2012年10月21日日曜日

ロロス社のブランケット




 長女の誕生祝い何にしようかと悩んでいた。若い子なので、選択が難しい。服や装飾品は好みがあるため、手袋やマフラーなどありきたりなものになってしまうし、それも以前贈ったので今回はダメ。

 前に買ったKnirpsの折り畳み傘が、丈夫で、個人的にはたいへん気に入っていたので、これがいいと最初考えたが、家内がそんなものはだめという。特に理由はないようで、プレゼントとしてはふさわしくないということか。確かにクニルプスの傘は、よくできた折り畳み傘であるが、若干重く、かさばる。軽量の国産のちゃちな傘を買い、壊れたら新しいのを買った方がよいのかもしれないし、若い人の考えはそうであろう。

 となると、私の専門、北欧雑貨ということになる。私ならスウェーデンのリサ・ラーソンの動物人形、できれば1950年代ものが好きで、こういったものをいただくとうれしい。ただ、これもまた万人に喜ばれるものではなく、難しい。

 ここで好きな雑誌のひとつ、「北欧スタイル」をパラパラと見ていると、2008年冬号に北欧のブランケット(毛布)の特集があった。とりわけ気に入ったのは、デンマーク、Roros社のもので、デンマーク、オスロの北、人口5000人の小さな町ロロスで作られたブランケットである。ロロスはノルウェーで最も寒いところで、過去にー52度という最低気温を記録した。ノルウェーの自国産のウールを昔ながらの技法で作ったもので、会社の創立は、1939年、従業員22名の小さな会社である。白クマのデザインがかわいい。

 大きなサイズものは高いし、やや実用に欠くため、スモールサイズ、135×110cmのものがよさそうである。他にブラケットというとアメリカのペンドルトンのものが有名であるが、やや薄くて、どちらかというとアウトドア向きである。北欧ものとしては、Klippan(クリッパン)、Ostergotlands(オステルヨートランド)のブランケットが知られているが、オステルヨートランドのものは78×90cmと小さく、クリッパンはやや薄手な感じがして、結局は、ロロス社のものを注文した。色は北欧ぽいというとブルーであるが、家内がシナモンという薄い茶色のものがいいというので、それにした。

 今日、受け取ったが、メリルウールに比べるとやや固めで、ごつごつしている。今時日本のブランケットにはこういった感触はない。最初から柔らかく、肌触りもよい。目の詰まった、厚手のブランケットで、おそらく使いこなすうちに、柔らかくなり、いい案配になろう。一生もので、赤ちゃんができても、使えるそうである。EVRICAという会社から購入した。かわいいペーパーバックに入っている。喜んでもらえば、うれしい。

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