2023年8月9日水曜日

インターネットが始まったころ

 
アップル LC630


私が大学を卒業し、東北大学歯学部の小児歯科教室に入局した1982年頃、まだインターネットは普及しておらず、パソコン自体もなかった。そのため研究でコンピューターを使う場合は、東北大学本体にある大型コンピューターに電話回線でバッジ処置をしてデーターを送り、解析した。二つの集団間の有意差検定、T-検定に使われることが多かったが、今思うと、一番初歩的な計算である。電話、コンピュータ使用料も含めてかなり高額で、使用に当たっては、教授の許可が必要であった。

 

その後、鹿児島大学歯学部に移動した1985年頃になると、まだインターネットは普及してはいなかったが、パソコンはかなり普及し、一人一台の時代となってきた。私が購入したのはNEC 9800で、当時でも給料1ヶ月では足りなかった記憶がある。統計処理、ワープロ機能はこれでできるようになったので、一太郎などを使って論文作成などを行なっていた。さらにノートパソコンも出回るようになり、医局員の中では東芝のダイナブックよりエプソンのノートパソコンの方が人気があった。その後、一人の医局員がアップルのクラシックを使うようになると、一気にアップル派が増えていった。非常に高かったがApple Macintosh IILCなどを購入する先生もいたが、私は結局、高くて買えなかった。

 

ようやくappleを買えたのは、開業した年、1995年で、最初のappleLC630というもので、プリンターなど周辺を含めると70万円近くかかった。この頃になるとようやくインターネットも普及し始めたが、まだまだ電話回線で、googleなどのサービスもなく、これまで通り、主としてパソコンとして使うことが多く、開業当初の2年間はもっぱらパソコンゲーム、「提督の艦隊」をしていた。おかげでアメリカは10回以上、占領した。その後、数年間はこの機種を使い、その後は初代i-mac、続いて半球体のボディーガかわいいi-mac G4、そしてi-macG5、さらにインテルのi-macをほぼ数年ごとに買っているので、LC630からノートパソコンも含めると、8台のアップル社製コンピュータを買っている。

 

今でこそ、スマートフォーンも含めてインターネットは空気のようななくてはならない存在となっており、生活全てに大きなウエイトを占めており、それがない状況は考えられないが、今から40年前はそんなものはなかった。私の世代は、こうしたパソコン、インターネットの創始期からの変遷を知る世代で、上の世代75歳以上の人はパソコン、インターネットの導入時期が30歳以上のため、全くコンピューターが苦手という人も多い。

 

こうした歴史を振り返ると、大型コンピュータの利用からパソコン、さらにその発展までの30年間くらいは、ものすごい勢いで機械、性能そのものが進んできた。ただここ10年を見ると、それほど大きな進歩はなく、新しいアップル製品を買ってもそれほど大きな驚きはなく、テレビや洗濯機と同じような家電化している。これはカメラについてはもっとはっきりしていて、ニコンやキャノンなどのカメラメーカーもそもそも新製品の開発をやる気がないようである。

 

コンピューター自体は、40年前から使っているが、どういうわけが、携帯電話、スマホのデビューは遅いし、実際、今でもあまり使っていない。若い人にいうとびっくりされるが、1ヶ月のスマホの使用時間は1時間以内で、もっぱら写真、LINEと月に数回の電話だけである。もちろん旅行に行くとスマホの利用時間は増えるが、普段はほとんど使うことはない。スマホの一番の問題点は、画面が小さくて検索、ニュースがよく読めない、映画やyoutubeも見られないことである。そんなこともあり、最近は旅行にもI-padを持っていくので、ますますスマホを使うことは少なくなった、また昔からクレジットは使うのが苦手なため、スマホ決済はしていない

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