毎週、一度、英語を学ぶために4人の歯科医が集まって英語の先生と1時間半、英会話している。話題は、トランプの移民政策から子供、孫のことまで何でもあるが、年齢が皆70歳前後なので、病気のことや老後生活について話すことが多くなった。
皆、そこそこの資産を持っているが、あまり金を使わないという。まず服については、別にほしいものはなく、ユニクロのもので十分だし、今あるものでほとんど間に合うという。女の人はともかく、男の人で70歳になって、服に金を使う人は少ないと思う。おしゃれな人は、それまでに多くに服を買っているので、その中から気に入ったものを着ているし、靴だって履き慣れた物が良い。くたびれてきたら、かなり金額がかかっても修理して履く人も多い。
食べものについても、まず食べる量が減るため、フランス、イタリアのフルコースもキツくなるし、さらに回数も減る。朝食も、同じものが一番いいので、ご飯、味噌汁、漬物、納豆、に焼き魚あるいは卵焼き程度で十分である。またコーヒー、リンゴジュース、トースト、ジャム、果物あるいはサラダもいい。昼食も、今まで家内が簡単な弁当を作ってくれたので、前夜のおかずと冷凍食品を入れた弁当を作ってもらっている。たまに蕎麦やラーメンなどの麺類となる。夜は、月に一度くらいは外食するが、肉や魚などのおかずと焼酎を飲んでいる。年寄り夫婦二人の食費など知れたものである。
旅行も年に2、3回くらいは行くが、それも近場や国内で、最近は宿泊費が高くなっているといっても知れている。衣食住の住についても、一戸建てからマンションに移ったので、光熱費が半分くらいに、庭木の手入れ、除雪、警備費もいらないので、住についての管理費も多くない。
インテリアは好きで、昔はよく家具を買っていたが、今回、マンションに移って、収容が少ないためスイスのUSMハラーのキャビネットと、古いソファーがマンションに入らなかったのでデンマークのアイラーセンのソファーを、買ったのでしばらくは必要ない。
なにしろ、マンションに移ってからはスペースが限られているので、買っても置くところを考えてしまい、絵、骨董品、インテリアも買えない。
そんなことで、財布に入っているお金を使うのは、本を買うくらいで、これも10年前から本を買ったら読む、読んだら捨てるようにしている。本好きの人の一番問題点は、本を買うだけで、読まない、いわゆる積読という習慣で、これをやりだすと本がたまる。さらにこうした習慣を持つ人は蔵書数も増えていき、場所をとる。私の場合は、買った本は基本的に読むようにしているので、一週間に3冊以上は無理となる。今読んでいる、「荷風の昭和」などは前編後編で1000ページを超えるために読了するためには2週間は最低必要であろう。また読んだ本は、まわりみち文庫、ブックオオフに持っていくか、買い取られないものは捨てている。それでも少しずつ本は増えているので、二度と読まない本はどんどん捨てている。それでも雑誌、漫画はすぐに読めるので、ほぼ2、3日おきに本屋に寄っては買っているが、ほぼお金を使うのはこれだけとなる。家内は図書館に行ったらというので、雪がなくなったら行こうかと思うが、さらに支出は減るだろう。
お金を使うというのも元気が必要で、ほしい、ほしいという欲求は老人になると薄れる。これは女の人も同じで70歳すぎて、宝石などほしいと思う人はまだ若いと思う。特に田舎にいると、周りに購買欲を刺激するようなものはなく、雑誌も買うことが減り、物欲が刺激されない。以前は、よくヤフーオークションで掛け軸を購入していたが、これも多くのコレクションをアメリカのシンシナティー美術館に寄贈してからは、あまり関心がなくなった。結局、もし欲しいものがあるとすれば、それはもう手に入れているし、今から手に入れてもあとは死ぬだけでだと思うとほしいとは思わない。
もっというと、今回の引越しではっきりわかったことは、買うときは高くても売る時は信じられないくらい安いし、誰かにあげようと思っても相手は欲しがらず、結局はゴミになるということだ。買っても、ゴミになるとわかれば買うことはない。日本だけでなく、先進国、あるいは中国もいずれ老人社会となる。そこは購買欲の少ない、ある意味、資本主義とは反する縮小社会になる可能性がある。


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