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自家製ガウン シャワーカーテン生地を使用(高い生地が良い) |
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中国製アイソレーションガウン 通気性が全くない |
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アメリカ製 N-95 密封度が良くない |
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右MoldexのN-95マスクは密封度が高い |
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3Mのサージカルマスク 密封度は高い |
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3Mのゴーグル ほぼ水中マスク 長時間の装着はきつい |
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子供用のゴーグル 実はシューティング用 |
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中国製のフェイスガード ベルトについているボタンが上下間違って付けられている。
構造はまずくない。1枚150円ほどで、値段の割には良い |
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ゴーグル 密封度はなく、メガネの上にかける意味は少ない |
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カワクーナ 70度で30分、ガウン、マスクを毎日、乾燥している |
まず最初に断っておきたいのは、私は中国人が嫌いなわけでなく、むしろその人間くさい点では日本人より好きであり、多くの中国人の友人もいる。一方、どうも残念な点があり、現世的、現実的で、とりわけ仕事や生産物への思い入れが少ない。もう少し説明すると、日本人ではどんな小さな工場であっても、そこで作られたものに、オーナーは自信を持ち、他所には負けないという自負がある。より最高な商品、より信頼の置ける製品を作ろうとする。何か問題があり、消費者からクレームがあれば、それを改善してさらによい製品を作ろうと考える。それに対して、中国の会社すべてがそうだとういうわけではないが、作っている工員自身がその製品について思い入れが少なく、多少、問題があってもいいやという気持ちがある。人間らしいといえばそうだが、購買した客からすれば、こうした問題のある商品は嫌である。
安かろう悪かろうというのは、何も中国だけではなく1970年以前の日本の製品もそうであった。ところが日本企業はその分野で一流、世界に通用する企業になろうと懸命に努力して、故障が少ない、信頼が置ける日本製品となった。中国もこうした方向性を目指していると思うが、それでもすでに中国が世界の生産基地になって30年以上経つが、いまだに中国製品=信頼というより不信感の方が強い。これはまだまだ社会が成熟していないというより、国民性や教育など、もっと大きな問題が背後にあるように思える。
今回の新型コロナウイルス騒動で、私の診療所でも多くの中国製品を購入した。一つは眼の感染を防ぐ、フェイスシールドで製品そのものは全く問題なく、価格も妥当である。ところ袋から出し、頭に付けようとするがうまくいかない。よく調べるとスナップボタンで保護クリアファイルが固定されるようになっているが、このボタンの裏表が左右で違っている。もちろん両方同じ方向が正しいのだが、こうした間違いが30枚セットの10セットあった。全く検品していないことがわかるし、その前に左右同じ向きにスナップボタンをつけることができない工員がいることに驚いた。小学生でもできる作業であり、1000個のうち1個くらいこうした間違いがあるのはわかるが、30個中10個はあまりに多い。他にはアイソレーションガウンを購入した。作っている会社を調べると、一応はこうした医療用のもの作っている会社であるが、通気性がゼロで、30分も着ていると汗まみれになり、腕のところに水滴が、脱ぐと皮膚がふやけていた。こうしたガウンは外からの感染を防ぐとともにある程度の通気性も必要である。アメリカや日本製も確かに汗ばむことはあってもこれほどでない。できれば中国製のガウンは使いたくない。同様に欧米の病院が中国に注文したPCR検査機材、人工呼吸器は使えない、あるいはマスクやガウンも規定水準に達しておらず、使えないという声は大きい。韓国製も同様で、アルコールハンドジェル、71%が売っていたので買ったが、どうもアルコール臭が少なく、その後の調査でアルコール濃度の大幅な誇張があったようだ。輸入元は返金するようだが、これも韓国人の説明をそのまま信用したからであろう。ちなみに1本につき2000円相当のクオカードを送ると言われたので商品を送り返し、2週間以上経つが未だに返事はない。流石にこれ以上の騙しはないだろう。また非接触体温計(エジソン体温計、韓国製)もアマゾンで注文したが、1ヶ月以上たっても中国から商品の到着はなかった。19人以上の人から商品が届かず返金されないという同様のクレームがあった。このように感染グッズで中国から輸入したものでまともなものはない。
うちの娘は繊維商社に勤務し、日本の大手衣料メーカーのものを中国の工場で作っている。おそらくは中国工場に相当厳しい品質管理を行っていると思う。ある担当者がユニクロの製品を海外の工場で生産し、その衣料の中に不純物が入っていた。それだけでユニクロは、その商社、工場との取引をすべてやめた。品質が少しでも問題があれば、躊躇なく、工場との契約を打ち切る。それ故に、こうした日本製を生産する中国工場の品質はかなり高いであろうし、検品も厳しい。問題はこうした工場以外の一般のところで、日本の購買者のレベルに達する品質になるまで、多くの積み重ねが必要であり、今回、コロナウイルス関係で購入した中国商品の多くは、まだまだのレベルであった。3Mユニテックのマスクの多くは中国工場で作られており、その品質は世界一流であろうが、一方、N—95マスクと称して、全くその規格に達していない中国製マスクも多く、こうしたレベルの違いが中国企業の本質なのであろう。中国製でも高品質なものも多くなっているが、一方、金になるものはすぐに低品質でも作って売るという中国人の現世的な感覚もいまだに根強い。困ったものだ。嘘をつかない、金より信頼、義理という信条を持つ素晴らしい中国人も多くいるが、一方、金のためには何でもやるし、人を騙す人も多い。中国では、低品質なものを安く売る段階から、中品質のものを安く売る段階まで何とか進んできたが、高品質なものを高く売る段階、ブランド化にはなっていない。ただ、これに関しては何も中国だけでなく、アジアには日本以外に高級ブランド商品を持つ国はない。
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