2021年11月11日木曜日

マイ ブーム 台湾

兄弟、親子同士の口げんかがすごい

パッケージはいまいちだが、味はベリーグー


 最近、台湾にはまっている。まず小説、呉明益の「自転車泥棒」(文春文庫、2018)が面白く、新刊の「歩道橋の魔術師」を購入、また「味の台湾」(焦桐、みすず書房、2021)を今読んでいる。これは台湾の文学者で、美食家の焦桐さんが、台湾各地で食した台湾料理を語ったもので、何しろこの焦さんは美食家でありながら、大食漢である。サバヒーという台湾を代表する魚の料理が好きで、毎朝六時に13キロ離れた店まで食べに行って、そのあまりの熱意に奥さんから浮気を疑われたという。この店に行くと乾煎魚腸を1皿、魚皮湯を二杯、食べ終わると魚粥を一杯、さらん魚頭湯を一杯頼むという。全てサバヒーという魚を使った料理である。この本には台湾各地の美味しい料理と店が紹介されているが、文章がうまく、ゆくゆくは行きたい友人のいる苗栗、台中市の店には鉛筆で全て印をつけてネットでチェックしている。なかなか読み進まない。

 

 次に映画、これは十数年前から、候孝賢監督の「非情城市」に感激し、そこ頃入っていたツタヤのレンタルでほぼ全ての作品を見て、さらに「クーリンチェ少年殺人事件」などの台湾ニューシネマも見るようになり、次第にツタヤの「台湾映画」で検索できる映画をほとんど見るようになった。流石に台湾ドラマまで見ることはなかったが、1ヶ月前にネットフリックスの台湾ドラマ「一千回のおやすみ」にハマり、その後、「ひとつの太陽」、「弱くて強い女たち」、「君が最後の初恋」などの映画や、「返校」、「同級生マイナス」、「ダーダオチェンの夢」、「双城故事」などのドラマも見たが、それほど面白くはない。ただ研修医に来ている台湾の先生のおすすめ「お花畑から来た少年」というふざけたタイトルだが、これは台湾の変わった習慣がわかって楽しい。今は「時をかける愛」を見ている。

 

 さらに昔見た台湾映画をもう一度、見ようと思い、録画していた「恋恋風塵」、「ステキな彼女」、「童年往時」などの候監督のDVDを見ようとするも、新しい機械では読み取れず断念し、昔買った「非情城市」、「ヤンヤンの夏の思い出」、「ミレニアム・マンボ」、「百年恋歌」などのDVDをこれから見ようと思う。個人的には「あの頃、君を追っかけた」、「セデック・パレ」、「恋恋風塵」、「若葉のころ」、「言えない秘密」などのDVDやブルーレイを買いたいところだが、これがどういうわけが中古のものでも高い。例えば、タイムスリップものの名作、「言えない秘密」の中古DVDでも2万円くらいしている。「若葉のころ」もレンタル用のかなり使い込まれたものでも、新品価格より高く売られている。一種の台湾映画ブームが起こっているのだろうか。これだけネット動画が普及しているが、全体的にDVD価格は高くなっている。見たい映画をすぐに観るにはDVD、ブルーレイの方が便利なためであろう。うちの家内は、韓国ドラマにはまっており、私も時々韓国ドラマを見るが、台湾ドラマは韓国ドラマ以上に出演者が被り、同じ俳優がいろんな番組に出てくる。

 

 さらに台湾スイーツといえば、あれほど流行したタピオカティーも下火になったが、個人的にはパイナップルケーキーとタロイモパイは捨てがたい。パイナップルケーキーで有名なのはサニーヒルズのもので、日本でも東京の表参道でも売られ、おしゃれなパッケージなので、贈答用でも喜ばれる。ネットでも購入することができるので時々、購入している。最近、いただいたのがタロイモを使ったスイーツ、芋頭酥で、これはアンコの中に餅が入っていて、台湾のスイーツだが、日本の味がして全く抵抗感がない。アマゾンでも買えるようなので、一度注文してみようと思うが、もらったのは台中市の躉泰という会社のもので、台中市のお土産として有名なものらしい。台湾と日本は近いので、こうしたお店の直販店も是非、作って欲しい。

 

 先日も台湾から来た研修生と自宅で、「お花畑から来た少年」を見ていたが、台湾語と北京語がドラマの中で、混ざって使われており、最近では、若者は台湾語をあまり使わず、中国語しかわからない人も出ているらしい。本屋、雑誌など全て中国語で書かれており、台湾語は会話にのみ使われる言語となり、将来的には消滅する可能性もある。苗栗県の客人が多く、ここの料理は味が恋だとか、台湾の中でも料理が一番うまいのは台南で、全体的に甘いといったことがこのドラマでもわかり、台湾のこの先生も私にマイブーム、台湾に驚いていた、

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