リタイアしてからは毎日がお正月状態で、実際の正月になってもあまり実感はない。ツタヤまで散歩に行くと、大量のレンタル用中古DVDとブルーレイが放出されていたので、何枚か買ってきた。一枚550円だが、結構名作がある。
一つは、ヴェンダースの「パリ、テキサス」のBlu-ray版、この映画は映画館でも見たし、二度ほどテレビでも見た。主演のナスターシャ・キンスキーの気だるい演技が素晴らしく、Blu-ray版でも見たいと思い、買った。もう一つは「恋人たちの食卓」、昔、台湾映画にハマった時に見た記憶がある。もう一度見たいと思い、買った。こうしたマイナーな映画があるのが中古DVDの面白さである。もし中古DVD で「非情城市」があれば、アマゾンでも2万円くらいしているので、せどりができる。三つ目は「幸せはパリで」、これは未見で、ジャックレモンとカトリーヌ・ドヌーブという共演が面白そうなので買った。全て550円、買うだけで満足してまだ見ていない。
先月までは、まずは飛行機のプラモデルを作っていたが、その後、1/24のフィギュア作りに移っていき、この正月は飛行機のイラストを描くことにした。子供の頃から飛行機、特に第二次世界大戦機が好きで、小遣いがあればプラモデルを買って作ったし、白い紙があれば飛行機の絵を描いていた。今もそうだが、飛行機のイラストは意外に難しく、当時、購入していた航空ファン、あるいは別冊の世界の傑作機シリーズには見開きの精密なイラストが飾られていた。主として側面図で、これはこれですごいのだが、本当に難しいのは、プラモデルの箱絵など、いわゆるボックスアートと呼ばれるものである。この第一人者の小池繁夫さんのイラスト(イラスト集も持っているが)は、ため息が出るほど見事で、神々しい雰囲気を持つほどである。平面図に比べて飛行機の立体図は、特に飛行中の姿を描くのは難しい。自動車であれば左右の斜め前からのイラストとなるが、飛行機の場合は360度のイラストとなり、それぞれの姿が全く異なる。さらにいうと模型を使って、斜め右からの姿を正確に描いても、少しおかしい。実物を見て描いても変な絵になる。これはパースペクティブという考えが関係する。いわゆる遠近法のことだが、写真そのものがレンズの性質や絞りにより遠近感が違うし、人の脳内のイメージとも少し違ってくる。そのため、実物のイメージにより近くするためには、多少のデフォルメが必要で、その塩梅が難しい。小池さんのイラストはプロポーションも見事だし、配色も相まって、名画のような空気感がある。
現役で、飛行機の絵の上手い人は、私は漫画家の滝沢聖峰さんが描くイラストが好きだ。この人は航空戦記物のベテランで多くの著書を出している。他には巨匠、宮崎駿さんの飛行機イラストも独特であるが、少しデフォルメされすぎて、違和感がある。また「戦空の魂」などの著書で知られる天沼俊さんのイラストも上手い。ネットで見ると、滝沢さんの飛行機を描いたイラスト色紙みたいのものがあるが、フアンの前でさらっとこうしたイラストを描けるはすごい。
そうしたこともあり、この正月は飛行機イラストに挑戦した。まず好きな隼を描くことにした。世界の傑作機、13号、陸軍一式戦闘機隼を取り出し、飛行中の姿を描くことにしたが難しい。どうしても疾風になってしまう。一応は隼II型のつもりであるが、どうもおかしい。次に97式戦闘機を描くことにした。これも世界の傑作機、29号、陸軍97式戦闘機から写真を見て描いてみたが、おかしい。途中からむしろ九十九式襲撃機に似ているのでそれにすることにした。そして編隊を組むように97式戦闘機を配置したが、よく考えれば、こうした編成の飛行隊はない。
正月、暇なために絵を描いてみたが、うまくいかない。やはり飛行機の絵は難しい。ついでにドイツのユンカースJu87とハインケルHe162も描いてみたが、これもひどい。変な男の子と女の子も描いてみたが、不気味である。子供の頃、飛行機を描くのは難しいとわかっていたが、60 年ぶりに描いてもやはり難しい。描き方はあまりYoutubにもないので、自分で考えるしかない。





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