2022年12月15日木曜日

今年の冬の格好

 


wild things のモンスターパーカー


Rotho社のGenIIIジャケット、パタゴニアのR1とほぼ同じ




今シーズンの私の冬の格好を紹介したい。12月から来年の4月ごろまでの約5ヶ月の服装である。津軽の冬は長く、雪深く、寒さは1、2月の厳寒期でもマイナス8度くらいなので、北海道ほどではない。北海道の内陸部、旭川などではマイナス20度になるし、札幌でもマイナス10度以下になることも珍しくない。ただ雪の量は半端でなく、昨日も1日で20cm以上の雪が降り、朝から雪かきで大変である。

 

私の場合は、車を持っていないので、冬場も移動は主として歩きである。今日も「ザ ファースト スラムダンク」も見にいってきたが、映画館まで約7000歩の距離も歩きである。そのため、冬場の服装と靴は本当に重要である。暖かい服と滑らない靴が、欠くことができない。

 

まず下着であるが、私は半袖下着が好きで、これは普通の綿の下着をきているが、汗をかくと、なかなか乾かない。濡れたままいると汗冷えするので、朝の雪かきで汗をかくと必ず新しい下着に交換する。何かいい下着はないかと、近所のアウトドア店で、ミレーのドライミックメッシュショートスリーブというSMぽい下着が半額だったので買った。かなり太いメッシュの下着だが、サイズが小さいのか、着るとボンレスハム状態となり格好悪い。これは汗をかいても下着に吸収されず、その上に着ているベースレイヤーに汗がすぐに移行するために、汗冷えすることがなく、雪かきをして大量の汗をかいても、いつの間にか乾いている。山登りする人に人気があるのがわかる。

 

下着の上に着る、山用言葉でいうと、ベースレイヤーは、パタゴニアのキャプリーン・ミッドウェイトとキャプリーン・サーマルウェイトの2種類を2枚ずつ持って、この4枚で冬を過ごしている。どちらも価格の高い衣料だが、長いもので78年使っているので、使う回数を考えれば、高くはない。前ジッパーも長くて、着やすいのも利点の1つである。

 

この上に着るミドルレイヤーには、パタゴニアのR2R1となる。R1は薄いので着る機会は少なく、あまり寒い日には、ベースレイヤーとしてR1を着て、その上にR2を着ることもある。R1は一着、R2は三着持っているが、それを使い回す。ところが昨年に十年前に買った最初のR2のジッパー部が壊れてきた。他は問題がないので、家で着る分には問題がないが、外で着るのは支障となる。そこで新しいR2を買おうとしたが、もはや絶版となり、復活する可能性も少ない。R2も時代によりシルエットが変わり、数年前に買ったのは、あまりにスリムで気に入らないので、実質一着となった。そこでR2と同じ生地、ポーラテック サーマルプロを使ったフリースを探すと、米軍が採用しているGen III フリースジャケットにたどり着いた。幸いデッドストックの本ちゃんのものがあったので、それを購入してみた。流石に軍用だけに、ジッパー部はフラップ付きとなっていたり、胸には階級、氏名を貼るベンクロもあり、肩と腕の部分は綿で補強されている。ほぼR2と匹敵するか、それよりは暖かいくらいである。かれころ1ヶ月くらい使っているが、非常に具合が良い。ただ胸の部分にスマホを入れるポケットがないのが残念であるが、逆に首回りは厚くて首からの冷気を防ぐ。

 

この上に着る最終のジャケットは、エディバウアーの「マウントエベレスト・パーカー」、これは1963年のアメリカ隊で使ったものの復刻版、シェラデザインズの「インヨー・ジャケット」、そしてナンガの「Mountain Belay coat」、ナンガのダウンの中でも最強と言われたもの、この3つを主と使っているが、どうもシェラデザインのダウンは中国で生産しているせいか、サイズが小さく、あまり着たくない。そこで今年はミリタリーと購入したのが、Wild things のモンスターパーカーである。元々は米軍の特殊部隊がマイナス30度の地域でもリュックを背負ったまま活動できるよう作られたヘビー級の衣料である。本ちゃんのデッドストックを探したが、サイズがLしかなく、しかもモンスターパーカーのLは通常服の3Lくらいなので、これは諦め、同じく軍にも供給しているWild thingsのモンスターパーカーを選んだ。中身にはClimashield Prismという新素材を使っていて、丈も長くて腰を冷やさない。今シーズンも数度きたが、これは非常に暖かい。

 

ズボンは、冬はLLビーンの裏地付きのダブルエルチノで決まり。これが一番暖かく、かれこれ15年以上使っている。

 

そして靴。これが一番悩む。今年はテレビで盛んに「氷でも滑りにくい靴」としてCMで流しているコロンビアのスノーブーツを買った。イタリアのビブラム社の開発したアークティックグリップという新素材を使ったもので、雪、アイスバーンを歩いたがほとんど滑らずに、評判通りである。ただ濡れたタイル上はかなり滑るため、完全に滑らないとは言えないが、例えば、カナダのソレルのカリブーの滑りやすさが10とすると、この靴は3くらいで、札幌の高島屋にある靴修理店では、ソレルの靴底をこのビブラムアークティックに替えてくれる。この靴底の効果を知れば、張り替える人もいよう。流石にソールメーカーが自信を持って販売した雪用のソールだけあり、単に滑らないだけではなく、地面からの感じはビブラム底のワークブーツとほぼ変わらない。

 

とりあえず今年は、こうしたファッションでこれからの5ヶ月を乗り越えたい。暑いのは裸になっても暑いが、寒いのは十分な装備をすれば、暖かく過ごせる。


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