつ製作が容易なりんご籠を募集し、それに郷土出身で、若者に人気のある現代画家、奈良美智さんパッケージ表紙をお願いしたらどうだろうか。製作は、弘前市就労支援事業所などで作ってもらい、出来たりんごかごは一個300円くらいで、買取り納めてもらえばよい。弘前駅、弘前ねぷた村、観光館、美術館などの売店で旬のりんごを4個ほど詰め合わせて売れば、弘前のお土産として間違いなく売れるだろう。その場合、弘前れんが倉庫美術館のショップでも売れるようなモダンなデザインであってほしい。弘前旅行の帰り、りんご籠を持って東京の山手線を乗れば、いやがうえにも目につき、ああ青森に行ってきたのだとわかる。

 弘前大学の農学部であったように思えるが、農学部で作った赤と黄色の大きなりんごを綺麗な箱に入れて、何と1000円で売っていたが、あっという間に売り切れたことがニュースであった。りんごもパッケージで飾れば、加工しなくても十分に売れることが立証された。流石に地元民はりんごをこんな高い金額で購入しないが、お土産としてりんごを送る場合、箱で贈るわけにもいかず、そうかと言ってビニール袋で贈ることできない。こうした立派な包装があって初めてお土産、プレゼントとなる。

 弘前商工会議所、青年会議所の皆さん、何とかりんごそのものを弘前名物のお土産のする方法を検討してほしい。りんご籠とパッケージは、それそのものが全国に弘前をPRできるお土産なので良いアイデアと思い、数年前からブログでも提唱しているのだが、一向にそうした声は地元から出てこない。これも最近はやりの農業の6次産業に該当すると思うのだが。

*東京で”石中先生行状記”(1950、成瀬巳喜男監督)の上映会が3月14日、15日に神保町シアターで行われるが、この作品は弘前ロケで、1950年頃の弘前の街が写っているという。早くDVD化してほしい作品である。




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