2026年8月1日土曜日

大人気の海上自衛隊の護衛艦、もがみ型

 


海上自衛隊のもがみ型護衛艦は、今、世界中で大人気である。その要目をWikipediaで調べると、基準排水量は3900トン、全長133m、最大幅16.3mという。帝国海軍で言えば、駆逐艦にしては大きく、軽巡洋艦にしては小さいというレベルで、軽巡洋艦“夕張”の基準排水量が3560トン、全長が137mで近い。ただ現行の自衛艦で言えば、あたご型が7750トン、まや型が8200トンなので、小型艦、フリゲート艦の扱いとなる。

 

もがみ型の最大の特徴は、そのステルス性で、現行の艦艇の中では、さすがにアメリカ海軍のズムウォルト級には敵わないにしても、特殊塗装の効果と相まって、レーダー上では小型ボートくらいの大きさにしか分からず、海上で20-30km、空中からでも30-40km程度まで近づかないと発見できないと言われている。ステルス機能のない通常艦では海上で35-40km、空中では100-200kmであり、この差は大きく、相手が発見できない距離で攻撃ができる。

 

さらにすごいのは乗組員数が少なく、標準で90名、これは従来の護衛艦の1/2-1/3の省力で、さらに対空、対艦だけでなく、対潜、対機雷にも対応できるマルチ機能を持つ。またこれまで一号艦の“もがみ”が令和4年に就航したのを皮切りに、12番艦の“よしい”まで順調に建造され、当初の建造費は一隻で約500億円、令和6年予算では1隻、1000億円となっている。かなり建造費が上昇しているが、アメリカのズムウォルト級は大きさが全く違うが、建造費が1隻あたり6000億円、総費用で3兆円以上かかっており、今はあまりに高いため3隻で建造中止となった。

 

ステルス性能、少ない乗務員、マルチ機能、それでいて建造費は高くないことから、コスパのいい艦艇として世界中から注目されている。つい最近ではオーストラリアの次期フリゲート艦としてこのもがみ型の性能向上型を採用することに決まった。さらにニュージランド、インドネシアも導入予定である。オーストラリアへの輸出とその後の評価を見て、さらに多くの国からの受注が見込まれる。

 

とりわけ米国海軍は、このところ、新型艦艇の開発の失敗が続いている。前述したようにズムウォルト型を当初30隻、導入する予定であったが、あまりに建造費が高く、3隻した就航せず、1988年に就航したアーレイ・バーク級が、いまだに最新艦である。さらに2017年には新型フリーゲート艦の開発を進めたが、二番艦まで建造することになったが、それ以降の建造計画は全くに白紙となった。こうした度重なる新型艦艇の計画が失敗に終わったが、中国海軍が着々と勢力を増し、それに対応するために排水量4750トンくらいの小型な艦艇の開発を早めている。ただ計画しているこの新型艦艇にはステルス性能はない。

 

さらにアメリカの造船能力の問題もあり、緊急の手段として、どうも日本との共同開発を企んでいるようである。もがみ型はレーダーや電子兵器はほぼアメリカ製のものであり、建造のノウハーを知れば、すぐに使える。カナダの次期駆逐艦が一隻8000億円という巨額な費用に比べると、もがみ型は1000億円で安く、また生産性が高い。古くなったアーレンバーグ級に変わる戦闘艦がすぐにでも大量に欲しいアメリカ海軍としては、もがみ型の向上艦は興味のある艦艇である。

 

安くて、性能が良いという日本製品が、ついには軍用品にも及ぼうとしている。軍事品の価格が恐ろしく高騰しており、最新戦闘機F-35200億円、空母で約2兆円、パトリオットミサイルが一発7億円くらい。どれも高くて、実戦に使えないレベルに達している。ウクライナ戦争でもあまりに戦闘機、爆撃機が高価、数が少ないので、もはや空中戦とう概念もなくなった。日本が開発を進めている25式地対艦誘導弾などの出現で、ほぼ中国海軍の空母も怖くて活動できない。核兵器による抑止力だけでなく、通常兵器のよる抑止力も強くなっており、もしこうした空母キラーミサイルを台湾に大量に供給するだけで、ほぼ中国の台湾侵攻は阻止できる。


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